リアル「茂野吾郎」伊勢崎清明・加川3回0封/群馬

リアル「茂野吾郎」伊勢崎清明・加川3回0封/群馬

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/08/01
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西邑楽対伊勢崎清明 3回を無失点被安打0の6奪三振と好投を見せた伊勢崎清明・加川(撮影・小早川宗一郎)

<高校野球群馬大会:伊勢崎清明7-2西邑楽>◇1日◇2回戦◇桐生球場

伊勢崎清明の最速143キロ左腕、加川航平投手(3年)が西邑楽との2回戦に先発し、3回を無安打無失点で6三振を奪った。球威のある直球が武器のサウスポーだが元は右投げ。小学3年時のけがが原因で左投げに転向した。漫画「MAJOR」の主人公のような変わり種が、強烈な印象を残した。

◇   ◇   ◇

奪三振ショーを披露した。加川は初回の先頭こそ四球で歩かせたが、続く打者を三ゴロ併殺打に打ち取った。「そこで落ち着きました」と、本来の投球を取り戻した。その後、打者7人のうち6人から三振を奪った。「今日は調子がよかった。三振を狙っていたので狙い通りのピッチングができてよかった」と納得の表情を見せた。

小学3年生の時、左翼から返球で右肘を痛めた。翌日の病院帰り、右肘をギプスでがっちり固められたまま、左投げ用グラブを買ってもらった。「うれしかった。周りに利き腕を変えたという人がいなかったので、ワクワクしました」とけがにも前を向いた。

最初は慣れずに苦労した。何度も右投げに戻したが、痛みが消えることはなかった。気持ちを切り替え「暇さえあればやっていた」という壁当てで、左で投げる感覚を養った。中学の終わりに「格好いいから」という理由で外野手から念願だった投手に転身。高校で急成長し、最速は143キロまで到達した。「自分でも何でここまで速くなったのか分からない。特にこれを意識したとかはない」と不思議がった。

右投げからの左腕転向は、人気野球漫画「MAJOR」の主人公茂野吾郎と似た境遇だが「特に意識してはないです」とニヤリ。まるでマンガのような野球人生を歩みながら、目標の優勝に向け、チームを引っ張る。【小早川宗一郎】

◆加川航平(かがわ・こうへい)2002年(平14)9月16日生まれ。伊勢崎市出身。小学1年から元高校球児の父俊哉さんの影響もあり茂呂ホワイトジャガーズで野球を始める。熊谷シニアでプレーした後、高校入学まで伊勢崎市の野球育成塾「こころ塾」で指導を受ける。遠投108メートル。好きな食べ物は甘い物。苦手は野菜。173センチ、74キロ。左投げ左打ち。

◆MAJOR 1994年(平6)から2010年(平22)まで週刊少年サンデーで連載された野球漫画。作者は満田拓也氏で単行本は78巻発行。主人公の茂野吾郎は右投げだったが、故障で中学生から左投手に転向。高校卒業後は、メジャーリーグで活躍する。度重なる逆境を乗り越える吾郎を中心にストーリーが描かれている。

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