恥ずかしさも残せる紙の雑誌が好き。10代のクリエイターと共にZINEづくりに奮闘【芙未・17歳】

恥ずかしさも残せる紙の雑誌が好き。10代のクリエイターと共にZINEづくりに奮闘【芙未・17歳】

  • Steenz
  • 更新日:2022/06/23

「気になる10代名鑑」の153人目は、芙未さん(17)。『自由の森学園高等学校』に通いながら、10代のクリエイターがさまざまな表現方法で寄稿してつくりあげるZINE『square』を制作しています。表現やものづくりに没頭しているという芙未さんに、創作の原点や、紙媒体の魅力を語ってもらいました。

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■芙未を知る10の質問

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Q1. プロフィールについて教えてください。

「和歌山県出身の高校2年生です。東京には、高校入学のタイミングで来ました。『square』という10代寄稿型のZINEづくりを中心に、個人的なZINEをつくったり、小説や詩などいろいろな形で文章を書いたり、最近は学校で陶芸をしたりもしています」

Q2. 上京した理由は?

「いま通っている『自由の森学園』に通うためです。中学までは地元の公立に通ってたんですけど、大好きな美術の設備が整っている環境で学びたいと思って、入学しました。染色や木工、陶芸など、美術の中でも選択でいろいろな授業を取ることができて、好きなことをのびのびとやらせてもらってます。

中学を卒業した途端に捨ててしまうくらい、制服が苦手だったので、私服登校も嬉しいです」

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Q3. ZINEづくりをはじめたのはいつですか?

「はじめてのZINEは、haru.さんが編集長を務めている『HIGH(er) magazine』に影響を受けて、中学時代につくりました。紙なのに、まるで知っている人かのように繋がっていける感じがすごく新鮮で。

段ボールの表紙に、フィルムで撮った写真や文章など、何でも詰め込んで、仕掛け絵本のように扉をつけたり、縫いこんだりしてつくりました。いまでも肌身離さずいたい、お守りみたいな存在ですね」

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Q4. 寄稿型ZINE『square』はどんなものですか?

「学校の友達や、そのまた友達の10代の子たちと、毎号のテーマに沿ってつくりあげるZINEです。社会とか政治とか、タブー視されている話題もフラットに話せる場がほしくて、始めました。文章、写真、絵など、紙に収まる範囲であれば、表現方法は自由にしています。

こだわってるのは、Zコンセプトを書いたトレーシングペーパーの最初のページ。それは印刷業者さんにはやってもらえないので、1冊1冊を手作業で解体して、それを挟んでから、友達にミシンで縫ってもらっています。手間はかかるけど、特有の手ざわりのよさも味わってもらいたいなと思います」

Q5. 紙にこだわっている理由は?

「時間や空間を超えて、残り続けること。わたしが母が持っていた雑誌を読むように、また別の誰かに受け継がれていくことが素敵だなと思います。WEBメディアとは違って、手軽ではないけど、いいものをつくれば、埋もれていかないのが魅力です。

残り続けるということは、恥ずかしいと思ってもパッと消すことはできないということでもあって。私自身、寄稿しなきゃよかった……と後悔することもありますが、その恥ずかしさもまっすぐで美しいと思うんです」

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Q6. インスピレーションはどこから受けていますか?

「昔から、親の好きな雑誌や映画、音楽を楽しんできたので、その影響はかなり大きいと思います。具体的には、母がよく読んでいた雑誌の『Olive』や、父が大好きなフィンランドの映画監督、アキカウ・リスマキの作品などです。

でも、好きな音楽を話すのはちょっと恥ずかしくて……(笑)。『これが好きなんですよ!』って言うことで、自分の見え方が変わってしまう気がして。パーソナルな部分なので、今回はシークレットにさせてください」

Q7. 趣味はありますか?

「いちばんは本を読むこと。特にお気に入りは、哲学書だけど読みやすかったシモーヌ・ベイユの『重力と恩寵』。『愛することは隔たりへの同意である』という言葉は、どんなに相手を好きでも、肌と肌がある以上そこには隔たりがあって、それを受け入れていくことが愛するということなのだと教えてくれたんです。

あとは、息が止まるほど繊細で美しい下着を集めること。値段も高いので、ヒーヒー言いながら集めています(笑)。最近、ずっとSNSをチェックしていた『ガブリエルペコ』という下着屋さんに初めて行って、ときめいてきました」

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Q8. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?

「やっぱり、自分がひとりだと思って泣く人が、少ないほうがいいなと思います。何も知らない、誰も教えてくれない、わたしはひとり……という状況になってほしくない。

だから、ちゃんと適切な大きさの声で話をして、信頼に値する大人になりたいし、みんなそうある社会であってほしい。『square』も、まさにそんな気持ちで始まったZINEなんです」

Q9. 今後の展望・将来の夢は?

「大学で学びたい! ただ、やりたいことが多すぎて、学部を絞れていないんです。でも、大切な人たちを守るための小説は絶対書きたい。あと、陶芸も、究極の下着作りも、映像も、写真も、全部やりたいんです。貪欲だけど全部やりたい!」

Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします。

「みんな、体には気をつけて、楽しくいようねー」

■芙未の今日のファッション

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ワンピース/GANNI 靴/unif

「GANNIは、小柄なわたしでもサラッと着られるのが好き。unifの厚底は、コンプレックスな身長をカバーしてくれるので、お気に入りなんです」

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■芙美のSNS

★Instagram

Photo:Eri Miura

Text:Atsuko Arahata

Edit:Takeshi Koh

Steenz(スティーンズ)

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