SNS12万人超の人気漫画家「3児を育て作業時間は1日1時間」でも続けられる理由

SNS12万人超の人気漫画家「3児を育て作業時間は1日1時間」でも続けられる理由

  • CHANTO WEB
  • 更新日:2022/11/25

SNSのフォロワー計12万人以上に支持される漫画家のむぴーさんが育児漫画を描き始めたのは5年前。「最初は趣味のつもりでした」というむぴーさんが仕事のオファーを多く受けるようになるまでどんなステップを踏んできたのか、また育児と仕事の両立についてお聞きしました。

【画像】思わずほっこり!「次男くんが生まれたばかりの頃のエピソード」(画像13枚)

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7歳の長男くんと5歳の長女ちゃん、1歳の次男くんのイラスト。むぴーさんのTwitterより

「暇つぶし」で始めた漫画が気づいたら仕事に

── むぴーさんが育児漫画を描き始めたのは5年前だそうですね。どんなきっかけで仕事になったのですか?

むぴーさん:
子どものころから絵を描くのが好きで、暇なときにノートの切れ端に絵を描いたり、手紙にイラストを添えたりしていました。

漫画を仕事にするようになったきっかけは、長男の卒乳。時間ができて、「自分が楽しめる趣味を始めたい」と漫画を描いて漫画の投稿サイトに投稿してみたんです。子どもが生まれてからの7日間の話を描いたものだったのですが、たくさんの方に感想をいただいて。

すごくうれしくなって、今度は「育児のWEBサイトに載せてもらえたら、もっと読んでもらえるかも」と、気になっていた育児サイトの編集部にメールをしました。

そうしたら、編集部の方に「いいですね!ぜひ掲載させてください」と言ってもらえて。ちょうど2人目妊娠中にスタートしたその育児サイトでの連載が、最初の仕事になりました。その漫画は2020年に『母がはじまった』という書籍になったんです。

── 初めての仕事が連載で書籍化されたとはすごいですね!その後の仕事はどんな経緯で始まったのでしょうか。

むぴーさん:
育児サイトでの連載スタートと同時に、Twitterを始めました。これは完全に趣味の範囲で、育児日記でも載せようかなと軽い気持ちで。

Twitterを始めてまもなく2人目を出産したのですが、この娘がよく寝る子で、入院中はすごく暇だったんです(笑)。それで、毎日のように育児の落書きを描いて、退院後はTwitterに投稿していました。

「楽しそうな自分」を見つけてくれた人がいた

── Twitterの開設は2017年5月ですね。それから定期的に投稿されたんですね。

むぴーさん:
はい。投稿を続けていたら、フォロワーさんが増えていきました。連載していた育児サイトにも掲載されたりして、今度はその漫画を見てくださった別の編集部の方から「うちでも連載しませんか?」とお声がけいただいたんです。

最初は自分からアピールしたわけですが、その後は「楽しそうなこと」をしていたら、誰かが自分を見つけてくれた!という感じです。それで仕事が広がっていったのはありがたかったですね。

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「次男くんが生まれたばかりの頃のエピソード」その1。むぴーさんのTwitterより

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「次男くんが生まれたばかりの頃のエピソード」その2。むぴーさんのTwitterより

── Twitterのフォロワーは、現在9万人を超えていますが、こんなふうに増えた大きなきっかけは何かあったのでしょうか。

むぴーさん:
「こどもができて知ったこと」という4ページの落書きをアップしたときに、それだけで17万くらい「いいね」をいただいて、フォロワーさんもたくさん増えました。その後、少しずつ増えていくなかでそれまでの投稿を書籍化するお話を出版社の方からいただきました。

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約17万いいねを集めた「子供ができて知ったこと」その1。むぴーさんのTwitterより

無理はしない、徹夜もしない

── まだ小さな3人のお子さんとの毎日で、いったいいつ仕事をしているのでしょう?

