
寄付を生かして配備した救急車(南丹市八木町・京都中部総合医療センター)
京都府南丹市八木町の京都中部総合医療センターは、患者が寄付した1千万円を活用して救急車1台を配備した。同センターは「大事に使い、地域医療に貢献していく」と感謝している。
高齢の寄付者は同センターで病気を治療、昨春に寄付した。救急車2台のうち1台が老朽化していたため、寄付を生かして1千万円の救急車を購入。今春から使い始めた。
酸素ボンベや、たんなどの吸引器、ストレッチャーなどを装備。新型コロナウイルスの感染予防のため、運転席と患者席にはパーティションも設けた。入院患者を別の病院に搬送する際や、災害時に現場などで活用していくという。
辰巳哲也院長は「寄付は、一生懸命に治療したことへの感謝の気持ちだと思う。職員一同、大変感謝している」と強調。「命を救う活動に救急車を用い、お心に報いていきたい」と話した。