年末年始に売れたイヤホン、有線タイプが上位に食い込む - 古田雄介の家電トレンド通信

年末年始に売れたイヤホン、有線タイプが上位に食い込む - 古田雄介の家電トレンド通信

  • マイナビニュース
  • 更新日:2023/01/25
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今回は、イヤホン専門店のe☆イヤホン秋葉原店 本館を訪ね、年末年始によく売れたイヤホンを取材しました。

完全ワイヤレス、ソニー「WF-1000XM4」人気の理由 - 古田雄介の家電トレンド通信

年末年始の秋葉原は3年ぶりの賑わいを見せ、同店にも大勢の人が足を運びました。そのなかには、海外の人の姿も少なくなかったといいます。同店の東谷圭人氏は「円安の影響もあって、狙いを定めて指名買いされる方が多かったですね」と振り返っていました。

そのなかでよく売れたイヤホンのなかには、ロングヒットが継続中の定番モデルから年末に登場して話題沸騰中のモデルまであります。「イヤホン選びの三カ条」を踏まえ、直近の売れ筋ベスト5がその位置にいる理由を追いかけていきましょう。
○<イヤホン選びの三カ条>

しっかり装着できることが最優先。耳の形状は人それぞれなので、できれば左右で試着して決めたい。
連続5時間再生のモデルもあるが、多くは1日中使える容量。充電頻度を考えてケースの容量も比較したい。
防水仕様のモデルは増えているが、すべてではない。スポーツで使うなら生活防水(IPx4)以上の等級を選ぼう。

※本文と写真で掲載している価格は、取材した2023年1月11日14:00時点のe☆イヤホンWeb本店価格のものです。本店での価格とは異なる場合があり、日々変動もしているので、参考程度に見てください。
○第1位:1年半もトップを独走する定番「WF-1000XM4」

一番人気となっていたのは、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」でした。2021年6月の発売以来、同店で売り上げトップをひた走っていて、年末年始時期もその座を譲る気配を見せなかったそうです。価格は33,000円でした。

「前作『WF-1000XM3』の評価が非常に高く、発売前から期待値がかなり上がっていましたが、音質もノイズキャンセリングの性能もそれを上回ってきました。そこで人気に火がついて、人気が人気を呼ぶ流れが今に続いています。どちらかといえば男性人気が優勢ですが、性別も年代も問わず買われていきます」

○第2位:1位のライバルとしてしのぎを削る「MOMENTUM True Wireless 3」

続く2位は、SENNHEISER(ゼンハイザー)の完全ワイヤレスモデル「MOMENTUM True Wireless 3」となります。2022年5月に売り出されてから、「WF-1000XM4」のライバル的な売れ方を続けているそうです。価格は35,937円でした。

「音質とノイズキャンセリングの評価はこちらも高いのですが、よりオーディオファン向けのサウンドチューニングになっている印象です。WF-1000XM4と聴き比べてこちらを選ぶという方もよくいらっしゃいます」

○第3位:10~20代に爆発ヒット中のコラボ機「ANW01 Midnight Grand Orchestra Version」

3位には、ANIMA(アニマ)の完全ワイヤレスモデル「ANW01 Midnight Grand Orchestra Version」がランクインしました。標準モデル「ANW01」をベースにした、人気ユニット「Midnight Grand Orchestra」とのコラボモデルで、取材時の価格は21,978円でした。2022年10月の発売以来、10~20代を中心にヒット中で、取材時も入荷待ちとなっていました。

「もともと音質の評価が高いANW01に、チューニングやガイドボイスにMidnight Grand Orchestraが関わっていて、外観もオリジナル。Midnight Grand Orchestraのファンの方を中心にピンポイントで桁違いに売れているモデルです」

○第4位:ピエール中野氏監修の有線モデル「Hi-Unit001-pnk」

4位は、唯一の有線モデルです。Hi-Unit(ハイユニット)の「Hi-Unit001-pnk」でした。ロックバンド「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野氏が監修したモデルで、クラウドファンディングにより1億円を集めた注目モデルです。同店では2022年10月から取り扱い開始。価格は39,600円でした。

「同社のピエール中野さん監修モデルは3作目となりますが、すでにあるモデルを再チューニングした過去作とは違い、今回はイチから中野さんが関わっています。製造元にポータブルオーディオのコア層に注目されているダルマオーディオを選んでいることも話題になっていますね。ピエール中野さんのファンの方以外にも広がって売れています」

なお、同店における完全ワイヤレスと有線イヤホンの売れ行きはちょうど5:5となっているそうです。東谷氏は「完全ワイヤレスもすごいですが、有線イヤホンでしか出せない解像度や音の広がりがあるます。また、ケーブルやアンプの組み合わせで音がカスタマイズできる楽しみもあり、その面白さにハマる人もたくさんいらっしゃいます」と話していました。
○第5位:生楽器演奏の評価が高い「ZE8000」

5位は、final(ファイナル)の「ZE8000」となります。2022年12月に販売されたときは、店頭の実機に試聴の行列ができるほどの反響があったといいます。価格は36,800円でした。

「ポータブルオーディオで著名なファイナルがとにかく音質に注力して作った完全ワイヤレスイヤホンということで、発売前からかなり話題になっていました。実際に聴いてみると音の解像度が非常に高くして、情報量のすごさが実感できます。オーケストラのような生楽器を演奏した音源と相性が良いと評価されていますね。WF-1000XM4やMOMENTUM True Wireless 3と聞き比べる方は多く、なかには3モデルとも買って愛用している方もいます」

○はみ出し・・・AVIOTのピエール中野氏モデル「TE-Z1PNK」も話題に

ベスト5に加えて、ワンモアの人気モデルを尋ねたところ、東谷氏が挙げたのはAVIOT(アビオット)の完全ワイヤレスモデル「TE-Z1PNK」でした。2022年12月に売り出され、取材時も試聴する人が絶えないほどの反響が続いていました。4位の「Hi-Unit001-pnk」と同じく、ピエール中野氏が監修したモデルとなります。価格は39,600円。

「大きめのヘッドフォンが搭載しているような平面磁気駆動形ドライバーを、ウーファー用のダイナミック型ドライバーとハイブリッドで搭載しているのが何よりの特徴といえます。平面磁気駆動形は膜が平面のまま振動するので、音がひずみにくい特性があります。どんな音が出るのかと、オーディオ好きの人にとても注目されています」

著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら

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