
神秘的な階段状の湖・セムクチャンペイや、干潮時のみ表れる幻の島・カービンリーフ、地球最後の秘境と呼ばれるギアナ高地など、世界各国に残るおすすめの絶景秘境スポットをご紹介します。
1.セムクチャンペイ(グアテマラ)

マヤ文明の面影が色濃く残るグアテマラで「秘境」と呼ばれているのがセムクチャンペイ。トラックで舗装されていない山道を進んでいった先にある、石灰石の堆積でできた美しく神秘的な階段状の湖です。

美しい湖は泳ぐこともでき、水があまりにきれいで驚きます!湖には小さな魚がたくさん泳いでいて、天然のドクターフィッシュでフィッシュセラピーなんていうのも楽しめます。近くにはロッカーも整備されているので、荷物を気にする必要はありません。
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2.カービンリーフ(フィリピン)

フィリピン・セブ島の隣にあるネグロス島。その島の秘境「カービンリーフ」は干潮時のみ表れる幻の島です。細い三日月のような形をしていますが、時間によって形も変わります。

もちろん船でしか渡ることができず、とても小さい砂の島なので一日数組の限定です。行くのはちょっと大変な秘境中の秘境ですが、まるで天国のように美しい海の景色は一生心に刻まれることでしょう。
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3.ギアナ高地 エンジェルフォール(ベネズエラ)

地球最後の秘境と呼ばれる、ベネズエラのギアナ高地。エンジェルフォールはそんな秘境にある落差世界最長の滝です。その落差は、なんと979m。東京タワーとスカイツリーを足した高さとほぼ同じ高さから水が落下します。距離が長すぎて、流れ落ちた滝の水は途中で霧となってしまい、滝つぼが存在しません。

アメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェルが世界にこの滝を紹介したことから、彼の名字を取って名前が付けられました。エンジェルフォール観光の基地となるカナイマからカラオ川、チュルン川をボートで遡ること4時間強。さらにジャングルの中を約一時間半のトレッキングでエンジェルフォール展望台にたどり着くことができます。
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4.フーコック島(ベトナム)

ベトナムの南端に位置するフーコック島。近年外国人の観光客も増えてきていますが、美しい海と自然が残った、ベトナム最後の秘境と紹介される小さなリゾート島です。フーコック島では多くのホテルが海沿いにあり、プライベートビーチを持つホテルが点在しています。朝日や夕日が見えるロケーションを狙って選んだりするのも良いですね。

photo by まりも☆さん
2023年9月現在、日本からフーコック島への直行便は運行していませんが、ホーチミンあるいはハノイで国内線に乗り継いでアクセスできます。
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5.モンサント(ポルトガル)

まるで芸術品のモンサントの村
スペインの国境近くにあるポルトガルの秘境「モンサント」は、奇岩と家が共存した不思議な村です。岩を屋根や壁として利用した、目を疑うような家々が建ち並んでいます。

村の山頂にはまるでマチュピチュ遺跡のような城跡もあり、城壁や塔が残されています。城壁からは果てしなく続く大地を一望でき、地球の壮大さを感じることができます。よく見ると様々な形をした巨岩がぼこぼこと連なっているのがわかります。この地でしか見られない特別な風景です。
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6.グリーンサンドビーチ(ハワイ)

ペリドットのビーチを崖の上から臨む
ハワイ島にある、「グリーンサンドビーチ」と呼ばれる緑の砂浜。自然がつくり出した美しい秘境として注目を浴びています。

緑色の砂はすべてペリドット!!
決して大きくないこのビーチは、緑色の砂で敷き詰められています。この緑色の砂の正体は、8月の誕生石でも知られている宝石ペリドット。隕石の成分と同じで、「太陽が爆発してできた石」「太陽の石」などと呼ばれています。グリーンサンドビーチのペリドットは、火山の噴火によって飛んできたものだそう。
グリーンサンドビーチまでは途中までしか道路が舗装されていません。そこからビーチまでは柔らかい砂地が続くため一般車では走ることができず、ハイキングがてら歩く人もいますが、時間のない旅行者には、ピックアップトラックでの送迎サービスを利用するのがおすすめです。
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7.パーヌルル国立公園(オーストラリア)

奇岩群「バングル・バングル」
西オーストラリア州の最北部キンバリー地区にある「パーヌルル国立公園」。1982年まで、アボリジニの人々のみがその存在を知っていたと言われる秘境です。
アボリジニの言葉で「砂岩」を意味する「バングル・バングル」という奇岩群が一体に密集しており、その珍しい景観は約3億5000万年前からある自然が作り出したと言われています。これらの奇岩群の保水性は高く、砂漠地帯でありながらも、周囲には植物も群生しています。
広大なパヌルル国立公園の中でも特に人気なのが、「ビーハイブ(蜂の巣)」と呼ばれる灰褐色とオレンジ色のストライプ模様が交互に見られるスポット。4万5000ヘクタールにわたって広がるその圧倒的なスケールにも注目です。灰褐色の部分はシアノバクテリア(単細胞の光合成生物)によって固くなり、オレンジの部分は鉄やマンガンが錆びて変化したものとなっています。
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8.ライレイ(タイ)

