かかとカチコチは卒業。フットケアのプロが選ぶ市販のケア用品

かかとカチコチは卒業。フットケアのプロが選ぶ市販のケア用品

  • 女子SPA!
  • 更新日:2020/11/22

これからの季節、かかとのひび割れなど、乾燥による足のトラブルに見舞われる人が多いのではないでしょうか。丁寧なケアが欠かせませんが、フットケアに関する情報って、フェイスケアやボディケアほど多くはないですよね。

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※画像はイメージです(以下、同じ)

そこで今回は、“アジア初の足の総合病院”である下北沢病院のフットケア担当看護師・西出薫氏に、足の肌ケアについてオススメのケア用品とともに解説してもらいました。

◆冬の足トラブルとは

――これから乾燥する時期が続きますが、足に起こりうるトラブルとしてどのようなものがありますか?

西出:まず、外気温が下がり皮膚表面の水分保持力が低下することで、足全体の皮膚が乾燥します。膝やかかとが白っぽくなったり、靴下やタイツを脱いだ時に粉末状になった白い粉が舞い上がったりしたら、皮膚が乾燥している証拠です。

また、かかとは角質肥厚、ガサガサ、ひび割れなどのトラブルが起こりやすいです。というのも、足の裏はもともと、皮脂腺と呼ばれる脂成分を分泌する組織がないため、皮膚表面の乾燥を抑えられなくて乾燥しやすく、特にかかとは動作により体重がかかるため角質が厚く硬くなりやすいのです。それだけでなく、寒さによる血行不良などが原因でターンオーバーが乱れ、古い角質が蓄積して角質層がますます厚くなり、ガサガサ、ごわごわの状態になります。これを放置していると皮膚の表面にひび割れができます。

――空気の乾燥以外にも原因はありますか?

西出:外部の要因としては、秋冬の乾燥はもちろん、室内でも暖房器具の使用によって乾燥しやすくなるので、かかとの角質の水分量が低下し固く乾燥しやすくなります。あとは、サイズの合わない靴を履いていたり、靴紐などで足の甲をしっかり止めたりしていないと、靴と足で摩擦が起こります。体重のかかるかかとの皮膚にはその刺激がさらに強くかかるために、角質が肥厚して固くなる要因になります。

◆足トラブルの予防には“保湿”が一番

――では、こうしたトラブルの予防法と、実際に症状が出た時の対処法を教えてください。

西出:毎日の入浴後の保湿ケアが不可欠です。お湯の温度は熱すぎず、長湯しないようにしましょう。保湿剤入りの入浴剤を使用してもいいですね。石鹸は弱酸性のものなら皮膚表面のバリア機能を損ないません。保湿剤配合のものは洗い上りがしっとりしますよ。

すでに白い粉が吹いているほど乾燥している状態なら、セラミド、スクワラン、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている保湿ローションを塗りましょう。保湿力をキープするために、油性成分が配合されたクリームの重ね塗りもおすすめです。浸透性が高く、べとつきが残らないものを選ぶと良いでしょう。あとは、朝に靴下やストッキングを履く前に保湿剤を塗ってもいいですね。

――硬くなってしまったかかと用に足やすりが売っていますが、効果はありますか?

西出:はい。足やすりはかかとの肥厚、ガサガサやひび割れケアにおすすめです。皮膚機能を守るために完全に柔らかくなる一歩手前でこするのをやめ、お風呂あがりに保湿剤で柔らかくすれば大丈夫です。入浴から遅くても10分以内に保湿剤を塗りましょう。保湿ケアを怠るとすぐに乾燥し、かえってターンオーバーが乱れて角質の肥厚が起きやすくなるので注意しましょう。

●<足やすり>ビューティーフット(P.SHINE)

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ビューティーフット(P.SHINE)/税込784円(Amazon価格)

すでに角化した硬い皮膚を柔らかくするには、尿素10%以上配合のクリームがおすすめです。ただ尿素は刺激が強く、続けていると赤くなったりヒリヒリしたりすることがあるので、角質が柔らかくなったら使用を中止し、尿素以外の保湿成分が入ったものに変更しましょう。例えば……。

●<保湿クリーム>かかと用保湿クリーム 70g(ドクター・ショール)

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かかと用保湿クリーム 70g(ドクター・ショール)/税込880円(Amazon価格)

●<保湿クリーム>尿素10%クリーム ジャータイプ 100g(資生堂)

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尿素10%クリーム ジャータイプ 100g(資生堂)/税込み1090円(Amazon価格)

●<保湿クリーム>メンソレータム柔らか素肌クリームU 145g(ロート製薬)

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メンソレータム柔らか素肌クリームU 145g(ロート製薬)/税込981円(Amazon価格)

◆ひび割れかかとにはビタミンE配合クリームを

――さらに悪化して、かかとがひび割れてしまったらどうしたらいいでしょうか?

