《レペゼン地球解散の内幕》H氏に直撃取材「身内のもめ事だと思っていた」 DJ社長は5000万円の札束を見せて...

《レペゼン地球解散の内幕》H氏に直撃取材「身内のもめ事だと思っていた」 DJ社長は5000万円の札束を見せて...

  • 文春オンライン
  • 更新日:2021/06/10

《DJ社長独占告白》レペゼン地球・突如解散のウラにあった“闇”をすべて暴露する! 月給30万円、使途不明金4000万円…から続く

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昨年末に解散した5人組人気音楽グループ「レペゼン地球」。彼らの解散の経緯に、ネットを中心に注目が集まっている。

発端は6月1日にYouTubeで公開された「本当のレペゼン地球 解散の経緯について」という動画だった。現在960万回再生(6月7日正午時点)されているこの動画では、「レペゼン地球」のリーダーであるDJ社長(28/本名・木元駿之介)が、会社の共同代表だったH氏という男性との間で起こった金銭・権利トラブルについて語っている。

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DJ社長(6月1日配信の動画「本当のレペゼン地球 解散の経緯について」より)

異論を唱えるH氏に取材

H氏は2014年当時、約6000万円の借金を背負っていたDJ社長にかわって会社設立のため100万円の資本金を出した。DJ社長によると、現在、H氏は自身が保有していた51%の株式をDJ社長に譲るかわりに、4800万円の退職金やDJ社長らが制作した楽曲の著作権譲渡を求めているのだという。契約に応じなかったDJ社長は代表取締役を解任され、「レペゼン地球」を解散させるに至った。

さらに「文春オンライン」の独占取材に対しDJ社長は、メンバーの給料が月30万円程度だったことや、H氏が見せてくれなかった帳簿に4000万円の使途不明金があったことなどを明かした。

しかしこれに異議を唱える人物がいる。DJ社長とのトラブルの最中にいるH氏本人だ。DJ社長が1日に動画を公開した直後、「文春オンライン」の電話取材に「後日お答えします」と語ったH氏が、6月3日、Zoom取材に応じた。(#1より続く)

◆◆◆

裁判で解決するつもりだった

――動画公開から6日経ちましたが再生回数は右肩上がりです。率直に、いまの状況をどう受け止めていらっしゃいますか。

H氏 センセーショナルな動画で世に訴えかけるやり方は非常に木元くん(編集部注:DJ社長)らしいですが、私は裁判で粛々と解決するつもりだったので正直残念ではあります。売れない時代、一緒にレンタカーで遠征したりグッズを売っていた頃を思い返すと、出資だけしてアガリだけ取ろうとした奴、と思われていたのは辛いです。

――人気グループ「レペゼン地球」の裏側で、経営に亀裂が生じていたことは多くの人が驚いたと思います。何が理由だったと思いますか。

H氏 私は、彼と定期的に話し合いを重ねてきたつもりでした。よく言っていたのは、「木元くんが表の社長で、僕が裏の社長だね」ということ。社長同士、ぶつかることはありましたが彼のことはずっと可愛がってきたつもりです。

100万円の約束は「覚えていない」

――6月3日公開の「文春オンライン」の記事でDJ社長側の主張をご覧になったと思います。「自分の認識と違う」と思ったところはありますか。

H氏 ほぼ全てですが……。

――株式100万円分を借金返済後に譲るという約束に覚えはありますか。DJ社長が公開した動画では、H氏は電話口で「その時の話を今更出すんや」とおっしゃっていましたが……。

H氏 100万円で株式を売るという約束をした覚えはありません。会社の作り方について説明した記憶はあるので誤解させる言い方をした可能性はありますが、覚えていないのでわからないです。

――「レペゼン地球」がアリーナやドームの舞台に立ち、1万人以上の観客を動員するようになってからも、メンバーの月給が30万円程度だったこともDJ社長によって明かされました。彼は「ずっと不満だったけどH氏が株を持っているから何も言えなかった」と主張しています。

H氏 給料を上げてほしいという要望はありました。でも、メンバーの月給はいつも木元君も一緒に会議して議論していたはずなので、彼が動画で言っているような「Hが給料決めてた」という主張は正しくありません。決定した給料の額は木元君からメンバーに伝えていたはずです。木元君と私の報酬の金額は同額にしていましたので、私が役員報酬で200万円ほどの収入があったときは、木元君も同額でした。それをメンバーに説明していたかどうかはわかりませんが。

多いとき600万円の収入があったメンバーも

――メンバーは、そのほかの収入は一切なかったのでしょうか?