ポダ島
タイのクラビからボートでしかアクセスできない、石灰岩に囲まれた陸の孤島にある秘境・ライレイ。そこは自然が織りなした地形を利用したアクティビティーの宝庫です。

特にロッククライミングは聖地と言われるほどのメッカで、ライレイを歩いていると、さまざまな場所でロッククライミング中の人々に遭遇します。そのほかライレイの周囲にある小さな島をめぐるアイランドホッピングや、シーカヤックなどもおすすめです。
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9.トドラ渓谷(モロッコ)

モロッコを南北に分断するアトラス山脈から少し南に、豪快な岩山が連なるトドラ渓谷があります。遊牧民の村に続くこの場所は、彼らにとって絶好の水汲みスポット。昔からの水源である岩陰の湧水を飲むと子宝に恵まれるという言い伝えがあるそうです。

トドラはクライミングの聖地と言われ、世界中からクライマーが訪れます。初心者もインストラクターの元で体験できますが、より気軽に楽しめるのがトレッキングです。ここでしか見られない辺り一面岩だらけの風景を目に焼き付けながら、トレッキングを楽しんでみて。
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10.リペ島(タイ)

リペ島はタイ南部のサトゥン県に属する、直径3kmほどの小さな島。アンダマン海のタルタオ海洋国立公園内に浮かび、立地としてはタイの首都バンコクよりもマレーシアのランカウイ島に近く、そちらからのルートで入島をすることもできます。

photo by melanchoさん
まだ開発されきっていない島を取り囲む海は透明度が高く、ダイビングやシュノーケルを楽しみたい方にはもってこい。また島民や観光客も多くないことから、静かな環境でゆったりとバカンスを過ごしたい人に支持されており、知る人ぞ知るタイ最後の楽園と呼ばれる島です。
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11.南極

photo by ラッシーさん
オーストラリアの約2倍と広大な南極。観光シーズンは、南半球が夏を迎える11月から3月初旬です。南米最南端の都市アルゼンチンのウシュアイアからクルーズ船で訪れるか、チリのプンタ・アレーナスから飛行機で訪れることができますが、クルーズ船だと2日ほどかかるのに対し、飛行機なら2時間ほどです。

photo by ラッシーさん
観光の目玉は、氷河や海氷などの雄大な景色や、ペンギンとの出会い。ちょうどクルーズのシーズンである11月から3月頃は、ペンギンの赤ちゃんが生まれる前後の時期であり、卵を温める様子や子育ての姿を見ることができます。
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12.エルニド(フィリピン)

首都マニラの南西部に位置する、パラワン島の北部にある「エルニド」は、“神が創造した最後の秘境”と呼ばれる場所。環境保護区でもあるため、開発が制限され観光客はそれほど多くありません。

驚くほどの透明度を誇るエメラルドグリーンの海と切り立つ岩山が織りなす自然の絶景は、まさに秘境という言葉がぴったりです。
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13.ザ・ウェーブ/The Wave(アメリカ)

バーミリオン・クリフ国定公園に位置する、砂岩の層「ザ・ウェーブ」。岩質が非常にもろいため、自然保護区に指定されています。1日の入場者数が制限されており、抽選会で当選した数十人のみが入場できます。

photo by KatieMさん
運よく当選できたら、ザ・ウェーブまでは最寄りの駐車場から2時間ほど歩いて向かいます。荒野の砂地や岩地を3.3マイル(5.3km)歩いた先には、波打つような砂の層が広がり、自然が作り出したものとは思えない光景が待っています。
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14.カヤンゲル島(パラオ)

ロングビーチ前
日本の南、グアムとフィリピンの間ほどの場所にある大小580ほどの島々からなる小さな国、 パラオ共和国。そのパラオ共和国の島の一つであるカヤンゲル島は観光客がまだ少なく、豊かな自然が手つかずのまま残る島です。
カヤンゲル島へのアクセスは、多くのホテルやダウンタウンのあるコロール島から、車で1時間〜1時間半ほどの距離にあるバベルダオブ島北端の港から、さらにボートで1時間〜1時間半ほどかかります。

左がカヤンゲル島、右がゲルベラス(ロングビーチの島)
途中外洋を通るのですが、ここが最大の難関!天気が良くても波が高いことが多く、リーフの手前まで行って引き返すことが多いそう。その為、ツアー参加者の6割ほどしか行けないそうです。このことから、「選ばれし者だけが辿り着ける幻の島」と呼ばれています。
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トリップノート編集部