カラフルキッズコンピューター「Kano PC」を衝動買い!

カラフルキッズコンピューター「Kano PC」を衝動買い!

  • ASCII.jp
  • 更新日:2020/10/16
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Kano PCはWindows 10 Proとプログラミングのファーストステップを体験、理解できる複数のアプリを搭載したキッズコンピューターだ

Kano PCは、カラフルなカラーリングと内部の半導体基板が見えるアクリル製の背面クリアカバーを採用したキッズ用パソコンだ。英国Kano Computingが米国のMicrosoftと提携して開発した。特長は、簡単なパソコンの組み立て作業から入って、標準搭載された専用アプリでパソコンの仕組みを理解しながら、現代の標準機の一つであるWindows PCを自然に理解できるように考えられたものだ。

OSは、Windows 10 Proを搭載、Surfaceなどでもおなじみのカバー型の高品質な日本語JISキーボードが標準で付属。文部科学省の「GIGAスクール構想」にも対応したスペックのタブレットパソコンだ。スペックをざっと見た限り、CPUやグラフィックパワーを無駄に消費するゲームなどをまったくしない筆者なら普通に使えると判断していつものように衝動買いしてしまった。

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昨今は素っ気ない無地の茶箱が多い中、楽しさの溢れるKano PCの化粧箱保護パッケージ

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キッズコンピューターだけどオレンジと濃いグレーのセンス良いまとめ方

楽しい雰囲気満載のパッケージが到着

さっそく届いたKano PCのパッケージは、一般的には味気ない化粧箱を保護する茶箱の外装パッケージからして楽しい雰囲気満載だった。そして茶箱の中の化粧箱は、オレンジと濃いグレーがテーマカラーだとすぐに分かるシャレたカラーリングだ。早速、内部の同梱物を全部床に並べてみた。オレンジと濃いグレー以外にレッド(ACアダプターやバッテリーなどの電源系)やブルー(内部スピーカー)の4色展開だ。

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同梱物は本体を含めてもそれほどないが、アクセントカラーのレッドやブルーが基本カラーのオレンジと濃いグレーとバランスよく収まっている

今回、筆者がKano PCを衝動買いした最大の理由はこのカラフルさだ。キッズコンピューターと言っても、やはりある程度は快適な操作性は重要だ。Kano PCのスペックは、プロセッサーIntel Celeron N4000 Dual Core 1.10 GHz、メモリは4GB RAM DDR4、ストレージは64GB(eMMC)だがいつでもmicroSDカードでアップグレードが可能だ。

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本体のパーツは本体(下)、赤いバッテリー&青いスピーカー(中)、背面のクリアカバー(上)の4点

スペックは一般的なビジネスユースに関しても十分使える

インターフェースはUSB 3.0×2、 USB Type-C×1、HDMI×1、3.5mm ヘッドホンジャック、3.5mm スピーカージャック、マイクイン端子を備えている。 そして無線環境はWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac Dual Band 2.4Ghz and 5Ghz、Bluetooth 5.0 (low energy)だ。スクリーンは11.6インチ タッチスクリーンを採用し、解像度は1366×768ピクセル、Windows 10 Proを搭載したキッズ用パソコンとしてはもちろん、一般的なビジネスユースに関しても十分使えるスペックの商品だ。

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スピーカープラグ(ブルー)とバッテリーケーブル(レッド)を所定のジャックに挿入固定する

Kano PCを手に入れて最初にするのは、バッテリーと内蔵スピーカーの組み込みだ。とは言っても実際の作業はバッテリーから伸びたショートケーブルの先のUSB Type-Cコネクターを本体の基盤のBatteryと記述された所定位置に差し込むだけだ。続いて3.5mm スピーカージャックにブルーのスピーカー本体のプラグを差し込めばハードウェアの設定はすべて終了だ。後は付属のクリアカバーをカチッと音がするまで閉めてすべて完了だ。

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青いスピーカーケーブルジャックの左側にあるのがmicroSDカードスロット

背面のクリアカバーは、開け閉めがそれほど容易ではないので、もしmicroSDカードを挿入してストレージ容量の拡張を予定しているなら、充電バッテリーと内蔵スピーカーの組み立てを同時にやった方が後々の面倒がないだろう。

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筆者は64GBのmicroSDカードを使いストレージ容量を128GBに拡張

筆者は64GBのmicroSDカードを使って128GBに拡張して、使用している。取り付け、取り外しが面倒なクリアカバーのせいで、ほかのPCやスマホ、タブレットのようにmicroSDカードをデバイス間の交換用メディアとしては使いにくそうなところが、一般ユーザーにとってはちょっと不便かもしれない。

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Surfaceのキーボードカバーによく似たKano PCのキーボード

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カバーの中央のマグネット部分にKano PCの本体をマグネット吸着。背面スタンドを立てることでラップトップPCスタイルのWindows 10パソコンとなる

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スタンド部とキーボード部でKano PC本体を包むようにしてゴムベルトで固定して持ち歩く

背面のクリアカバーを確実にとじたなら、日本語JISキーボードカバーを取り付ける。キーボードカバーはKano PC本体とマグネットで簡単にくっつき、取り外しも自由だ。キーボードと反対側(裏側)にあたるカバー部分がWindows PCとして使用する際のペデスタルスタンドとなりデスクトップでの使用スタイルとなる。

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とても気に入ったKano PCだが、筆者的に困ったのはこの仰角70度の決め打ちのディスプレー角度

