泉ピン子、「橋田壽賀子の遺骨を海に」はウソだった? 関係者らは「何から何まで事実と違う」

泉ピン子、「橋田壽賀子の遺骨を海に」はウソだった? 関係者らは「何から何まで事実と違う」

  • デイリー新潮
  • 更新日:2022/06/23

橋田壽賀子さんの遺志を尊重し、自分の手で遺骨を海にまく――と美談を語った泉ピン子(74)。さらには橋田さんの葬儀費用が35万円だったと「明かした」が、橋田さんの関係者から漏れてくるのは、怒りの声ばかり。あまりの暴走ぶりに、すでにテレビ局も事実上の出禁なのだという。一体、彼女に何が起こっているのか――。

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故人を食いものにするとは……

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脚本家の橋田壽賀子さんが95年の天寿を全うしたのは、昨年4月4日のことだった。最期を看取った女優の泉ピン子は追悼コメントに、「今の私があるのは橋田先生のおかげ」と記したが、実際、それはだれもが首肯しうる言葉だったのではないだろうか。

ピン子の代表作といえば、まず1983年のNHK連続テレビ小説「おしん」の母親役が浮かぶ。その脚本を手がけた橋田さんに評価され、以後は「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ、数々の橋田作品に出演。橋田ファミリーの「顔」として認識されてきたことは、周知の通りである。

そんなピン子が、1年2カ月前の橋田さんの葬儀について「明かし」、その骨を海に散骨すると「打ち明けた」のは6月2日、初の朗読劇「泉ピン子の『すぐ死ぬんだから』」の記者会見の場だった。

美談が反響を呼んだが…

この発言を詳しく報じた「女性セブン」(6月23日号)には、こう書かれている。

〈記者会見でピン子が口にしたのは、橋田さんの葬儀費用について。

「いちばん安い葬儀屋さんに頼んだ。35万円」とあけすけに話したのだ〉

〈遺志に最大限沿う形で行われたのが、「棺桶はすぐ燃やすからいちばん安い木製のもの」「霊柩車は普通のバン」「お経はピン子があげて戒名もなし」という、総額35万円の“激安”な葬儀だった〉

〈さらに会見で注目を浴びたのは、「6月14日に橋田先生のお骨を(豪華客船の)飛鳥IIに乗って散骨してくる」という発言だった。(中略)橋田さんの思いを酌み、ピン子が決意したのが海洋散骨だった〉

記事は反響を呼んだ。大脚本家の「質素な葬儀」に驚きの声があがると同時に、橋田さんのクルーズ旅行にも同行したピン子が、自らクルーズ船にかけあい、海洋散骨の予約を入れたという「美談」に、心を打たれた人も多かったようだ。

「なぜこんな出まかせばかり言うのか」

ところが、である。橋田さんを知る関係者は、

「ピン子さんの話は何から何まで事実と違います。なぜこんな出まかせばかり言うのか。海への散骨自体、とんでもない」

と驚きを隠せない。

「コロナ禍でしたし、壽賀子さんには身内もいませんから、30人前後が集まってのこぢんまりした密葬でした。しかし、熱海のご自宅での葬儀は祭壇にきちんとお花を飾り、お坊さんにお経をあげてもらっています。ピン子さんがお経をあげただなんてありえません。お棺にも飾りがあって、お顔が見られるように窓も開いていました。霊柩車も普通のバンだなんてとんでもなくて、豪華ではないけど普通の霊柩車で、そもそもピン子さん自身が、その霊柩車に乗ったのです」

ごく一般的な葬儀だったというのである。さらに、

「ほかの人は6、7台のタクシーに分乗して火葬場に向かいましたが、火葬している数時間、タクシーを待たせていたので、タクシー代だってそれなりにかかっています。また、火葬場では30人前後がお昼ご飯も食べている。35万円で済むわけがありません」

