11年前、京都府亀岡市で起きた車の暴走事故の遺族が、元受刑者の更生を支援する会を開きました。
【中江美則さん(59)】
「言いにくいことも、言葉を選びながら、皆で分け合って聞かせてもらえたらなと思う」
元受刑者の人たちに語りかける中江美則さん(59)。
2012年、亀岡市で無免許の少年(当時18)が起こした車の暴走事故で、妊娠中だった娘の松村幸姫さん(当時26)を亡くしました。
中江さんは事件後「自分のような被害者を生まないために」と、加害者側の更生を支援するNPO法人をつくり、19日は元受刑者や事故の遺族らが参加して、再び罪を犯さないための率直な思いを語り合う自助会を開きました。
【元受刑者の男性】
「(覚せい剤から)抜けられない、捕まるまで抜けられない状態だった。人に相談したらこれだけ楽になるんだって。家族にも打ち明けて抜け出せたってこともあって」
中江さんは「今後は加害者の少年を守る活動にも取り組みたい」と話しています。