融通のきかないディスプレーの角度と重量が玉にキズ

実は今回、筆者が一番悩んだのが、このスタンドの設置角度を自由に調整できずまったく融通のきかないことだった。実際にアナログの分度器を使ってデスクトップ上に設置したKano PCのディスプレーの角度を測定して見たら、ぴったり仰角70度だった。これは普段60度とか55度近辺で使っている筆者にとっては厳しく、椅子か机の高さで調整することでしか対応できなかった。

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キーボードカバーを付けたラップトップPC形態で実測は1749gとけっこうズッシリ

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マグネット吸着のキーボードと本体を引き離すとWindowsタブレットとなる

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キーボードなしのタブレットでも、片手で持つには1.2kgはけっこう重い

Kano PCをキーボード付きのWindows PCとして使用する場合は実測1749gほどの重量になり、昨今の軽量ラップトップPCと比較すると数百グラム重い感覚だ。またキーボードを取り外し、Kano PCをWindowsタブレットとして使用する場合も約1200グラムほどの重量となるので、大人の男性でも長時間片手で持ち続けることは難しいだろう。

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Kano PCの最大の特徴はキッズがコンピューターに慣れ親しむためのアプリケーションの搭載だ

4つの教材アプリでITリテラシーを高める

さてKano PCの最大の特徴は、シンプルなハードウェアを使って、子供たちが自分で組み上げたコンピューターに実際に触れて、その概念を理解し、付属のアプリを実際に使ってITリテラシーを高めることが目的だ。

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付属の虫メガネで、アプリを動作させるためのハードウェアであるCPUやメモリー、ストレージ、電子回路などを拡大してよく見ることができる

付属の小冊子である"パーソナルコンピューターのつくり方"にも組み立てから起動の仕方、アプリの概要までがイラスト入りで細かく丁寧に解説されている。小冊子にはなんと"虫メガネ"も同梱されている。子供たちはその虫メガネを使って、背面のクリアカバー越しに基板上のCPUやメモリー、フラッシュストレージ、電子回路など、パソコンを形成するすべての重要な要素を自分の目と手で確かめ、理解することができる。

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"Kano World"、"Kano Code"、"Make Art"、"How Computer Works"の4つの教材アプリで子供たちはコンピューターとの対話を始めることができる

そしてハードウェアの理解と並行して標準搭載されている"Kano World"、"Kano Code"、"Make Art"、"How Computer Works"の4つの教材によるソフトウェアのハンズオンを通して、"コンピューターができること"の理解をより深めることができるように構成されている。

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Kano Code

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Make Art

プリロードされているアプリの中のKano Codeは、実際に命令などのコードをタイプすることなくコードブロックを使ってアートやゲーム、音楽のコーディングを学ぶ。Make Artはキーボードで実際のコードをタイプして絵を描いたり、簡単なゲームを作ることにチャレンジする。

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How Computer Works

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Kano World

How Computer Worksは、コンピューターを構成する各部品やモジュール、ソフトウェアがどのように連携して実際の演算や描画、通信コミュニケーションをしているかを優しく解説してくれる。そして最終的に、Kano WorldではKano PCのユーザーがアカウント登録してプログラミングの成果である作品をほかの人とシェアしたり、世界中のさまざまな人から支援や刺激を受けてより楽しい体験のできるコミュニティを提供してくれる。

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Kano PCはパソコンやChromebookと同じようにスクショを撮る専用キーが小さすぎて使いずらかったので、友人と作った巨大なスクリーンショットビッグボタンという名前の楽しいUSB外付けデバイスを使ってみた

周辺機器でKano PCを拡張する楽しさも

Kano PCには、周辺機器もいくつか用意されているらしい。最初に登場したのは同じオレンジカラーを使ったトランスルーセントなマウスのようだ。可愛いキッズコンピューターには周辺機器のスタイルや操作性もけっこう重要だ。今回は筆者も友人と遊びで作った「SSBB」(仮称:Screen Shot Big Button)をKano PCに接続してみたところ上手くスクリーンショットが撮れて自動的にDropboxやOneDriveにアップロードすることもできた。

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キーボードレスのタブレット仕様の時には特に効果的だった

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キーボードレスのタブレット仕様の時には特に効果的だった 25 専用の柔いアタッシェケースに入れて、床置きのフットペダル型としても使える

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実際に使ってみたが、足でアタッシェケースを踏む度にスクショが撮れた

Kano PCを物理キーボードレスのタブレットスタイルで使う場合は、特に便利だった。もしKano PCをキーボード付きのラップトップPCスタイルとして使用中に、両手がキーイン操作で塞がっていても、専用アタッシェケースに入れて床置きし、足で踏むことでも好きなタイミングにスクショを撮ることも可能だった。

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スクショされた画面データは自動的にDropboxやOneDriveにアップロードされる

Kano PCは基本的には"子供用の最初のパソコン"という位置づけだが、筆者のようなゲームをせず、パソコンでやることはウェブとメール、SNSとパワポ作りくらいならまったく問題なく「大人のちょっと変わったユニークなラップトップPC」として大活躍してくれそうだ。

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Kano PCは本来キッズ用だが、デカめ、重め、派手めなWindowsタブレットPCは大人のドヤリングPCとしても合格だ

先日も、近所のビジネスホテルのカフェにKano PCを持ち出し、原稿を書いてFree Wi-FiでDropboxにアップロードしてみたが、カラフルなカラーリングと、アクリル製のクリアなバックカバーを通して不必要なほど点滅する赤や青のLEDライトは、カフェでのドヤり系モバイルPCとしても十分通用しそうだ。ひさしぶりに持ち歩いた1.7kgオーバーのラップトップPCはコロナ禍で運動不足解消の筋トレにもなりそうだ。

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今回の衝動買い

アイテム:Kano PC・購入:ヨドバシ.com ・価格:4万8640円

T教授

日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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