「この条件で35万円はまず聞かない金額」

このくらいの葬儀だと、費用はどのくらいかかるのだろうか。都内の葬儀会社に聞いてみた。

「地域差はあるにせよ、この条件で35万円は、業界にいる者として、まず聞かない金額です」

と言って、説明する。

「30人分の食事を用意したわけですよね。葬儀の際の昼食は通常より割高で、1人3500~4千円くらいします。加えて飲み物代や配膳するスタッフのサービス料もかかるので、どんなに少なく見積もっても14万~15万円にはなるはずです。霊柩車は一番短い10キロ以内なら2万円強というところですが、ある程度の飾りがある棺は10万円以上しますし、ドライアイスの処置、骨壺、お花などの費用もそれぞれ1万円以上にはなり、タクシー代も加わります。そしてなによりも、お坊さんを呼んだのであればお布施が必要で、その相場はだいたい30万~50万円くらいですから、35万円というのは現実的な数字ではありません」

ざっと数倍はかかったはずだというのである。

お骨を持っていない

それでは、橋田さんの遺骨を「散骨する」というピン子の発言は、どこが問題なのだろうか。橋田家のさる関係者が語る。

「壽賀子さんのお骨はすべて、愛媛県今治市にある橋田家の菩提寺におさまっていて、ご両親と一緒に眠っています。昨年4月9日に、関係者が貸し切りバスに乗り込み、熱海から今治まで納骨に行きました。ピン子さんも同行しましたが、その道中、彼女がお骨を手に入れた可能性はないと思います。みんながいる前で骨壺を開けることなどできませんから」

ただし「女性セブン」には、ピン子は納骨のときに遺骨の一部を受け取った、と書かれている。

「火葬した際、その場で分骨したのは事実です。でも、それは熱海のご自宅にお参りにくる方のことを考えて、仏壇の脇にお骨を置いておくため。その一部を親族でもないピン子さんが受け取るなど、ありえません。この分骨も半年くらいして今治におさめられ、それまでの間は、壽賀子さんの4人の家政婦が見守っていたから、ピン子さんがこっそりお骨を手にすることはできなかったはずです」

ピン子は、散骨があたかも橋田さんの遺言であるかのように語っているが、

「壽賀子さんの遺言書に書かれていたのは、“財産は橋田財団に寄贈します”ということだけ。生前の壽賀子さんから、散骨を望んでいると聞かされた人はいないし、そもそもピン子さんは壽賀子さんの遺骨を持っていません。なにをまくつもりなのか。魚の骨でもまくのでしょうか」

どうしてこんなにウソばかり…

この関係者自身、こうして話しながら、謎が深まるばかりのようである。

「壽賀子さんが熱海の自宅で息を引き取った日、ピン子さんはスポーツ新聞の記者に自分から電話をかけて“橋田先生をひとりで看取った”みたいに話していました。でも、それは大ウソです。実際には看取った人は10人くらいいましたから。どうしてこんなにウソばかり言うのでしょうか。壽賀子さんの名誉や功績を貶めてでも、世間の注目を集めて、自分を売り込みたいのでしょうか」

