
"弓弦羽神社で授与が始まったカード型のお守りとアロマオイル=2022年5月10日、神戸市東灘区、森直由撮影"
神戸市東灘区の弓弦羽(ゆづるは)神社がこのほど、オリジナルの「香りのお守り」の授与を始めた。紙製のお守りにアロマオイルを垂らして身につける。神社オリジナルのさわやかな香りでリラックス効果が期待できるという。
弓弦羽神社はフィギュアスケートの羽生結弦(ゆづる)選手(27)が絵馬を奉納し、多くのファンが訪れることで知られる。今年2月ごろ、県内や大阪の業者から「神社の雰囲気の香りで何か出せないか」「カード型のお守りを作れないか」とそれぞれ神社に提案があり、「組み合わせれば、新しいお守りができるのではないか」と発案した。
お守りは縦約5センチ、横約8センチのカードサイズ。森をイメージした緑色で、神社のシンボルの八咫烏(やたがらす)をあしらった。財布やカードケースなどに入れて持ち歩く仕様だ。
香りは「弓弦羽」にちなんだユズ、境内に樹齢約450年の木があるクスノキ、神社の建物に使われるヒノキなど、計9種類をブレンドしたオリジナルのアロマオイルを開発した。香らせたいときは、このオイルをお守りに垂らしておく。
お守りの初穂料は5千円。澤田政泰宮司(68)は「いつでも森の緑に包まれて、神社の中にいるような癒やしの雰囲気を感じてもらえたらありがたいです」と話している。(宮島昌英)