禁断の恋か、ただの快楽か――。不謹慎だからこそ燃え上がってしまう不倫。しかし高年収ではない男性が妻に秘密でその費用をどうしているのか。そこで、専門家たちによる女性心理の解説とともに、1か月1万円以内で収めるドケチ不倫の実態を取材した。
◆ガソリン代も彼女持ち。年上女性とミニバン密会

※写真はイメージ(以下同)
●清水海斗さん(仮名・37歳)交際歴 3年
相手:子どもが通う水泳教室の先生
子どもの水泳教室の送り迎えで仲良くなり、夫婦仲が悪いと話したら「大変なんだね、今度添い寝してあげる」 と同情に至り、今の状況に
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栃木県の飲食店アルバイトの清水海斗さん(仮名・37歳/年収270万円)は、経済力はまったくないが、持ち前の素直さと甘え上手さで女性の心をつかんでいる。
「僕はリストラされてから妻とずっと不仲。自宅に居場所がないから週の半分は独身の彼女と駐車無料のサービスエリアで寝泊まりしています」
リストラ後すぐに今のバイト先に勤めたが、清水さんのお小遣いは月2万円で、デートは基本、ミニバンの車内。清水さんのジリ貧ぶりに同情した彼女が手作り弁当を持ってきてくれるため、かかるのは飲み物代くらいだが、関係を持続させるために彼なりの工夫があるそうだ。
◆マンネリ化を防ぐため…
「毎回必ず腕枕しますし、夜景がキレイな場所にドライブしてマンネリ化を防いでます。それでもミニバンからほとんど出ないので、ほとんど出費はありません」
何度か別れの危機もあったというが、手厚いフォローで逆に仲は深まるばかりだ。
◆ケンカの謝罪にわざわざ…

「車で30分の彼女の自宅に、3時間かけて歩いて花を渡して謝罪しました。怒っている彼女に誠意を見せるためにわざと歩いていったんです。結局『可愛いことするね』と笑ってくれました。先日はご機嫌をとろうと宇都宮のバーでご馳走して、メッセージカードをプレゼントしました」
2人でプリクラを撮ることも。青くさいデートも清水さんのキャラなら許されるという。
不倫をするために手間と時間を惜しまない清水さんだが、その執念はどこからくるのか。
◆女性の心理とは? 今野裕幸氏の解説
僕は本業の浮気調査でさまざまな不倫現場を見てきましたが、「この人を守りたい」「癒やしたい」と女性に思わせるような、母性本能をくすぐるタイプの不倫男は非常に多い印象です。
女性側はお金にこだわらないどころか、奢ってあげるケースも多々あります。この場合、女性が年上であることも珍しくありません。地方に行くほど、カー不倫の事例も増えていきますね。
◆<清水さんの不倫明細>
●第1週 スーパー銭湯駐車場でミニバン密会
駐車場代 (スーパー銭湯の駐車場) 0円
入場料 (スーパー銭湯深夜割) 1600円
飲食代 (彼女の手作り弁当) 0円
雑費(Amazon購入業務用コンドーム) 1863円
●第2週 夜景の見える丘でミニバン密会
ガソリン代 (彼女持ち) 0円
飲食代 (彼女の手作り弁当) 0円
飲食代 (自販機の缶コーヒー/2本) 260円
●第3週 片道徒歩3時間のわび行脚
手土産代 (花1輪) 255円
飲食代 (コンビニコーヒー/1杯) 110円
飲食代 (コンビニ菓子パン/1袋) 149円
雑費 (100均の靴下/1足) 110円
雑費 (100均のパンツ/1着) 110円
飲食代 (彼女の家で作ってもらった焼き肉) 0円
●第4週 オシャレバーでデート
ガソリン代 (彼女持ち) 0円
雑費 (100均のメッセージカード/1枚) 110円
飲食代 (バーのカクテル/2杯) 4400円
◆月経費計 8967円
ミニバンの車中でが常態化しているため業務用コンドームを車に常備。ガソリン代や食費は彼女持ちだ。3週目は喧嘩の謝罪に彼女の自宅に徒歩で向かい、途中でコンビニのイートインで休憩(259円)、泊まりを想定し100均で下着類を購入(220円)と出費がかさむ。バーで1杯ご馳走した週は、普段おごっていないことが功を奏し彼女の喜びは倍に
【探偵、交渉コンサルタント 今野裕幸氏】
総合探偵社スプラッシュジャパン代表。探偵業歴20年以上、浮気調査から詐欺横領まで年1000件以上の男女問題を解決

今野裕幸氏
取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/岡崎たかお モデル/岬 あずさ
―[[月1万円不倫]の経費明細]―