結婚を地獄に変える「モラハラ」の恐怖...事前に防ぐために知るべき「8つの判断基準」

結婚を地獄に変える「モラハラ」の恐怖...事前に防ぐために知るべき「8つの判断基準」

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2021/05/01
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モラハラは「事前に見抜く」が最も大事

日本人のおよそ3組に1組が離婚していると言われるようになってから久しい。

最高裁判所が開示している令和元年度司法統計のデータによれば、夫婦が離婚に至る原因は男女とも「性格の不一致」が第1位で、女性のみの相談件数でいえば17,242件。

2位以下は女性は「生活費を渡さない」が12,943件、3位は「精神的に虐待する」が11,094件、4位に「暴力を振るう」が9,039件、5位に「異性関係」が6,800件と続く。

ここで注目すべきは、3位の「精神的に虐待をする」と4位「暴力をふるう」の合算が、1位の「性格の不一致」を上回る点だ。

<離婚相談を受けていると、「恋人としてお付き合いしている間は本当に優しかったのに、結婚したら突然モラハラ夫になったんです!」といった悩みに頻繁に遭遇します。

夫から日常的に文句を言われ続けたり、ちょっとしたことで夫の機嫌を損ねたが最後、罵詈雑言を浴びせられる......そんな毎日はまさに地獄です。

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実は、彼らは結婚後にモラハラ夫に豹変したわけではなく、そもそもモラハラ気質があったことを隠していただけというケースがほとんどなのです。

つまり、モラハラは事前に見抜くことが何よりも大事なのです。>

関西を中心にこれまで3000件を超える相談者と向き合ってきた後藤弁護士は自著の『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』のなかでこう著している。

他人にはなかなか話せない苦しみをたくさん聞くなかで、もしも結婚の際に相手を選ぶ的確なアドバイスがあれば、相談者はこんなに苦しい思いをしなかったかもしれない…と、もどかしい気持ちに駆られたという。

昨今では、コロナ禍の影響でドメスティックバイオレンスの相談件数が過去最多と報じていたり、新聞やインターネットでもモラハラにまつわる記事やシェルターを紹介するが情報も以前と比べて目に触れやすくなっている。

一般的にはDVとモラハラをする人はほとんど改善が見込めないと言われている。

後藤氏によれば、最近特に多いと実感するのが「パートナーからのモラハラ」で、離婚する女性はかなりの確率でモラハラを受けており、なかには本人すらその被害に気がつかないケースもあるという。

そこで、今回はモラハラ離婚の具体例として、筆者の友人の実例をご紹介しながら、どういう点に気をつけていけばよいのかを紹介したい。

誰もが羨む彼氏だった

『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』にはモラハラをする人の特徴として13個のチェック項目を挙げているが、このうち、本稿では後述の具体例に該当する項目をここで挙げる。

このチェックリストを見ながら、具体例を読み、どのチェック項目が該当するかを一度考えてもらえたら嬉しい。

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筆者の友人の浩実(仮名・25歳)は、夫の融志さん(仮名・34歳)と、大手証券会社で働いていた同期の紹介で出会った。いわゆる合コンである。融志さんは9歳年上で、大手広告代理店勤務の笑顔がさわやかな男性。

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浩実は食べ歩きが趣味だったので、代理店の仕事で接待が多く、いろいろな飲食店を知っている融志さんとはグルメの話で盛り上がり、すぐに意気投合してその日のうちに連絡先を交換した。

交際が始まった当初は筆者も二人のデートにお邪魔して3人で飲んだり食べたり楽しい時間を過ごしたこともあった。融志さんが連れて行ってくれるお店はどこもとても美味しく、業界人らしく一見さんお断りみたいな隠れ家的なお店なども多くて、社会人3年目の私たちはすっかり心酔していた。

しかも毎回ご馳走してくれるので、浩実はなんて素敵な彼をゲットしたのだろうと友人たちの間でも羨ましがられていた「融志さん、本当に優しくて毎回会うとプレゼントくれるんだよー」なんていうのろけ話をランチタイムに聞かされることもしょっちゅうだった。

付き合って数カ月経って、浩実から急に呼び出され、深刻な顔で「妊娠した」と伝えられた。まだ周囲でも結婚する人がチラホラ出始めたころで、妊娠した友人は初めてだったので筆者も戸惑いながら祝福した記憶がある。

