オーストラリアから届いた朗報に思う「ゴルフの腕以外も磨いて欲しい」【原田香里のゴルフ未来会議】

オーストラリアから届いた朗報に思う「ゴルフの腕以外も磨いて欲しい」【原田香里のゴルフ未来会議】

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  • 更新日:2023/01/25
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豪女子アマを制した橋本美月(提供:JGA)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今季最強の寒波が来ていますが、みなさま色々とお気を付けください。

今週はオーストラリアから届いた朗報から、色々なことを考えていきたいと思います。プロのツアーに先駆けて行われたオーストラリア女子アマチュア選手権で、橋本美月選手が優勝。1打差2位には馬場咲希選手が入り、日本勢の強さを見せつけました。

橋本美月のドライバースイング【動画】

東北福祉大学2年の橋本選手は、一昨年のアジアパシフィック女子アマで優勝を経験し、マスターズの舞台、オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)で行われるオーガスタ女子アマにも出場している実力者です。2位の馬場選手は、以前、ここでも取り上げたように昨年の全米女子アマを制した17歳。共にすでに大きな実績のある選手で、今後の活躍がさらに楽しみになったのは間違いありません。

日本の若い選手が世界の舞台で活躍できる裏には、私たちのころとは雲泥の差の練習環境があります。ゴルフはグリーンに近づけば近づくほど繊細さが求められるため、色々な種類のアプローチができたほうがスコアに直結します。これにはショット練習の倍以上の練習量が必要なのですが、ふたりが所属しているナショナルチームでは、ガレス・ジョーンズヘッドコーチの指導によって、これが徹底して行われているそうです。

ふたりを筆頭に、プロを目指す若い人たちが頑張っているのはとても楽しみです。一方でゴルフの腕だけを磨かずに、人間としてもしっかり成長して欲しいなという気持ちがあります。

プロになれば社会人ですが、アマチュアであってもスポンサーが付けられるようになった今、一般常識や対人スキルが求められています。勝負の世界は結果がすべてではありますが、ゴルフがうまければ立派な人、というわけではありません。競技年齢が長いゴルフでも、いつかは現役を退く時が来ます。そのことを考えても、人間としてきちんと成長することは、本人にとってとても大切なことだからです。

今の若い人たちは公の場に出ることも多く、またナショナルチームでの教えが生かされており、きちんとした態度、発言をする人が多くいると思います。年齢や肩書などに関係なく、誰に対してもきちんと敬意を払って接していれば、困ることはないと思います。

私自身、理事だったときとそうではなくなったときで態度が変わってしまった方もいて、とても寂しく感じたことがありました。ある程度は致し方ないなぁと思ってはいましたが…。もちろん、変わらず接して下さる方もいますけれどもね。

会社員の方が会社を辞めた途端に相手の態度が変わる、という話をよく聞きます。会社の看板があったから相手が付き合ってくれていたことを実感するという話ではありますが、そうではなく、ひとりの人間対人間というお付き合いをしたいものです。

残念ながら私たちの世界では、今も昔も挨拶すらできないような人がいないとは言えません。「リスペクト」という言葉を若い人はよく使いますが、表面上ではなく深いところでのリスペクトを、誰に対してもできるように心がけたいものです。

プロになってから急に変わるのではなく、ゴルフというゲームを高いレベルでする中で、アマチュアのうちから対人スキルを磨き、一般常識を身につける。世界の舞台で戦う若い人たちには、そのことも心のどこかに置いておいて欲しいと心から思っています。

■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

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