<本当にあった悲惨なキャンプ>わずか数分でヘリノックスのチェアが盗難。アウトドア窃盗犯の巧妙な手口

<本当にあった悲惨なキャンプ>わずか数分でヘリノックスのチェアが盗難。アウトドア窃盗犯の巧妙な手口

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2022/01/15

◆アウトドアブームの影で急増する盗難

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ここ数年のキャンプブームの裏で問題になっているのが、キャンプ場での盗難被害だ。狙われるのは、貴重品ではなくキャンプ用品。盗人は盗んだものを使うのではなく、メルカリなどのオークションサイトで転売しているともいわれている。アウトドアショップの店員に話を聞いた。

「アウトドアのギア(※キャンプ用具などのこと)は自然の中で使うことを前提に作られているので、頑丈に作られています。さらに使う場所がキャンプ場など汚れることが当たり前の場所なので、中古品は少々の汚れがついていても値段が下がりにくい傾向にあります。また、人気ブランドのギアや終売したギアはプレミアムが付くことも珍しくなく、新品購入価格を上回るものも珍しくありません」

特にスノーピークやヘリノックスのような有名アウトドアブランドのギアは、中古であっても高値で売買されており、メルカリなどのフリマサイトで検索してみると使用品でも定価の6〜7割程度の金額で取り引きされていることは珍しくはない。

◆フェスで親しくなった男の正体

40代の男性Cさんは2年前の野外フェスで、買ったばかりのヘリノックスのチェアを盗まれたことを、苦々しい顔で語ってくれた。

「ライブ会場に夫婦でヘリノックスのチェアを持っていって、ビールを飲みながらライブを観てたんです。そしたら、隣にいた男が話しかけてきて、一緒に乾杯して仲良くなったんですよ」

これが不幸の始まりで、Cさんはその男と乾杯してから1時間後。買ったばかりのヘリノックスのチェアを盗まれることになる。

「酒とフードを買いに行くことになったんです。そしたら、『僕、しばらくここにいるので荷物見てますよ』って。財布とバックは持っていくし、盗られるものはないな……って」

だが、酒とフードを持って帰ってくると、そこにはあるはずのヘリノックスのチェアはなく、Cさんが持ってきたレジャーシートがあっただけだった。

◆あの人は友達じゃないんですか?

呆然とするCさんは、慌てて隣にいた人に聞くとこんな言葉が返ってきた。

「男の人が普通に持って行きましたよ。さっきあなた達とお話していた人が……友達じゃないんですか?」

そう、その男はCさんのヘリノックスのチェアを狙っていたのである。

「隣の人に聞いたところ、男は私から電話がかかってきたフリをしていたと……。『そっち? じゃあ、オレがイス持って行けばイイの?』みたいなことを言って、イスを持って行ったそうです」

結局、その男は見つからず、買ったばかりのヘリノックスと男は消えてしまったのである。

◆人気ブランドのギアは“財布と同じ扱い”を

前出のアウトドアショップの店員はこう語る。

「軽くて丈夫、コンパクトに収納できるヘリノックスのチェアは、フェスでは大人気です。最近はヘリノックスのチェアを真似たものも出ていますが、“本物”の人気は類似商品とはケタ違いです。

フェスに行けばヘリノックスのチェアだらけと言ってもいいくらいの人気なので、持って歩いていても目立ちませんからね。フェスでヘリノックスのチェアを使うなら、スマホや財布と同じくらいの扱いをしてもいいかも」

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Cさんが持っていたのと同型のヘリノックスのチェア。折りたたんで収納すると手前のようにかなりコンパクトになる 写真/SPA!編集部

この店員によれば、アウトドアのギアの盗難被害は一昨年くらいから増え始めたという。

「3年くらい前から始まったキャンプブームと共に『盗まれた〜』と言って同じ商品を買いに来るお客さんは増えましたね。ヘリノックスのチェアだけでなく、スノーピークのバーナーやランタン、ユニフレームのラックなどが盗まれたという話をお客さんから聞いたことがあります。

キャンプ場もフェス会場と同じで、みんな持っているモノが似たり寄ったりなんですよ。だから盗まれてもなかなか自分のモノだと見分けが付かないんです」

盗人の目を気にしながらでは、せっかくのキャンプの楽しさも半減である。なんとも世知辛い状況ではあるが、自然の中では自分自身の身を守るように、自分のアウトドア用品はしっかり守ることが大切なのだ。

文/SPA!編集部 イラスト/ハッシー橋本

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