【さとうみつろうのサラリーマン相談室】ライバル会社と合併してから社内の雰囲気が最悪です。転職したほうがいいですか?

【さとうみつろうのサラリーマン相談室】ライバル会社と合併してから社内の雰囲気が最悪です。転職したほうがいいですか?

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  • 更新日:2017/09/18
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——営繕係休憩室。それは、あなたの会社の中にある秘密の扉。会社の中で、あなた以外は誰も知らない秘密の部屋。悩んだら、いつでもおいで。悩みがなくても、遊びにおいで。さぁ、今日もひとりのサラリーマンがその扉のノブに、そっと手を伸ばしたようです。

【今週のサラリーマン相談】

数年前にライバル会社と合併しました。もともと違う会社の人が上司や同僚になると、考え方や習慣も違い、何だかいつも下に見られてる気もするし、何かとやりにくいです。元の出身会社で派閥もできて、社内の空気もぎくしゃくして最悪。実際売り上げも下がるばかりです。転職したほうがいいでしょうか。
サラリーマン松田(入社10年目、32歳、流通業勤務、東京都)

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営繕のみつさん(以下、みつさん)「ライバル同士だった会社が、合併したんだろ?これほど心強いことはないじゃないか。毎日のように怯えていた相手が、今じゃ君たちの味方だ。映画や漫画で、最強の敵が味方になった瞬間の盛り上がりったらありゃしないよ。一番視聴率がとれる場面じゃないか」

サラリーマン松田(以下、松田)「現実はテレビとは違うんですよ。全く心強くない。外で戦争していた相手が、中に入り込んで来てゲリラ戦が始まったようなもんです。社内は内戦状態です」

みつさん「ゲリラって表現はメチャクチャ笑えるけど、どういう時にそのゲリラ戦とやらが始まるんだい?」

松田「例えば、ハンコの押し方1つとっても習慣が違う。合併先の奴らは、鼻で笑うんです。今時、こんなやり方をしていたのか? って。でも、僕らの会社の習慣のほうが絶対に合理的です」

みつさん「習慣って、『慣れ親しんだ習わし』のことだから、君が今かたくなに主張している習慣も、いつかの時代の先輩が勝手に導入した『やり方』のはずだ。まるでそれだけが『正しい』かのように主張しているけど、君もそのルールに慣れるまでは、習ったはずだ」

松田「まぁ、そうですね。新入社員の頃に習ったルールですから」

みつさん「習うとは、自分の価値観とは違う価値観を取り入れる行為のことだ。それはすなわち、『正しくない』ことを覚える行為なんだよ」

松田「正しくないことなら、覚える意味がないですよね? あいつらのやり方なんて間違っているんだから」

みつさん「自分の価値観を超えたことを、人間は理解できない。そして理解できないことを、『正しくない』と言う。実際、君がライバル会社のやり方を『正しくない』と言ってるのは、これまでに覚えた君の価値観を組み合わせて理解しようとしても、その枠内では全く納得ができないからだろ?」

松田「なるほど、そう考えると人間は自分の理解を超えていることを『正しくない』と言うのかもしれないですね。新入社員の頃、上司のやり方に『正しくない』と反発したのですが、自分が上司になってみるとそのやり方が理解できた」

みつさん「今、君たちはチャンスだ。全く異なる『価値観』の集団が、社内でマシンガンを乱れ撃ちしてるんだろ? そのどの1つの弾丸をも逃しちゃダメだ。それは君たちを傷つけるために放たれた弾じゃなく、君たちの『価値観』を破壊するために撃たれているのだから」

松田「でも、相手の『正しさ』のすべてを受け入れるのは厳しいです」

みつさん「今は、ゲリラ戦なんだろ? 撃ち合えばいいじゃん」

松田「え? 相手の弾に撃たれろって言ったじゃないですか?」

みつさん「当初、かたくなに自分だけが『正しい』と君は言っていた。自分の価値観には、相手の弾丸1発さえも撃ち込ませないと。それだと、発展しない。

価値観は、ぶつけ合ってこそ新しいものが生まれる。

相手の価値観のままで受け入れたら、それは『新しい』価値観じゃない。すでに存在した、価値観だ。君の価値観だけを主張していても、『新しい』価値観じゃない。ぶつけ合うことに、意義がある」

松田「そうか、わかったぞ。じゃあ僕は、このままでいいということですね? 新入社員の頃の意見は、無駄じゃなかった。それに敵対した上司の意見も、無駄じゃなかった。

お互いの違いを『ぶつけ合った』という一点にのみ、意義があった気がします」

みつさん「そう、そのままでいいんだよ。悩んでるすべての人が、解決策をどこかに探している。『このままじゃ、ダメだ』という思い込みを持って。でも、どこかに正解なんてないんだ。

『このままでも、いいんだ』と思えた時に、悩みってのは解決するのだから。

この営繕係休憩室も、今日までだ。多くのサラリーマンから、多くの相談が寄せられたけど、どのサラリーマンも『そのまま』ですてきだったよ。悩まない人間ほど、つまらない生き物はない。悩むからこそ、人間なのだから。

これからも、多くのサラリーマンが悩み続けますように」

——ダイヤモンドヘッドを望む、ホテルの部屋から さとうみつろう

松田「あんた、ハワイにいるんかい! そりゃ、悩みなんてないでしょうに!!」

【今週のみつさんの智慧】

「このままじゃダメだ」という思い込みが消えない限り、どこへ行っても違う解決策にすがりたくなる。「このままで、いいのだ」と思った時に解決するのが、悩みなのだから。 ということは、「悩んだままでいいか」と思えた時に悩みは解決し、そして悩んだままなのだから、結局、悩みは解決しない(笑)

さとうみつろう●大学卒業後、エネルギー系の企業に入社。2011年、ブログ『笑えるスピリチュアル』を開始。様々なブログランキングで1位に。14年に会社を辞め、全国各地でトークショー&ピアノライブを開催。現在は那覇市在住。http://ameblo.jp/mitsulow/

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※この連載は実際のDIME読者からの相談で構成しています。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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