
7日、大阪府の吉村洋文知事が13日・14日に大阪府内で実施される予定だった公道での聖火リレーは全て中止することを表明した。
■大阪府の新規感染者は最多に
5日に大阪市内での聖火リレーを中止することを発表していた吉村知事。感染者数が増加の傾向にあり、7日には新規感染者数が過去最多の878人に登っている。
これを受け、吉村都知事は、「医療非常事態宣言」を発令。大阪府民に不要不急の外出や移動の自粛を要請した。
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■代替案も発表
医療緊急事態宣言に伴って、大阪市内だけでなく大阪府全体で聖火リレーを中止することを表明。そのうえで、代替措置として吹田市の万博記念公園で聖火リレーを行うことも発表している。
府内を走る予定だったランナーたちを招き、一般の府民を入れずに実施できないか東京オリンピック・パラリンピック組織委員会と協議しているという。
吉村知事は、「楽しみにされていた方もいると思うが」と前置きしつつ、「感染対策上、公道では中止せざるをえない。万博記念公園を閉鎖し、家族や関係者など最小限の方のみの参加で大阪の聖火リレーは完結させたい」と自身の考えを語った。
■「当然」の声相次ぐ
各地で進んでいく聖火リレーだが、感染拡大が広がっていることを受け、勇気ある決断をした吉村知事に対して、「当然の判断」「よく決断したと思う」「すぐ判断して潔い」といったコメントが相次いだ。
また、大阪だけでなく全国的に感染者数が増えている現状を鑑みて「他の県でも聖火リレー中止すべきでは?」「そもそもオリンピックやるの?」とオリンピックや聖火リレーに批判的な意見も多く見られた。
■調査では6割が「中止」支持
しらべぇ編集部がツイッターユーザーを対象に今月実施した調査では、全体の63.3%が「聖火リレーは中止すべき」と回答している。

政府や組織委員会はオリンピックを行うことに意欲的だが、ネットでは反対派も多い。現状、新型コロナウイルスの感染拡大が抑え込めていない状態だが、誰もが楽しめるオリンピックの開催は果たして可能なのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)