中日山井大介渾身の5球 20年分の思い込めヤクルト塩見を空振り三振斬り

中日山井大介渾身の5球 20年分の思い込めヤクルト塩見を空振り三振斬り

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/10/14
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中日対ヤクルト 1回表、引退登板で投じる中日山井(2021年10月13日撮影)

<中日1-3ヤクルト>◇13日◇バンテリンドーム

今季限りで現役を引退する中日山井大介投手(43)、藤井淳志外野手(40)の引退試合がバンテリンドームでのヤクルト戦で行われた。現役最年長投手の山井は今季初先発で、1回に塩見からスライダーで空振り三振を奪って降板。藤井は「1番右翼」で先発し、1回に見逃し三振に倒れて交代した。最後は本拠地での胴上げで宙を舞い、ファンの拍手に包まれながらプロの舞台を降りた。

◇   ◇

野球の神様は山井の20年のプロ野球人生の締めくくりにプレゼントを用意していた。球審は柳田。07年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦で球審を務めた審判が、現役最後の試合も務めていた。8回まで完全投球を続け、岩瀬と2人で史上初完全試合リレーで日本一に輝いたあの試合と重なった。

「縁かな。昨日知ったんや。だからということはないけど。柳田さんは俺にとっては幸運の審判や。選手、チーム、審判がいて野球が完成する」

「29」「4」と山井と藤井の背番号が描かれていた。本拠地では19年以来の真っさらなマウンドで打者1人だけと勝負。塩見にカウント2-2からの5球目。ワンバウンドする外角への127キロスライダーで空振り三振を奪った。内野手が集まってくると「泣けへん言ってたけど」と目をしばたたかせ、必死で涙を止めながら降板した。

試合後の引退セレモニーでも声を詰まらせた。

「プロ野球生活の歴史に爪痕を少し残せたのかな。記録よりも記憶に残る選手と言ってもらえたことを誇りに思います」

青いユニホームで刻んだ「記憶」に包まれて本拠地を見渡した。

「野球が好きです。大好きです。ドラゴンズが大好きです」

帽子を脱いで白髪の目立ち始めた頭でファンに手を振るベテランは、少年のような笑みのままグラウンドを去った。【伊東大介】

◆山井大介(やまい・だいすけ)1978年(昭53)5月10日生まれ、大阪府出身。神戸弘陵-奈良産大(現奈良学園大)-河合楽器を経て01年ドラフト6巡目で中日入団。02年4月デビュー。13年6月28日のDeNA戦でノーヒットノーランを達成。14年は13勝で最多勝、最高勝率のタイトルを獲得。通算336試合、62勝70敗、防御率3・75。179センチ、86キロ、右投げ右打ち。

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