H氏 いえ、LINEライブの投げ銭などの収益は彼らに直接振り込まれていますよ。本当は契約上、売上は一旦会社を通してから各メンバーに振り込まないといけないのですが、彼ら個人の頑張りに拠る部分も大きいという木元くんからの提案もあり、「会社からの気持ちだよ」ということでLINEライブの収益は全てメンバー個人の売上にしています。ただ、個人事業主として税務署への申告まで責任もってやれよ、と。LINEライブは少ない月で30万円、多いときで600万円入っていた子もいたと聞いています。

――H氏が「経理を見せてくれなかった」というのもDJ社長側の主張の一つでした。

H氏 いやぁ……。見せていたつもりだったんですけどね。表にまとめて渡したものを、彼が見ようとしてなかったんですよ。事業計画も一緒に立てていましたから、年間スケジュールを木元君と話し合うときに、エクセルにまとめた紙を渡していたからです。会社の預貯金がどれくらいで、ということもしっかり記載して確認していたはずです。ただ、実際、話し合ったことを「あれ○○って言うたやん」って彼に念押しすると「あ~そうでしたそうでした」みたいな反応が返ってくることも多かったんですよ。

――経理周りの話は、DJ社長側の認識が間違っていると。

H氏 やっぱり彼はアーティストなんだな、と思いますよ。彼は動画でああ言ってましたけど、「僕は見せてるけど木元君が見てなかった」というのが正しいです。経理についても、書類とかは全部関西に置いてあるから見たいときに見においで、と言っていたのに、見に来なかったのはあちらの方です。

4000万円の使途不明金は“期ずれ”で計上

――DJ社長は、株主の帳簿閲覧権を行使して帳簿を確認したら4000万円の使途不明金が見つかった、と言っていました。幕張メッセの物販売上が約5000万円だったが、1000万円しか帳簿に記載されていなかったということです。これは事実でしょうか。

H氏 4000万円について、使途不明金じゃないかと木元君から指摘があったのは事実ですし、その4000万円を“期ずれ”といって次年度に計上していたのも事実です。会計的に正しい方法かどうかという議論は置いておいて、4000万円の行方はきちんと木元君にも説明してあります。

――確かに、売り上げは発生した時点で計上するのが会計処理の原則です。なぜわざわざ1000万円と4000万円を別々に計上したのでしょうか。

H氏 2019年11月に「レペゼン地球」オリジナルブランドのシャンパン「ミネルヴァ」を発売しようと思ったので、その仕入れに1000万円ほどすぐに手元に現金が必要だったんです。一旦現金で所持していた期間があるので、会計処理が遅れてしまいました。残りの4000万円は2期ずれてしまいましたがきちんと計上しています。

――帳簿には、H氏の個人的な支出と思われるルイ・ヴィトンの購入履歴も記載されていたそうです。これはどういう経緯の支出でしょうか。

H氏 買った経緯は覚えてないですけど、明細にそう記載されているなら買ったのは事実でしょう。そもそも、こういう仕事なので服を買ったり食事をするのも一旦は経費として会社のカードで支払おうねと話していたんです。決算上認められないものは後でどうにか処理しよう、と。

だから木元君は全部会社のカードで支払っていたはずですが、僕は経理を扱う身ですから、自分の潔白は自分で保証したい。僕は資金繰りのために個人的に1000万円ほど会社に貸付をしていたので、認められない経費があったときにそれと相殺処理していました。役員貸付などと言われる処理なのですが、会社のカードで支払うことが多い経営者などには一般的な手法だと思います。

ルイ・ヴィトンの件は帳簿には記載されていたかもしれませんが、そのあと相殺されてませんかね? 見ていないのですぐにはわかりませんが、木元君にも貸付の件は伝えていたはずですよ。

――三軒茶屋や野方にDJ社長やメンバーが知らない部屋を借りた形跡が帳簿に3件あった、という話も出ていました。

H氏 スタジオとか、私が東京に行ったときに泊まる用の宿舎ですよ。自分で言うのも変ですが、自分で買った家が神戸にあるので会社の金で個人的に部屋を借りようとは考えたこともありません。

「彼の切り取り方が極端なんですよ」

――DJ社長とH氏の認識の相違といえば、H氏が株式譲渡の条件として、退職金4800万円のほかにも著作権や印税の権利を全て要求した、という点もあります。

H氏 これは彼の切り取り方が極端なんですよ。僕は100万円で株を売る約束をした覚えがないのでそれを前提にお話ししますと、確かに、退職金4800万円と著作権等を求めた文書は先方に送りました。でもそれは権利を一切合切私にくれ、という話ではなく、退職金のほかに、株式を手放す対価をどのようにして支払うか、という提案の中で出たひとつの案に過ぎないんです。