外出禁止、さらに…

妊娠をきっかけに、交際数カ月でバタバタと結婚の話がまとまり、つわりが納まり安定期に入ったところで都心のホテルで盛大な披露宴が行われた。高砂に座る浩実と融志さんは幸せに満ち溢れているように見えた。浩実はそのまま会社を退職、出産して子育てに入ったのだった。

ところがだ。無事に子どもも生まれ、出産祝いを渡しに会いに行きたいと連絡をすると、浩実から断りのメールが入った。

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当時は自分自身も仕事に恋愛に忙しく、子育てで忙しいのかな、くらいに思っていたのだが、なんと当時、浩実は融志さんから外出禁止、友人と連絡を取るのも禁止されていたという。そのことを私たちが知ったのは彼女の離婚が成立してからのことだった。

結婚するまで優しくて、話の面白い融志さんだったが、新婚生活が始まってほどなく出産、新生児を抱えて帰ってきた浩実を迎えた融志さんは、以前の優しい夫とは同一人物とは思えないほど様変わりしていたのだ。

初めての出産、子育てに心身共に疲弊している浩実に、融志さんは掃除洗濯料理の家事を完ぺきにこなすことを求めた。勤務時間が不規則な代理店勤めのため、夕食をつくっても食べない日が続いていた。うっかり何も作らなかったある日、帰宅した融志さんは「俺の夕飯は?」と冷たく浩実に聞いた。

夜逃げ同然で実家に戻った

「あ、ごめんなさい。昨日もおとといも作っていたけど食べなかったから。今日は私、残り物で済ましてしまったの。子どもがぐずって買い物に行けなくて。冷凍のチャーハンだったらあるからあっためる?」と浩実は事情を説明した。

しかしそれに被せるように機関銃のように浩実をののしり、怒鳴り声をあげた。浩美によれば、融志さんの声は家中に響き渡っていたという。

「お前ずっと家にいてなにやってたんだよ」「洗濯物だって出しっぱなしだし」「こんなもん俺が食べられるわけないだろう。みそ汁だって最近出汁から取ってないだろう、ずっと我慢していたんだよ。」

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ののしりは止まらず、子どもが泣いても浩実の頭越しに怒鳴り続けていたという融志さん。浩美は聞いた時の戦慄は忘れられないと苦い顔をした。

それを境に、毎日毎日融志さんは浩実の一挙手一投足に文句をつけ続け、すっかり追い詰められた彼女は実家に夜逃げ同然で帰ったのは結婚式から1年半後だったのだ。

しかし、浩実が実家に戻ると今度は今度は融志さんから毎日毎日メールと電話が来るようになった。

「俺は離婚は認めない」「お前は最低の女だ。」「最低の女が産んだ子どもなんてどうせろくな大人にならない。」彼女をののしる言葉があふれた携帯のバイブが止まらないため、ついに浩実の親が警察に相談、弁護士を立てて離婚調停に至った。

判断できなくて当たり前

客観的に見ると、元夫の融志さんの行動は明らかにモラハラだと言える。

しかし、出産当初から仲の良かった周囲と距離を置く行動をとらせ、社会環境が断ち切らせ、相談する相手が失われれば、最終的には誰しもが「自分には夫ひとりにしか頼れない」という錯覚に陥ってしまうのではないだろうか。

そこが後藤氏の言うように「自分では判断ができない」部分なのだと、友人を間近でみて改めて思った。

幸せになるはずの結婚が、相手を誤ると地獄に変わる。そんな最悪の事態に陥らないためにもあらかじめ「モラハラの特徴」を知っておくことが重要だ。筆者の友人の体験を通して、どの部分がモラハラに当たるのか、以下のチェックリストで確認していただければと思う。

【チェック項目】
□ 会話が豊富でいつも話題が途切れないが、聞き上手ではない
□ 少しでもこちらが反論すると、「だ・か・ら~」「あのさあ」「はァ?」
といったワードが返ってくる
□ 話上手な半面、会話のキャッチボールが下手でいつの間にか自分の話になっている
□ 話していると「俺の言ったとおりだろ?」「おまえが間違ってるんだよ」「分かってないなあ」などと言ってマウントを取りにくる
□ 周囲からは「頼りになる彼氏だね」などと言われる
□ 電話やメールが長い。返信が遅れると「おーい」「生きてますか?」といった粘着系の催促メールが鬼のようにくる
□ 絵に描いたような高学歴で高収入の職業に就くなど、挫折を知らないエリート人生を歩んできた
□ 人当たりがよくて友だちや家族にまで優しく、評判がいい

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