「破竹の勢いでJ1昇格圏内に浮上したジュビロ磐田。好調の理由と今後の注目点を探る!」

「破竹の勢いでJ1昇格圏内に浮上したジュビロ磐田。好調の理由と今後の注目点を探る!」

  • Qoly
  • 更新日:2021/07/21
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今季も熾烈な上位争いが展開されているJ2において、破竹の勢いで浮上したクラブがある。2019年シーズン以来となるJ1の舞台を目指すジュビロ磐田だ。

開幕からのリーグ戦5試合を終えた段階で11位だった順位は、第6節・ファジアーノ岡山戦での勝利をきっかけにどんどん上昇していく。そこから第9節・大宮アルディージャ戦まで4連勝を飾ると、第11節・栃木SC戦からは12戦負けなし(9勝3分)を記録。その道中では7試合連続完封勝利という文句なしの結果も残して、一気にJ1昇格圏内へ駆け上がったのだった。

今回の当コラムでは、前半戦で快調に勝ち点を積み重ねた磐田に着目し、チームのコンセプトや中断期間明けの注目点を述べていきたい。

■今シーズンの基本システム

まずは、今季の基本システムおよびメンバーを見ておこう。

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守護神は第6節のファジアーノ岡山戦から定位置を掴んだ三浦龍輝で、最終ラインは右が森岡陸または鈴木雄斗、リベロがDFリーダーの大井健太郎、左が山本義道の3バック。

ダブルボランチは遠藤保仁と山本康裕を軸にクローザー役として今野泰幸が起用され、ウイングバックは右が鈴木雄または小川大貴で、左はマルチロールの松本昌也。

実力者が顔を揃える2列目は、山田大記・大津祐樹・大森晃太郎・小川航基・藤川虎太朗らがポジションを争い、1トップはリーグ戦12ゴールをマークしているエースのルキアンのほかに、ファビアン・ゴンザレスまたは小川航が配されている。

■好調なチームが掲げるコンセプトは?

23節を消化して、15勝3分5敗の2位につける磐田。J1昇格圏内まで浮上したチームは、攻守にどのようなコンセプトを掲げて戦っているのか。

まず攻撃面では、最終ラインからのビルドアップを基調としたポゼッションスタイルが徹底されている。

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ここでカギを握るのが、ボランチの遠藤だ。

長らくガンバ大阪および日本代表の中心選手として活躍したレジェンドは、パス回しの軸として君臨。最大の武器である正確なミドルパスは健在で、ポゼッションの質を高める司令塔として不可欠となっている。また、プレースキッカーとしても精度の高いボールを供給し、多くのチャンスを演出中だ。

そして、遠藤とコンビを組む山本康の働きぶりも見逃せない。万能型のミッドフィルダーとして知られ、以前にはサイドアタッカーとして起用されることもあった背番号23は、戦術理解度の高さを活かしてボランチの一角に定着。攻守をつなぐリンクマンとしての奮闘が光る。

一方の守備面では、コンパクトな守備ブロックの構築が基本コンセプトだ。

両ウイングバックと両シャドーが素早く帰陣して「5-4-1」の守備ブロックを形成し、コンパクトなブロックで相手の攻撃を寸断。中央をしっかりと固めて相手をサイドに追いやることで、失点のリスクをできる限り低くするのが狙いだ。

守備の安定は好成績に反映されており、特に第14節のザスパクサツ群馬戦から第20節のV・ファーレン長崎戦までは7試合連続完封勝利という文句なしの結果も残した。直近のリーグ戦3試合で計6失点を喫しているのは気掛かりだが、守備の要である大井を中心に今一度強度を高めていきたいところだ。

■群雄割拠のJ2を勝ち抜けるか

冒頭で触れた通り、7試合連続完封勝利を含む12戦負けなしと勢いよく上位争いに名乗りを上げた磐田。

この勢いを終盤までキープできればJ1昇格は十分可能だろう。しかし、強いて不安材料を挙げるとすれば、ドイツのシュトゥットガルトへ移籍した伊藤洋輝の穴をどのように埋めるかという点がある。

ユース出身の伊藤は、パスセンスに優れた大型ボランチとしてかねてから将来を嘱望されてきた。今季は3バックの一角(左ストッパー)で起用されると、ビルドアップの局面で持ち前のパスセンスを存分に発揮。高精度のフィードや積極的な攻撃参加も光っていた。現在は山本義が左ストッパーに起用されているが、そもそものタイプがまったく異なるだけに、どのようにカバーしていくか注目である。

第23節終了後、J2は約3週間の中断期間に入った。次節(8/9)の相手はここまで5位と好調のヴァンフォーレ甲府。前述した通り守備の強度を高めて、上位対決を制することができるか。

攻撃面では、清水エスパルスから金子翔太を期限付き移籍で獲得しており、この中断期間で現有戦力との融合に成功すれば、更なる攻撃力アップが見込めそうだ。

本日、金子翔太選手のオフィシャル写真撮影を行いました📸

Twitterではオフショットをお届けします🤫 pic.twitter.com/26kqj2kEoR
— ジュビロ磐田 (@Jubiloiwata_YFC)
July 15, 2021
from Twitter

長丁場のJ2はクラブ間の実力が拮抗しており、終盤戦で勢いがあるチームがJ1昇格の切符を掴むだろう。

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かつてJ1でふた桁ゴールをマークした実績を持つ金子の加入を起爆剤にして、再び大型連勝を達成できれば、群雄割拠のJ2を勝ち抜けるはずだ。

written by ロッシ

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