――権利の全てをもらえないなら株は売らない、という主張ではないということですか。

H氏 持病もあって手術を繰り返していたので、引退しようとは何度も考えていたんですよ。でも引退するにしても、一括払いで対価を求めたらそれこそ億単位の金額になるし、翌日から会社の運転資金がなくなってしまう。分割払いの案として、権利をもらうのはどうだろうかと提案したんです。

――楽曲はアーティストが全て制作していたので、DJ社長さんがその提案を飲むとは考えられないのではないでしょうか。

H氏 確かに、突っぱねられましたよ。「自分も権利が欲しい」と言われました。なので何度も話し合いをして、権利に詳しい専門家にも参加してもらおうと相談して、一番良い折衷案を探していたんです。そんな折、突然、木元くんから横領や背任を指摘する内容証明が届いたんですよ。こっちは身内のもめ事だと思っていたから、驚きました。

――現在係争中と伺っています。

H氏 世間では誤解されていますが、木元君サイドから訴えを起こされている裁判はありません。全てこちら側から起こしている訴訟です。

「解散ライブは寝耳に水でした」

――何について争っているのでしょうか。

H氏 あまり詳しくは言えませんが、昨年12月に福岡で開催された解散ライブの売上についてですね。弁護士同士で話し合いをしていた昨年夏頃から、彼らは第三者を主催者にして勝手に解散ライブを計画していたんです。利益は一切Life Groupには入らないようにして。運営資金としてクラウドファンディングで2億円も調達していました。私たちは一切それを知らないまま10月に代表取締役を解任したら、直後に「解散ライブやるんで」って言ってきたんです。寝耳に水でした。

――アーティストによる反乱が起きた、と。

H氏 そうですよ。そもそも私と木元君は共同代表なのだから、解散についても話し合って決めるべき。アーティストを抱える事務所として一番大事なライブの売上が一切事務所に入らないなんていう状態は起きてはなりません。弁護士を交えた話し合いで、平和的解決ができない状態になっていたのは否めませんが、それとこれとは別問題です。

——DJ社長は、「文春オンライン」の取材に対し、かなり不利な専属契約を結んでいたとも明かしています。契約書を拝見したところ、「本契約終了後3年間、日本国内又は国外を問わず、乙(注:DJ社長)は以下の行為を行わない」として、DJ社長が他の芸能事務所に所属したり個人事務所を設立することを禁じる内容でした。3年間の競業避止義務というのは、一般的に考えてかなり長いと思われます。

H氏 それについて考えたことはなかったですね。彼らが売れた土台を作ったのはこの会社だから、ある程度の縛りは設けて良いと思っていました。3年が長いかどうかは、ほかを見たことがないのでわかりません。

スーツケースに詰め込まれた5000万円をH氏が…

DJ社長の主張に対して、大きく齟齬があった4000万円の使途不明金と解散ライブ開催の経緯について、再度DJ社長側に事実確認を行った。すると、DJ社長は幕張メッセのライブ後に撮影されたという写真を見せながらこう説明した。

「このスーツケースには約5000万円が詰め込まれています。日付を見てもらえばわかるように、全て幕張の物販の売上です。物販の責任者からも『大金なのでどこかに預けましょう』と言われていたのに、H氏は『大丈夫、大丈夫』と笑いながら自分で抱えて持ち帰りました。思えば、このときから僕たちはH氏に違和感を持ち出したのかもしれません。

『ミネルヴァ』の発売は2019年11月で幕張メッセのライブから1年もあとの話です。2018年の時点で仕入れに現金が必要だったわけがない。『4000万円も期ずれだったが計上した』というのも、僕たちがH氏に使途不明金の指摘をしたあとなんですよ。

解散ライブは、解任される前に僕が『レペゼン地球』のリーダーかつ代表取締役として判断したことです。H氏が知らされなかったのは、ただ彼がみんなから信用されていなかったからにすぎません」

異なる両者の主張。会計処理の見解の相違や解散に至るまでのお互いの心証の相違など、対立は深まるばかりだ。今回の騒動について、弁護士はどのような見解を持つのだろうか。(#3に続く)

《レペゼン地球解散トラブルを弁護士が解説》DJ社長を縛る「独占禁止法違反になる可能性がある」契約とは?へ続く

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

「文春オンライン」特集班

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