ソニーの新しいAIロボット『Xperia Hello!』はスマートスピーカーと何が違う?

ソニーの新しいAIロボット『Xperia Hello!』はスマートスピーカーと何が違う?

  • @DIME
  • 更新日:2017/10/22

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

ソニー・モバイルはコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」を発表した。今、スマートスピーカーの発売で盛り上がるなか、音声アシスタントとAIを搭載した独自ロボットを発売した狙いはどこにあるのだろうか。

ソニー・モバイルはAIを搭載した「あなたを理解するコミュニケーションロボット」として、「Xperia Hello!」(型番G1209)を発表した。2018年11月18日よりソニーストアや家電量販店で14万9800円で発売される予定だ。

AI搭載のロボットと聞くと、Google、Amazonのプラットフォームで展開するスマートスピーカーを想像するが「Xperia Hello!」はソニーが持つセンシング技術、インテリジェント技術、ロボテクス技術を融合させた、ソニー・モバイルによるXperiaスマートプロダクト第三弾となる。

No image

「Xperia Hello!」を報道陣に披露したソニー・モバイルソニーモバイルコミュニケーション株式会社スマートプロダクト部門副部門長の伊藤博史氏

No image

ソニーが掲げるのは、家族の一員となるコミュニケーションプロダクト

まず、ハードウェアから紹介していこう。「Xperia Hello!」本体には「マイク」、「カメラ」、「加速度」「地磁気」「GPS」「照度」「気圧」「気温」「湿度」「人感」と、多種多様なセンサーを搭載。本体はAndroid7.1が動作し、Wi-Fiでインターネットと接続しエージェント機能が稼働する仕組みだ。

ボイスを再生するスピーカー、4.7型ディスプレーのほかに、トップの位置にモーターを内蔵しており「表情」、「動き」「しぐさ」の擬人化した感情表現も備える。

No image

本体内部には人感センサーを4つ、マイクを7つ内蔵

No image

「Xperia Hello!」はボイスだけでなく「表情」、「動き」「しぐさ」でもコミュニケーション

No image

本体で30種類もの感情を表せる

AIプラットフォームは、ソニー・モバイルの「Xperia Ear」等と同じ「ソニーエージェントテクノロジー」を採用。認識エンジンなど全てにソニーの自社技術を採用することで、音声認識と意図理解を高速化。また顔画像認識はディープラーニングで蓄積した技術を用いながらもローカル処理して、家庭内を撮影するプライバシー面も配慮している。

No image

顔画像認識技術と音声認識技術がカギ

No image

ソニーの自社技術による「ソニーエージェントテクノロジー」

■「Xperia Hello!」の狙いは”コミュニケーション”

「Xperia Hello!」は具体的に、どんなことができるのだろうか。

利用を想定するのは首都圏で働く、パパ、ママ、子どもたちといったファミリーで、家族同士の「コミュニケーション」で、不在の自宅に置かれた時の「見守り」、そして「Xperia Hello!」から話しかける「インフォテイメント」の3つを掲げる。

No image

「Xperia Hello!」の掲げる3つの機能

「Xperia Hello!」による家族同士の「コミュニケーション」は、LINE/Skype/ビデオ伝言だ。

例えば「おとうさんにメッセージ」という形で話しかけると、音声認識でLINE/Skype/ビデオ伝言で伝言をできる。受取お父さんはLINEならスマホのLINEで受けられる。逆方向のスマホのLINEは家庭内に置かれたロボットは近くの人を人感センサーで検知した上で、画像で人の顔を自動認識し、音声でメッセージも伝える。最大10までの家族は顔も含めて登録可能だ。

No image

家族を繋ぐコミュニケーション機能

No image

「Xperia Hello!」を通してビデオメッセージを送れる

「見守り」では、自分が外出先にいてもLINEで「家の様子を教えて」と尋ねると、誰を、いつ見たかを教えてくれるので、子供の居場所などを確認もできる。詳しく家の様子を確認したい場合には「周りを撮影して」と指示すると、カメラで自宅の撮影も可能だ。

No image

LINEから家の様子も確認可能。340度回転して8枚の写真で撮影する

「Xperia Hello!」らしい機能が「インフォテイメント」だ。これはユーザーの呼びかけへの応答ではなく、「Xperia Hello!」が自発的に「ニュース」「交通情報」「天気予報」「リマインダー」を教えてくれる。

例えばメッセージが届いている場合は呼びかけなくても、顔を認識した時点で「Xperia Hello!」が教えてくれたり、誕生日や記念日をリマインドしてくれるのは、スマートスピーカーにはないコンセプトだ。

No image

メッセージやスケジュールも自動的に教えてくれる

もちろん、呼びかけ音声による会話機能も、もちろん可能だ。

「ハイ、Xperia」で呼びかけると一般的な、時間や天気、ニュースといった音声にも応答。登録した人の顔を最大10人まで認識して人を識別するので、ニュース読み上げも興味のあるジャンルを教えてくれる。一般的なWEB検索で得られる情報も質問可能で、以前の会話を覚えておく機能の追加も、予定している。

一方、スマートスピーカーではないので音楽を流す機能はない。むしろ感情豊かに少年のようなボイスと表情、動きで会話を愉しむ、コミュニケーションが機能の中心という訳だ。

No image

ニュースは個人の顔を識別して興味あるニュースを読み上げる

同時期に発売するデバイスとしてどうしてもスマートスピーカーと比べて考えがちだが、「Xperia Hello!」は家族同時を繋げる”コミュニケーション”が中心で、技術的にも画像認識による個人の識別がメインと、コンセプトも異なる。

体験会では「Xperia Hello!」のビジネス向けの応用としてビジョン・アーツと共同の企業受付でのサービス、ソニー・ライフケアと協業による遠隔コミュニケーションサービスへの応用が2018年より実証実験に入ると発表された。AIアシスタントの新しい在り方を示す、ソニー・モバイルらしいプロダクトの登場と言えよう。

取材・文/折原 一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。オーディオ・ビジュアルをメインフィールドとし、デジタル機器全般の製品記事を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

IT総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
意外と知らないAmazonプライム会員だけが無料で受けられるお得なサービス3選
航続距離800kmで充電時間わずか1分! フィスカーが全固体電池の特許を申請
【本日のセール情報】Amazonタイムセールで80%以上オフも! 万能収納モバイルポーチやスマホ用望遠レンズがお買い得に
潜水艦の時代は終わる? 英国議会報告書が警告
Google Homeと2週間過ごしたら? 地味に便利だったのはこの機能
  • このエントリーをはてなブックマークに追加