自分の老後と、わが子の将来のために...「教育費」と「習い事」で注意すべきこと

自分の老後と、わが子の将来のために...「教育費」と「習い事」で注意すべきこと

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2021/05/04
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家を買うなら新築か中古か? 運用するなら株か投資信託か? 重視するのは教育費か老後資産か……? 今さら聞けない「お金の疑問」に答えてくれるのは、『○×でわかるお金の正解』を出版した家計再生コンサルタントの横山光昭氏だ。教育費といえば「学資保険」が常識だったのは、ひと昔前の話。これからの時代は、貯金と資産運用の組み合わせがベストだという。教育費のつくり方の「正解」を、横山氏にくわしく解説してもらった。

老後資金と教育費は7:3に

年々増加しているのが中学受験をするご家庭です。より良い教育環境や将来の安定性も魅力ですが、新型コロナウイルスの影響による休校で、公立校のほとんどが授業をできなかったため、オンラインで授業をしている私立校に人気が集まっているようです。

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ただし、ファイナンシャル・プランナーとしては、中学受験を考慮する際に、「教育費」と言う観点を加えていただきたいですね。進路によって教育費には大きな金額差が生じます。

・中高6年間を公立校で過ごした場合:約283万円
・中高6年間を私立校で過ごした場合:約713万円

しかも、中学受験のための塾の費用に約300万円かかると言われています。もちろん、我が子の教育環境にできる限りお金をかけるのも親の愛情ゆえ。ですが、過剰な教育費が老後資金を圧迫することが多いのも現状です。

ちなみに、ある調査では、中学受験をする家庭の約72%が年収800万円以上、約52%が年収1000万円以上という結果が出ています。家計相談でも実感しますが、特に、2人以上のお子さんに中学受験をさせるご家庭では、かなり負担が大きく、老後資金準備まで余裕がなくなってしまうおそれがあります。

子どもが巣立ってから老後資金を考えるのでは間に合いません。子どもの教育費と同時進行で、老後資金も蓄えていく必要があります。目安となるバランスは「老後資金7:教育費3」。

月10万円貯金しているのなら、7万円は老後資金に、3万円を教育費(現在の習い事・および将来の教育費貯金)にあてる、という心づもりが大切です。

学資保険をオススメしない理由

出産前後によくすすめられるのが学資保険。学資保険とは、教育費を貯めるための貯蓄型保険です。契約時に定めた保険料を定期的に払い込むことで、子どもが一定の年齢になったときに、まとまった金額の給付金を受け取れます。

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教育費準備といえば、かつては学資保険が常識でした。それは予定利率が高く、おトクに教育費を準備できたから。ところが、近年では学資保険の予定利率が大幅に下がったため、おトクな要素はなくなりました。要は、銀行に定期預金をしているのとほぼ同じ状況です。

しかも、15年、18年と長期間の払い込みを続け、満期までお金を受け取れないのも資金の流動性がない(使いたいときに自由に引き出せない)ため、非常に不便。そんなわけで、今の学資保険は、おすすめしにくいのが実情です。

教育費の準備方法としては、「貯金&資産運用の併用」が良いでしょう。例えば、教育費200万円を準備したいと考えているのなら、100万円は貯金で、残りの100万円は投資で作るというやり方がいいでしょう。

ここでやるべき投資は、投資信託のインデックスファンドを積み立てる投資です。15年、18年という長期投資では3~5%ほどの運用益が出る可能性があります。

月々5000円ずつ積立投資をして3%で運用すると、15年間で113万円(運用益は23万円)が作れます。貯金だけで準備するよりも投資を併用することでより効率よく準備することができるのです。

「習い事ビンボー」に要注意

小さな頃から英会話をやらせたい、ピアノや歌、絵画などの情操教育も良いし、水泳やサッカーなどの運動で体を鍛え、進学塾やプログラミング教育も……と、親の願いは果てしなく広がりがち。すべてをやらせていたら、かかるお金も際限がありません。

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最近多いご相談が、教育熱心なあまり習い事にお金をつぎ込みすぎて家計がピンチに陥るパターンです。

さまざまな教育効果が得られる習い事も多いですから、習わせてはいけないと言うつもりはありません。多くても週に2つか3つまでと基準を作り、本当に必要なものだけに絞り込みたいものですね。

そのためにも、「やめどき」が肝心です。次のような「習い事ガイドライン」に沿って慎重に見定めてください。

例えば、ピアノの練習をしない子どもに、「もうやめちゃいなさい!」と頭ごなしに叱ると、子どもも感情的になります。穏やかに、「どうなの?」と意思を確認するのがいいでしょう。

習い事ガイドライン

・親がやらせたいものより、子どもがやりたいものを重視する

・「休みたがる」「練習しない」などの兆候を観察する

・定期的に子どもの「やる気」を確認する

・「やる気」がないものは、潔くやめる(よく話しあってから)

・「どの習い事が一番やりたいのか」を子どもに考えさせる

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