お疲れさま!休日にごろ寝してみたい映画3選【土曜日のシネマサロン】

お疲れさま!休日にごろ寝してみたい映画3選【土曜日のシネマサロン】

  • FUDGE
  • 更新日:2022/01/15
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クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。
第63回目は「休日にごろ寝してみたい映画」がテーマです。

Do it Theaterのやべさやです。この連載はDo it Theater女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式で紹介しています。
2022年がスタートしました。今年はどんな1年になるのか楽しみです。今回は、ゆったり過ごしたい年明けの鑑賞におすすめの3作品『旅のおわり 世界のはじまり』『スモーク』『転々』の3作品をセレクトしました。
あったかいお茶や珈琲を飲みながら、ぜひ鑑賞してみてくださいね。

前田敦子の佇まいが素晴らしい。

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title:『旅のおわり 世界のはじまり』

【story】
舞台で歌うことを夢見るテレビリポーターの葉子。湖に棲む“幻の怪魚”を探すため、番組スタッフと共にかつてシルクロードの中心として栄えていた地を訪れる。ある日の撮影後、ひとりで街に出た葉子は美しい装飾が施された劇場に迷い込み、夢と現実が交差する不思議な経験をする…。

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『アカルイミライ』『散歩する侵略者』などの黒沢清監督がメガホンをとり、日本=ウズベキスタン=カタールの共作で作られた本作。物語は独特のテンポで進んでいき、クスっと笑えたり、ドキドキしたり、妙に不安な気持ちになったりと、いろんな感覚を楽しめます。ウズベキスタン・オールロケのため、開放的で自由な広がりを感じられるところや、街の景色やリアルな現地の様子を味わえるところもポイント。そして何よりも本作の見所は、唯一無二の存在だと改めて感じられる葉子役の前田敦子さんの佇まいです。番組スタッフ(加瀬亮さん、染谷将太さん、柄本時生さん)や現地の人たちとのやり取り、いろんな感情が渦まいている表情、異国の街を歩いている姿がとっても素晴らしく、どのシーンもとにかく魅力的。そして鑑賞後は、豊かな気持ちに満ち溢れる作品です。

真実よりも嘘よりも何が“大切”か。

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©1995 Miramax/NDF/Euro Space

title:『スモーク』

【story】
1990年のブルックリン。14年間毎日、同じ時間に同じ場所で写真を撮り続けるタバコ屋店主のオーギー・レン。彼が営む街角の小さなタバコ屋には、常連客が集まり他愛ない話で盛り上がっている。男と女の嘘と本音、過去と現在が交差しながら物語は進んでいく。

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本作は、タバコ屋の店主オーギーを中心に、さまざまな人々の現実と過去、嘘と真実が交差しながら進んでいく物語のアメリカ=日本=ドイツの合作映画です。はじめて『スモーク』を観たとき、「この映画はこういう映画です」とわかりやすいヒトコトで言えないところが、この映画の魅力だなと思いました。嘘だから良くないことで、真実が全て良いこととは限らない。大切なのはその事実をどう捉えるかだなと。そしてこの作品には、人生において大切にしたいことのヒントもたくさん詰まっています。小説家のポールが写真を見ているときに言う「同じようで一枚一枚全部違う」から始まるオーギーのセリフや、終盤の作品を締めくくるようなオーギーとポールの会話。少しずつ二人の顔のアップに近付いていくカメラワーク、二人の会話からのエンディングはめちゃくちゃ引き付けられます。

ゆるりと東京散歩がしたくなる。

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©2007「転々」フィルムパートナーズ

title:『転々』

【story】
いつの間にか84万円もの借金をこしらえていた、大学8年生の竹村文哉。借金返済期限の前日、文哉は借金取りの福原からある提案を受ける。吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩”に付き合えば、借金をチャラにして100万円の報酬をくれるという案だった。

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私はこの作品を観てから東京の街歩きにハマりました(笑)。本作は、「時効警察」『亀は意外と速く泳ぐ』『インスタント沼』『図鑑に載ってない虫』など、脱力系で独特の世界観が魅力の三木聡監督の作品です。オダギリジョーさんと三浦友和さんの共演も胸アツなのですが、小泉今日子さん、吉高由里子さん、(三木組常連の)岩松了さん、ふせえりさんなどの途中で出会う役者さんたちもとてもいい味を出しているんです…!三木組ならではのゆるい小ネタも満載なのですが、物語の中に伏線があったり、少ししんみりする展開が待っていたりと、更に三木監督作の魅力に入り込む要素がたくさん詰まっています。「歩けばわかる やさしくなれる」という本作のキャッチコピーのとおり、何かに行き詰まったり上手くいかないことが続いたりしたときは、ぜひ本作を鑑賞し、ふらっとお散歩してみてはいかがでしょう?

今回は「休日にごろ寝してみたい映画」というテーマで、『旅のおわり 世界のはじまり』『スモーク』『転々』の3作品をご紹介いたしました。年が明けて、心新たに勢いよく歩み出した方も、マイペースにゆったりスタートした方にもおすすめな、自分の視界が広がる3作品です。気になる作品があったら、ぜひおうちでの映画タイムに鑑賞してみてくださいね。

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『旅のおわり 世界のはじまり』

監督・脚本:黒沢清

出演:前田敦子、染谷将太、柄本時生

2019年 日本=ウズベキスタン=カタール合作映画 120分

発売・販売元:キングレコード

ブルーレイ・DVD発売中

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『スモーク』

監督:ウェイン・ワン

出演:ハーベイ・カイテル、ウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング

1995年 アメリカ・日本合作映画 113分

発売元・販売元:ポニーキャニオン

ブルーレイ&配信発売中『スモーク デジタルリマスター版』

Blu-ray¥4180
配信:https://Movie.lnk.to/smoke

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©2007「転々」フィルムパートナーズ

『転々』

監督:三木聡

出演:オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子

2007年 日本映画 101分

『転々』DVD好評レンタル&発売中

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text :やべさや(Do it Theater)

音楽会社、映画会社などを経て、現在は編集・ライター・宣伝業。
好きなジャンルはヒューマン、青春、音楽系で、90年代後半~2000年代前半の邦画が大好き。2022年もたくさん映画を観ます!

●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュース&クリエティブチーム。FUDGE主宰の「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」ではコンテンツクリエイションとして参加。また 累計5万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫・マリンアンドウォークヨコハマなど5会場同時開催の「SEASIDE CINEMA」、ミニシアター支援を目的とし全国5箇所でキャラバン開催したクラウドファンディングプロジェクト「ドライブインシアター2020」など、映画を観るだけではない、総合演出されたしいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com

design_Koinuma Kenichi

Illustration_MARU

edit_Takehara Shizuka

宮原DIT

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