エールフランス航空(AFR/AF)は、刷新したビジネスクラスを導入したボーイング777-300ER型機の新仕様機(登録記号F-GZNK)を、現地時間1月20日に運航を開始した。新ビジネスクラスはフルフラットやフルアクセスなど「3つのF」をテーマとし、洗練とプライバシーを融合したものに仕上げたもので、パリ-ニューヨーク(JFK)、リオデジャネイロ、ダカールの3路線に投入。3月26日に始まる夏ダイヤでは、羽田への投入も予定している。

「3つのF」をテーマにしたエールフランスの777-300ER新ビジネスクラス(同社提供)
777-300ERの新仕様機は3クラス369席で、ビジネス48席、プレミアムエコノミー48席、エコノミー273席。全12機を対象に導入する。新ビジネスクラスは1-2-1席配列で、全長2メートル近くのベッドになる「フルフラット」、全座席が通路に面した「フルアクセス」、プライバシーを確保する「フルプライバシー」の「3つのF」を基本にデザインした。
フルプライバシーでは、各座席にスライド式のドアを設置し、個室空間を設ける。中央席の間には仕切りを設け、同行者がいる場合に下げて利用できるようにした。
プレミアムエコノミーは、エアバスA350型機と同仕様の座席を導入。足もとのスペースを96センチ、リクライニングは124度で、USBポートはタイプAとタイプCの2種類を備える。エコノミーのシート幅は43センチ、足もとのスペースは79センチで、リクライニングは最大119度。USBポートはタイプAを備える。
初便は1月20日のパリ発ニューヨーク行きAF22便。羽田線にも導入し、夏ダイヤから再開する羽田着昼便に投入する。運航中の夜着便も777だが、夜便にはファーストクラス4席を備えた機材を投入する。

「3つのF」をテーマにしたエールフランスの777-300ER新ビジネスクラス(同社提供)

フルフラットの座席を備えるエールフランスの777-300ER新ビジネスクラス(同社提供)

中央席に仕切りを設けるエールフランスの777-300ER新ビジネスクラス(同社提供)

エールフランスの777-300ER新プレミアムエコノミー(同社提供)

エールフランスの777-300ERエコノミークラス(同社提供)
Yusuke KOHASE