「6G」で仮想体験 NTTが万博で展示 開発競争で存在感アピール

「6G」で仮想体験 NTTが万博で展示 開発競争で存在感アピール

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2022/01/15
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"NTT西日本の小林充佳社長=大阪市中央区"

NTTグループは2025年に開催予定の大阪・関西万博で、次世代の高速移動通信規格「6G」を用いて仮想空間を体験する展示をおこなう。NTT西日本の小林充佳社長は朝日新聞のインタビューで「会場では6Gのショーケースを見せたい」と意欲を示した。

仮想空間でどこまでできる? 記者がたき火に近づくと「煙のにおい」

30年代の実用化が見込まれる6Gの規格はまだ定まっていないものの、5Gよりさらに高速・低遅延の通信が可能となる。そのため、映像や音だけでなく、身につける端末を使って触感や匂いなどの感覚がリアルタイムで得られる「多感通信」が可能になるとされている。いまは通信エリア外の空・海・宇宙などもカバーできるため、「空飛ぶ車」やドローン宅配などの制御もできる見込みだ。

NTTは6G時代を見すえ、独自の次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の研究を急ぐ。万博会場では、IOWNを使った仮想空間の中で、車いす利用者ら障害者の目線で町を移動したり、買い物をしたりといった体験の提供を考えている。小林社長は「現在のインターネットでできるものでは意味がない。たとえば車いすの方の実際の目線や段差での衝撃を感じてもらい、リアルな世界でも考え方が変わるといったものにしたい」と話す。

5G・6Gをめぐっては、米中を軸とした開発競争が繰り広げられている。21年の日米首脳会談では、5Gの技術開発で存在感を増す中国を意識し、通信分野に日米で計45億ドルを投資すると発表した。NTTグループは万博で先行事例を見せることで、6G開発競争での存在感をアピールしたい考えだ。(栗林史子)

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