練習ラウンドで調整する岩井明愛（撮影・上山淳一）
女子ゴルフの国内メジャーでツアー最終戦のツアー選手権リコー杯が23日に宮崎・宮崎CCで開幕する。年間女王争い3位の岩井明愛（21＝Honda）が21日、公式会見に出席して、意気込みを語った。
今季優勝者とランキング上位選手のみが参加するエリート大会。出場資格がなかった昨年は妹の千怜のプレーを観戦し、「良いなと思った」。今年は年間3勝をあげ、「落ち着いてできるようになり、コースの狭かった部分が広く見える。1年経ったら『このコースってこんなに広かったっけ』みたいな」と成長を実感。文句なしでの出場を決め、「今は楽しみな気持ちでいっぱいです」。
この日は、いつものように千怜（21＝Honda）と練習ラウンド。「グリーン周りが難しい。アプローチの調子は悪くないので、うまく引き出しを使って戦いたいなと思います」。1番ではティーショットを打ったあと、2打目地点まで全力ダッシュし、「たまにやりますね。走りたくなったら。楽しんでやった方がいいので。短距離は好き」と笑った。
この1年については「千怜と最終日最終組とか、プレーオフとか、メジャーにも挑戦できた。すごい1年。来年は、この1年をこせれるかというと難しいかもしれないですけど、いい1年でした」としつつ、「シーズンはじめは5勝したかった。それに伴った今の順位なので、もう少し上に行きたい気持ちもあります」とも話した。
年間女王については、かねて「楽しんだ結果ついてくる」と、あっさりした反応だったが、「何かを狙うって時に、今まで『絶対勝ちたい、勝ちたい』って回ると自分自身が空回りする。無意識に楽しもうって感じになっちゃってると思います」と真意を説明。「今年最終戦。千怜と2人で出られるので、2人で最終日最終組で盛り上げたい。いつもと変わらず楽しみたい」と、いつも通りのプレーを強調した。【阪口孝志】
