朗報!実は首都圏は戦国の城の宝庫だった!?

朗報!実は首都圏は戦国の城の宝庫だった!?

  • JBpress
  • 更新日:2021/01/13
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埼玉県嵐山町の杉山城。撮影/西股 総生

(城郭・戦国史研究家:西股 総生)

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交通の便もいい首都圏の城

このサイトの読者には、東京など首都圏在住の方も多いと思います。そんなあなたが、城へ行ってみたい、と思い立ったとしましょう。まず思い浮かぶのは、姫路城、熊本城、名古屋城、彦根城、あるいは弘前城などなど。どこも、遠いですよね?

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弘前城。一度は訪れてみたい名城だが、首都圏からの日帰りはちょっと無理・・・。

新幹線に乗って、一泊二泊はしないと。熊本なら飛行機です。しかもGo to停止とかになったら、よけい行きにくいですよね。城歩きは、あきらめるか・・・。

そんなあなたに、こっそりお教えしましょう。実は、あまり知られていないのですが、戦国の土の城に関するかぎり、首都圏は城の宝庫なのです。もちろん、日本全国、それぞれの地方ごとに個性ゆたかな城があるのですが、関東や甲信越はまちがいなく面白い城の宝庫。なぜかというと、戦国時代にこの地方を領した北条氏や武田氏が、城造りの名手だったからです。

とりわけ首都圏は、地形的にも平地や台地、丘陵地帯がほとんどですから、城も平城や丘城が中心。平城や丘城は、山城のように地形が険しくない分、築き方を工夫して敵を防ごうとするので、構造が巧みになります。つまり、苦労して山に登らなくても、実戦的な工夫満載の面白い城が見られる、ということです。

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横浜市の茅ヶ崎城。市営地下鉄・センター南駅のデッキから撮った写真。ここから住宅地の中を5分歩けば城跡だ。

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茅ヶ崎城の城内は公園になっていて、案内板やトイレも完備。もちろん空堀や土塁もバッチリ残っている。

おまけに、首都圏は公共交通機関が発達していて城めぐりの便がよいし、公園化されていたり、遊歩道が整備されていたりして、歩きやすく、わかりやすい城に事欠きません。

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東京都調布市の深大寺(じんだいじ)城。深大寺の向かい側にある公園が城跡。発掘調査で見つかった建物跡が表示してある。

とはいえ、実際に城跡を歩いてみても、「ただの山や雑木林で、よくわからない」という経験をする人は多いもの。なぜ、そうなってしまうかというと、目の前の山や雑木林を、城として見ることができていないからです。

そんなあなたにオススメなのが、僕が書いた『首都圏発 戦国の城の歩きかた』という本(KKベストセラーズ /1400円+税)。ラクラク歩ける首都圏の21城を選んで、図や写真、イラストをふんだんに使いながら解説しています。

もちろん、戦国の城をはじめて歩いてみる人でも大丈夫なように、城の基礎知識や、基本的な見方からスタートして、少しずつステップアップ。自分で言うのも何ですが、実際に城を歩く人に徹底して寄り添う構成になっています。

これなら、首都圏在住の方は「都県をまたぐ移動は控えて下さい」になっても、城歩きを楽しめます。もしあなたが、地方在住の方だったとしても、このさき移動の自粛が解除になったら、仕事やイベントなどの用事で上京することは、あるでしょう? そのついでに、首都圏の城歩きを楽しんでみては、いかがでしょう。

おっと、ついでにもう一つ。僕がいま、このタイミングでこの話を書いているのには、コロナ禍のほかにもワケがあります。冬、という季節です。冬は寒いから、城歩きはちょっと・・・と思いがち。でも、戦国の城を楽しむなら、冬こそベストシーズンなのです。

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千葉県印西市の師戸(もろと)城。冬は下草が枯れて木の葉も落ちているので、土塁や空堀を見やすい。戦国の城歩きにはベストシーズンだ。

下草が枯れて歩きやすく、木の葉も落ちて見通しもよいからです。それに、外歩きと言っても、住宅地や郊外の公園のような城なら、本格的な山登りをするわけではありませんから、お散歩レベルの防寒対策で充分です。

というわけで、皆さんも、ちょっと行ってみませんか? あなたの近所にひっそり眠っている、戦国の城へ!

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西股 総生著『首都圏発 戦国の城の歩きかた』KKベストセラーズ 1400円+税

●西股総生『1からわかる日本の城』好評発売中!

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JBpressで連載していた「教養として役立つ『日本の城』」に新稿を加えた書籍が発売となりました。城のことはよく知らないのだけれど、ちょっと気になる。どこをどう見たら面白いのか、よくわからない。そんなはじめて城に興味を持った人や、もっとよく知りたい人へ、城の面白さや、城歩きの楽しさをお伝えします。

発行:JBpress 発売:ワニブックス
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西股 総生

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