西出:ひび割れにはビタミンE配合のクリームが有効です。ひび割れが深いと、尿素配合のクリームは刺激が強くて痛みを感じることがあるので避けたほうが無難です。かかとケア専用の靴下や綿・シルクの靴下を履いて寝ると保湿成分の浸透性が高まりますよ。なお、かかとに皮膚の軟化剤や保湿剤を1~2週間継続して塗っても改善しなければ、角質増殖型の足白癬(水虫)の可能性があるので、皮膚科の受診をおすすめします。

●<ビタミン配合クリーム> 180g(ユースキン製薬)

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ユースキン 180g(ユースキン製薬)/税込み1375円(楽天市場価格)

●<ビタミン配合クリーム>メンソレータム ヒビプロKTα 24g(ロート製薬)

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メンソレータム ヒビプロKTα 24g(ロート製薬)/税込1005円(Amazon価格)

◆タコやウオノメ…年間を通して起こりやすい足トラブル

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――ここまでは乾燥時期に起こりやすい足トラブルですが、季節に関係なく起こりやすい足のトラブルはありますか?

西出:一つは、タコです。同じ部分が繰り返し刺激を受け、皮膚の角質が厚くなる状態をいいます。タコができる場所は人それぞれで、例えば外反母趾の場合は足の親指の側面にできますし、靴紐をしっかり締めないと靴の中で足が擦れ、つま先にできやすくなります。これらを放置すると徐々に硬く厚くなり、歩くたびに痛みや違和感が出てきます。

もう一つはウオノメです。繰り返し刺激を受けて角質増殖が皮膚の内部に向かって進んでいく状態で、これが神経にあたると歩行のたびに痛みが走ります。ウオノメには芯があり、この芯を完全に除去しなければ痛みは繰り返し起こります。

――なるほど。このようなトラブルの予防法と対処法を教えていただけますか?

西出:タコはそれほど大きくなければ、入浴時に足やすりを使って削り、保湿ケアをしましょう。大きくなってしまった場合はフットケアサロンなどで除去してもらうこともできます。

タコに貼る市販のテープはおすすめしません。サリチル酸テープは貼り付け箇所を柔らかくし、ハサミやかみそりで削っていきますが、皮膚を傷つけるリスクがあるほか、サリチル酸が健康な皮膚もふやかしてしまうことがあるためです。

普段からできる予防法としては、靴を履くときにかかと側をトントンとして靴ひもをしっかり締め、つま先側に空間をつくりましょう。また、自分の足の裏の形に合わせたインソールをオーダーメイドすると、フィット感が出て体重が足全体に均等にかかるようになるので胼胝ができにくくなりますよ。

――では、ウオノメは?

西出:ウオノメはフットケアできる医療機関、またはフットサロンで除去できます。タコ以上に皮膚を傷つけるリスクが大きいため、ウオノメを自分で除去するのはおすすめしません。再発防止策はウオノメと同じで、足裏にフィットするインソールを使用することです。ただ、足指や足の変形などが鶏眼の要因になることもあるので、歩幅や荷重のかかり方の左右差が大きいときは医療機関の受診をおすすめします。

◆軽石って使って良いの?足ケアの誤解

――足のケア方法に関する情報があふれていますが、よく誤解されている足のケア方法ってどのようなものがありますか?

西出:「かかとの角質除去は2日おきくらいに取り除くといい」という情報がありますが、あまり頻繁に角質除去しすぎると、角質のターンオーバーが刺激されて厚く硬くなるのが早まります。個人差がありますが、かかとを触ってみて少し硬くなってきたなと感じた時に軽く行うとよいでしょう。また、天然の軽石でこすって取り除く方法も知られていますが、均一ではないため硬い石の部分で皮膚を傷つける恐れがあるのでやめたほうがいいですね。かかとにはかかと用の足やすりを使用しましょう。

なお、均一な硬さに調整され、皮膚を傷つけない硬さの人工軽石なら足やすりと同様に使用できますよ。こうしたケア用品で角質を削った後は皮膚表面の皮膚バリア機能が低下している状態にあるので、削った後は保湿ケアを忘れないことです。

●<人工軽石>チタニア軽石(ポリウレタン製で皮膚を傷つけにくい)

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チタニア軽石(ポリウレタン製で皮膚を傷つけにくい) 3個セット/税込385円

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顔やボディのケアと同様、足も入念なケアが必要なのですね。かかとのガサガサや足の粉吹きで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

<文/林加奈>

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