【玉ノ井親方 視点】途中出場も連敗...朝乃山へ「今は我慢するしかない。出続ければ相撲勘も戻る」

【玉ノ井親方 視点】途中出場も連敗...朝乃山へ「今は我慢するしかない。出続ければ相撲勘も戻る」

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  • 更新日:2023/11/22

◇大相撲九州場所10日目 ●朝乃山(押し出し)大栄翔○(2023年11月21日 福岡国際センター)

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<大相撲九州場所10日目>大栄翔(手前)に押し出される朝乃山(撮影・岡田 丈靖)

朝乃山は何もできなかった。8日目から途中出場して、今日で3日目。まだ相撲勘も戻っていないだろうし、稽古不足の影響もある。ある程度、苦戦するのは本人も覚悟していたに違いない。

立ち合いは胸から当たって、踏み込もうとした。しかし大栄翔に突き放され、引いたところを一気に押し出された。一方的に土俵の外まで持っていかれる完敗だった。

ただ、この3番を見る限り、負傷した左ふくらはぎの状態は悪くないようだ。前日の霧島戦はうまく足を送って、大関に圧力をかけ土俵際まで追い詰めた。

周囲には、ここで無理をせず、1場所休んでケガをしっかり治した方が良いという意見もあるかもしれない。しかし、1場所休むと状態を戻すのに時間がかかる。来場所のことを考えるなら、1番でも多く取った方が次につながる。

もっとも、本人にすれば、不祥事で1年も本場所に出られなかったのだから、これ以上休んでなんかいられないという気持ちだろう。もちろん、応援してもらっているファンの期待に応えたいという強い思いもあるはず。

立ち合いの当たりにもう少し強さが出てくれば、流れはもっと良くなる。肉離れを再発させてしまうのではないかという怖さがまだあるのかもしれないが、休まず取り続けていれば、それも払拭(ふっしょく)できるだろう。今は我慢の時だ。 (元大関・栃東)

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