10年続く漁師とスナメリの交流 定置網 魚のおこぼれパクリ

10年続く漁師とスナメリの交流 定置網 魚のおこぼれパクリ

  • 山陽新聞デジタル
  • 更新日:2021/09/15
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定置網漁の魚のおこぼれを食べるスナメリ

瀬戸内市の漁師と希少な小型鯨類・スナメリの「交流」が続いている。定置網を揚げるとスナメリが魚のおこぼれを食べに寄ってくるようになった。約10年前から現れ始め、多い日には20頭ほども集まったこともあるという。

午前5時、港を訪ね漁に同行した。定置網に到着し網を揚げる。スズキ、クロダイ、コノシロなどが勢いよくはねる。タコやエビ、ワタリガニもいる。市場価値のない魚種や小さいものは海に帰す。

その時だ。スナメリが船側に漂うコノシロを一瞬でくわえ去った。集まったのは5、6頭。体長約1・5メートル、灰色の体にはイルカのような背びれやくちばしはない。しなやかで滑らかな泳ぎが美しい。

漁を終え港に向かう。かじを取りながら「やっぱりスナメリはかわいいですね」と漁師さん。ほほ笑みをたたえ朝日に照らされた横顔は自然とともに暮らす充足感に満ちていた。

めぐる命の輪の中でスナメリと漁師は瀬戸内海のこの場所でつながっていると感じた。

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