綾瀬はるかのNHK「精霊の守り人」は豪華キャストの“闇鍋”だった?

綾瀬はるかのNHK「精霊の守り人」は豪華キャストの“闇鍋”だった?

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  • 更新日:2018/01/13
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カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「精霊の守り人 最終章」(NHK総合 土曜21:00~)をウォッチした。

【イラストはこちら】カトリーヌあやこ氏がみた「精霊~」の闇鍋とは?

*  *  *

「大河ファンタジー」と銘打たれ、3年がかりで放送されてきたこのシリーズもいよいよ最終章。女用心棒バルサを演じるのは綾瀬はるかだ。浅黒い顔は常に傷だらけ、低音ボイスで短槍を振り回す。民放における巨乳奥様的な甘さは一切排除されたアクションシーンと、CGをふんだんに使ったファンタジックなビジュアルが見どころ。

なワケですが、ファンタジーの映像化ってほんとに難しいと思う。まずなじみのない単語が頭に入ってこない。「タルシュ帝国の攻撃を受け、瀕死の新ヨゴ国を救うため、ロタ王国とカンバル王国との同盟を結ぶ」て、「駿河、遠江、三河を領有した今川家」だとピンと来るのに、もうスゥーッと右から左に抜けていっちゃう。一応、毎回地図出して説明してくれるけど、テストに出されたらきっと間違うと思う。

さらに同じファンタジーもの「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなら、ホビット族は背が小さくて足が大きい、エルフ族なら長身ロン毛でとがった耳、ドワーフはひげ豊富、と、見た目も異なるけれど、「精霊~」の場合は鈴木亮平(タルシュ帝国)とディーン・フジオカ(ロタ王国)の違いがわからない。強いて言えば鈴木が西郷どんでディーンが五代さま?

しかし、次々出てくる登場人物はさすがNHKってな豪華キャストだ。歌舞伎から中村獅童、ミュージカルから中川晃教、落語から林家正蔵、「3年B組金八先生」から武田鉄矢。なんだか妖怪・油すましみたいな恰好した(ほんとは牧童)米良美一までいる。そんな朝ドラや大河ドラマなみのキャスティングだから、場面場面が熱演大会でもう大変。ものすごく重厚な芝居で、「ルイシャ(宝石)贈りの儀式」とか「ヒョウル(闇の守り人)」なんて聞いたこともない新単語を投げかけられるから、「おい金八(武田)、何言ってるんだ?」と、またこっちの頭が真っ白になる。超豪華なおせち料理を終始闇鍋状態で食わされてる感じ。

そんな中で、バルサの育ての親・ジグロを演じてる吉川晃司の渋さは格別。常に寡黙で、自分の想いを伝える手段は槍を交えることという「自分、不器用ですから」キャラなのだ。よってファンタジー的セリフは少なめ、おせちで言えば田作りみたいな骨のある安心感で、ほんと助かる。

※週刊朝日  2018年1月19日号

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