失敗しないけど、無敵じゃない 米倉涼子さんとドクターXの10年

失敗しないけど、無敵じゃない 米倉涼子さんとドクターXの10年

  • 毎日新聞
  • 更新日:2021/11/25
No image

「ドクターX外科医・大門未知子」に主演している米倉涼子さん=東京都港区で2021年8月19日、梅村直承撮影

やはりこの役がピタッとハマる。テレビ朝日系ドラマ「ドクターX」(木曜午後9時)で、米倉涼子さんが演じる大門未知子だ。「私、失敗しないので」という名セリフで知られる孤高の天才外科医は2年ぶり。しかも今年はシリーズが始まって10年目という節目。第7シリーズとなる今作では、年齢を重ねた自身の歩みを役に投影して臨む。「ドクターXは私にとって“ホーム”。何も言わなくても、信頼できる仲間がいる場所。共に作ってきた軌跡を、もうひとつ伸ばせるんだと思うとうれしい」と語る。【大沢瑞季/学芸部】

次の朝ドラヒロインは福原遥さん

華があり、信念を貫く強い未知子の姿は、米倉さんのパブリックイメージそのもの。「未知子の魅力は、天真らんまんそうに見えて、真面目なところ。彼女はぶれない。とにかく真っすぐでいることを心掛けています」。久しぶりに演じるにあたり「最近全然ヒールを履いてないので、高いヒールはつらいかな。年取ってますからね、10年分」と屈託なく笑う。

「ドクターX」をやめようと思ったことが、1度だけある。だが「もうこれで終わるのか」と思うと涙があふれた。「新しいことをやりたいと言ってたくせに、まだやりたいと思った。みんなでこのドラマをよくしたいと、一つの大きな塊になって作ってきたので太い絆ができていた」

この10年を振り返ると、「ドクターX」以外にも、ニューヨークのブロードウェーでミュージカル「シカゴ」の主演を務めるなど充実していた。「華の10年だったのかな」。パーフェクトな美しさは相変わらずだが「私も普通に年を取っているので、緊張すると体調が悪くなることが頻繁になりました。でも、それとも付き合っていかないといけないなと、最近しみじみ思います」。

役でも、老眼が始まり近くが見えないとか、転びやすくなったなど、未知子に人間らしさを加えることを提案した。「私は無敵です、とは言えません」

昨年、個人事務所を設立した。「表現者であることに加えて、やらなきゃいけないこと、勉強すべきことが増えた。時間が足りず、疲れるなと思うこともたくさん。でも、やりたいと思いついたことをやり、新しい挑戦を続けたい」

よねくら・りょうこ

1975年8月1日生まれ、神奈川県出身。主演ドラマは「松本清張 黒革の手帖」「35歳の高校生」「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」など多数。橋田賞を2度受賞。

毎日新聞

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加