「20代で資産1000万円は難しくない」投資インフルエンサーに聞く、配当金の魅力

「20代で資産1000万円は難しくない」投資インフルエンサーに聞く、配当金の魅力

  • bizSPA!フレッシュ
  • 更新日:2022/09/23

終身雇用が崩壊し、定期昇給も期待できない雇用環境のなか本業以外の収入を模索する人が増えています。そんななか「株式配当金の魅力」をTwitterで発信し、4.7万人のフォロワーを獲得しているのが、投資インフルエンサーの「配当太郎」さんです。多くの人が共感する配当金投資について話を聞きました。

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配当太郎氏(※画像は本人のアカウントより)

高校生の頃に証券口座を開設

――プロフィールを教えてください。

配当太郎:30代の個人投資家で、投資歴は20年弱となります。資産額や配当金額については、申し訳ありませんが非公開とさせていただきます。

――30代で20年のキャリアがあるということは、10代の頃から投資をはじめていた?

配当太郎:高校生の頃、ライブドアの「フジテレビを買収する、しない」が連日ニュースで取り上げられてました。そこで「株を持つと会社を買えるんだ」と関心を持ち、親の同意を得て、カブドットコム証券(当時)に口座を開設しました(※未成年者は親の同意があれば口座開設が可能)。

バイトで貯めた100万円を元手に

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※画像はイメージです(以下同じ)

――どれくらいの資金で始めたのですか?

配当太郎:バイトや貯金で貯めた100万円くらいではじめました。

――最初から配当金狙いの投資スタイルでしたか?

配当太郎:いいえ、最初は値動きのありそうな銘柄を買うキャピタルゲイン狙いでした。雑誌で紹介された銘柄を自分で調べもせず買ったり、どちらかというと投資ではなく投機でしたね。それでもライブドアショック直後に投資をはじめたこともあり、相場環境に助けられ成績はまずまずでした。それを「自分は投資の才能がある」と勘違いしてたのですが、後にひどい目に遭って目が醒めます。

〇〇ショックで資産半減の憂き目に

――“ひどい目”とは?

配当太郎:リーマンショックです。資産が半分以下になりました。暴落しても、立ち回りがわからず損切りをするでもなく、ただ呆然としてましたね。そんな時でも利益がしっかり出てる企業からはきちんと配当金が入ってきました。そこで今まで気にしてなかった配当金のありがたみに気づき、業績に着目した投資に方針転換しました。

――配当金投資ではどのような指標を重視されてます?

配当太郎:営業利益率や一株利益とオーソドックスなものをヤフーファイナンスでチェックしてます。古臭いけど、これが一番役立つと思います。

買うべきは高配当株ではなく増配株

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――どれくらいの水準なら「買い」と判断するのですか?

配当太郎:業種によって変わるので、一概に言えないのですが、強いて言うなら日経平均のPERが16倍くらいなので、それと比較して割安かどうかを比較する感じでしょうか。

――そうやって、高配当株を発掘してるのですね。

配当太郎:いや、私がやってる投資はけして高配当株狙いではなく、どちらかといえば増配が見込まれる企業の株を買うものです。そうすると、増配で取得価格に対する配当利回りが上昇するので、たとえ購入時の配当利回りが3%だったとしても、増配により取得価格に対する利回りが5%の高配当株に成長します。重要なのは企業が成長に応じて、株主に還元していく姿勢があるかです。

有望な企業をどう見分けるのか?

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多くの商品が届くのも「株主の醍醐味だよね」(画像は本人のツイッターより、2021年6月17日)

――具体的にはどんな企業が当てはまりますか?

配当太郎:基本的に個別株の推奨はしないのですが、たとえば今はネット社会でみんながスマホを使ってますよね。あなたが使っていて、みんなも使っている。そんな商品やサービスを扱う企業は有望で、通信セクターのNTT、KDDI、ソフトバンクはそれに当てはまります。「不景気が来たのでスマホを使うのは止めよう」とはなりませんよね。

しかもこれらの企業は次の成長の柱として、スマホ決済やポイント投資、証券会社買収と、金融分野に手を出していて、稼ぐ基盤を持ちつつ、次なる産業への投資も行っています。

ほかには商社も資源価格の上昇で儲かってます。まさに今が稼ぎ時なのですが、将来、価格が天井をつけ、下落に転じれば減損になることもあり得ます。そこで減配しないかどうかで、商社の底力が試されることになるので、注目しています。

20代は時間の複利の恩恵を受けよ

――「bizSPA!」読者の20代会社員へ資産形成のアドバイスをお願いします。

配当太郎:「今すぐ投資をはじめるべし」と言いたいです。会社員は、定収により身分が保証されており、ある程度のリスクは取りやすいです。なので20代のうちに積極的に投資して自分に合う投資スタイルを見つけるのがよいと思います。配当金投資だけでなく、インデックス投資やデイトレードと、数多ある投資手法から早い段階で自分に合うものを見つけます。

そこから、1000万円程度の資産規模になるまではガンガン投資すべきです。毎年100万円程度投資に回すことができれば、20代のうちに1000万円の資産を築くのは難しいことではありません。若いからこそ、時間軸の複利効果を最大限に活用してほしいです。

大事なのは「着実に投資に回している」という実績で、累積1000万円を投資に回した人は、相場で1000万円を作った人よりも優秀です。なぜならば、将来リーマンショックのような出来事が起きたときに、過去の入金実績を踏まえれば、安いところを買い続けることができるからです。一方で「仮想通貨のトレードで1億円儲けました」というのは、再現性が乏しいのです。

――最後に、配当太郎さんの今後について教えて下さい。

配当太郎:最近、大学を卒業したばかりの若い女性が投資詐欺を苦に自殺したニュースがありました。「絶対に儲かる」「確実に儲かる」「月利○%」といった表現をしている投資案件は、かなりの高確率で詐欺だと思ってください。日本人はまだまだ金融リテラシーが低いので、今後も皆さんの金融リテラシー向上に役立つような発信を続けていきたいです。

<取材・文/栗林篤>

【栗林篤】

元IT企業のサラリーマン。株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

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