泉ピン子ほどのキャリアがある大物女優が、いまさら自分を売り込む必要などあるのだろうか。ところが、さる民放キー局の関係者は衝撃の事実を語ってくれた。

事実上の出禁

「いま泉さんは、テレビ局では事実上の引退状態です。きちんと打ち合わせができないとか、セリフをきちんと言えない、といった話が聞こえてきます」

と漏らす。また、

「橋田先生がご健在のときは、泉さんとも仕方なくつき合ってきましたが、あの方はいつも自分中心で人の悪口しか言わない。橋田先生亡き後は、誰もつき合いたがりません」

と耳打ちするのはTBS関係者。芸能関係者も、

「泉さんについてはいまや悪評が知れ渡って、『渡る世間』を放送してきたTBSだけでなく各局が煙たがり、ほぼ舞台にしか仕事がなくなっています」

と打ち明ける。舞台関係者も声を潜めて言う。

「えなりかずきがピン子にいじめられ、彼女を見るだけで震えるようになってしまったのは有名な話ですが、ほかにもたとえば歌手の坂本冬美。彼女が2018年11月に大阪の新歌舞伎座で行った舞台と、19年、21年に東京の明治座で行った舞台には、ピン子が友情出演しました。しかし、坂本はピン子から出演させるように頼まれ、坂本自身はピン子を慕っていたので気持ちよく応じましたが、周囲のスタッフは、いいように利用されているのでは、と困惑しています。また、今年5月に天童よしみが開催した歌手生活50周年コンサートにも、ピン子は自分を出すように要求して、大変だったのだとか。結局、そのステージには立たなかったものの、いまのピン子はこんなふうに周囲に迷惑をかけてばかりなのです」

坂本と天童の所属事務所はそれぞれ、ピン子とのトラブルを否定するが、「テレビ各局がピン子を事実上の出入り禁止にしている」といううわさは、方々から聞こえてくるのである。

ピン子側からは的外れの回答が

さて、前出の橋田家の関係者によれば、

「壽賀子さんが亡くなると、ピン子さんは“橋田さんのことを話しますよ”と、メディアに売り込んでいましたが、話した内容は、ほかにもウソが多い。壽賀子さんの遺骨を“気が付いたら食べていた”なんて話していましたが、ありえません。また、散骨する遺骨は“石屋からもらった”とうそぶいてもいるのですが、石屋から遺骨を受け取れるわけがないじゃないですか」

いやしくも「ママ」と慕った故人について、嘘八百を並べ立てて世間の耳目を集めているのだとすれば、ゆゆしき話である。

くだんの朗読劇の会見でも「橋田先生に育ててもらった。全国を回り“ありがとう”と伝えたい」と、恩返しを強調したピン子だが、関係者たちの話が本当なら、橋田さんへの恩返しどころか、恩を仇で返していると非難されても仕方ない。

見解を尋ねるべく、ピン子に質問状を送ったうえで自宅も訪ねたが、先手を打って管理人に「記者が来るから追い返せ」と伝えてあった用意周到ぶり。質問へは顧問弁護士から、「遺骨を散骨したい」「葬儀については関係者から聞いた」など、的外れの回答が届いた。

「お骨を抜いたという話は聞いていない」

では、橋田さんの財団、すなわち一般社団法人橋田文化財団は、なんと答えるだろうか。まず橋田さんの遺骨をピン子が持っているかどうかについてだが、

「泉ピン子さんがお骨を持っているかどうかは、わかりませんが、当然、財団側から差し上げたということはありません。持っている、という発言が本当なら、どこで手に入れられたのかはわかりません。遺骨はすべて今治のお寺が管理し、いまは全部のお骨がそこに戻っているはずで、泉さんがおっしゃられていることの真偽はわかりません。ただ、遺骨の移動を担当していたのは財団で、泉さんがひとりでお骨を運ぶ機会はなかったはず。お骨の周りには必ずどなたかがいらしたはずで、そうしたときに泉さんがお骨を抜いたという話は聞いていません」

ひょっとしたら、ピン子は橋田さんの遺骨の一部を持っているのかもしれない。だが、万が一にも持っているとしたら、すなわち不当な手段で手に入れた、ということでしかありえないわけである。では、葬儀についてはどうだろう。

「具体的なことはお答えできませんが、ひとつ申し上げられるのは、35万円という金額は正しくない、ということです」

恩人のありもしない「遺志」に懸命に応えているかのように装って、自分を世間にアピールする。その行為は故人を「悼んで」いるように見せかけながら、その実「痛めつけて」いる。

6月14日、飛鳥IIの「横浜・神戸クルーズ」で、ピン子は何かをまいたのか。魚の骨か。間違いないのは、彼女が虚言をまき散らしたこと。利用されたクルーズ船にしても、たまったものではあるまい。

「週刊新潮」2022年6月23日号 掲載

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