むぴーさん:
長男は小学1年生ですが、長女は幼稚園の年中さんで、1歳の長男はいつも私と一緒にいるので、日中は仕事をする時間がほぼありません。だから、朝起きて夫が出勤するまでの30分から1時間と、夜に夫が帰宅してから私が寝るまでの30分くらいで仕事をしています。

もちろん締切りが近いときは夫に子どもの面倒を見てもらって仕事をしますが、仕事のために夜遅くまで起きないように心がけています。深夜11時には寝るし、徹夜は絶対にしません。自分のキャパシティを越えそうな状態のときは無理に仕事を受けないように気をつけています。

── 徹夜はしない、無理はしないと決めているのはなぜですか?

むぴーさん:
育児や家事のための元気がなくなるからです。去年、長女が幼稚園に入園してから次男が生まれるまでの3か月だけ、家に私一人だけになったことがあったのですが、それ以外は、よほどのことがない限りは子どもが家にいる状態でしか仕事をしたことがありません。

子どもがそばにいて仕事ができているのは、多分、私の絵がすごくシンプルというか、省エネでパパっと描けるような絵なのでなんとかできているのかなと思っています。

不機嫌な子どもに「もう無理」と夫にLINE。その返事は…

── パートナーはむぴーさんの仕事に対して協力的ですか?

むぴーさん:
はい。夫からは、「いっぱい仕事をして稼いでくれ」と言われています(笑)。私がやりたいことはすべて肯定してくれるのでありがたいですね。

私は結婚で関東から関西に越してきて、実家は遠いので、夫の協力なくして仕事はできません。だから、新しい仕事の依頼をいただいたときも、いつも夫に相談してからどうするかを決めています。

── フリーランスだと、締切りが近いときや大事なときに限って子どもが体調を崩すことはありませんか?私も悩んだ時期があります。

むぴーさん:
担当の編集者さんたちに子育て世代の方が多くて、それに子育てや母親の大変さを知っている方ばかりなので、その辺りは恵まれているかも。子どもの具合が悪くなったときは事情を話すと「それは大変ですね」と柔軟に対応してくださるんです。

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むぴーさんが妄想する「こんな1日を過ごしたい!」。むぴーさんのTwitterより

── それは助かりますね。また、子どもがそばにいて仕事をする毎日では、イライラすることはありませんか?

むぴーさん:
毎日イライラしていますよ(笑)。難しいですよね。小さい子どもって不機嫌をぶつけてくるじゃないですか。1日24時間、毎日そういう環境にいたら本当に気が狂ってしまいそうになると思います。そういうしんどいときは、夫にLINEを送ります。「もう無理」って。

── パートナーからはどんな返信が?

むぴーさん:
「頑張れ」っていうスタンプが送られてきたり(笑)。夫も、それ以外やりようがないんだと思います。

私も、今はこんな状態にいるんだということを誰かにわかってもらうだけでもストレス解消になるから、まあいいかなって。

あとは時間が過ぎるのを待つことも大事ですよね。渦中のときは、「もう無理!」となっても、とりあえず1時間くらいやり過ごすと落ち着きませんか?「これ!」という解決策はないけれど、何となく気持ちをごまかしつつイライラの時間を切り抜けています。

子育てから始まった仕事だから

── 今後、仕事でこんなことがしたいという目標はありますか?

むぴーさん:
絵本を描いてみたいです。あまり緻密に計画を練って進めるようなタイプではないので、いつか叶えられればという願望ですけれど。ただ、今は子育て優先でいたいです。

もともと私の仕事は、子育てをしているなかで、たまたまお仕事をいただけたというところから始まっているので、子育て第一で続けたいです。

PROFILE むぴーさん

漫画家・イラストレーター。大阪府で7歳長男・5歳長女・1歳次男との日常を描いた育児漫画で話題を呼んでいる。著書に『母がはじまった』(PHP研究所)、『いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト』(CCCメディアハウス)などがある。

取材・文/高梨真紀 画像提供/むぴー

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