「もう1頂!」―ホークスのスローガンは今年も“見えない戦力”となるのか

「もう1頂!」―ホークスのスローガンは今年も“見えない戦力”となるのか

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  • 更新日:2018/01/14
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スローガンを発表したソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

広島「℃℃℃」、ロッテ「マクレ」…斬新フレーズに込められた思いとは

ソフトバンクは13日、2018年シーズンのスローガンが「もう1頂(いっちょ)!」に決まったと発表した。ファンとの一体感を生み出し、チームを日本一へと導いた「1ダホー!」のように“見えない戦力”となりうるのだろうか。

今年のスローガンは「もう1頂(いっちょ)!」。工藤公康監督は発表会見で「私の独断で決めました」と胸を張った。そして「連覇を目指すのではなく、挑戦者としてもう一度足元から1つ1つを積み重ねて、日本一という頂点を目指す強い気持ちを込めました」と語った。

工藤監督が「連覇を目指すのではない」と強調した裏には、これまでの“失敗”がある。2012年の「ブイブイ」、2016年の「熱男2016」は前年の日本一を受けて連覇を意識して決められたスローガンだったが、ともにリーグ優勝を逃す結果となった。その反省を活かしたのか「みんなが1つになる強い数字」(工藤監督談)である「1」を残しながらも、スローガンロゴの「1」をより力強いデザインに進化させて、新たな気持ちで挑む姿勢を強調している。

ソフトバンクは2010年の「今年はやらんといかんばい!」以降、「ダ」「ブイブイ」「超!」「俺がやる。」「熱男」「1ダホー!」と斬新なスローガンを継承しているが、斬新さだけが売りではなく、いかにファンに浸透させるかを大事にしている。その高い浸透度から生まれるチームとファンの一体感が“見えない戦力”となり、常勝軍団作りにつながってきた。

工藤監督が「『今日ももう1頂勝つぞ!』とか、『もう1頂ホームラン!』とか、勢いの出る使い方をしてほしい」と語るように、ファンにとっては親しみやすく、口に出しやすいスローガンと言えるだろう。就任以来「熱男」と「1ダホー!」で2度の日本一を経験した工藤監督は、スローガンが生み出す力を誰よりも理解している。そんな指揮官が「独断で決めた」というスローガンは、今年どのような力をチームに与えていくのだろうか。

広島は3連覇を意識、ロッテは気持ち新たに巻き返しへの期待も

ソフトバンクが進めてきた斬新なスローガンは、他球団にも徐々に影響を与えているようだ。ここまでで発表されている各球団の今年のスローガンは以下のとおり。

広島「℃℃℃(ドドドォー!!!)」
阪神「執念」
巨人「奮輝~GIANTS PRIDE」
中日「原点回帰~Dragons愛!」
ヤクルト「Swallows RISING -再起-」
西武「CATCH the FRAG 2018 栄光をつかみ獲れ!」
ロッテ「マクレ」

目を引くのはやはり広島の「℃℃℃(ドドドォー!!!)」だろう。熱さとカープらしさの「C」を表現する「℃」を3つ続けることで、チームの勢いを表現し、同時にリーグ3連覇へ駆け抜ける決意を表しているという。

昨年の「力舞吼-kabuku-」も斬新だったが、今年はよりファンが声をあげやすいスローガンとなった。もともとファンとの一体感が強いチームなだけに、どれだけスローガンが浸透するかに注目していきたい。

また、長年「翔破」をスローガンにしてきたロッテは、路線を変更して「マクレ」を採用。井口資仁新監督を迎えて、気持ちも新たに最下位から一気のまくりで優勝を狙う気概を表現。ロゴでは「レ」の文字が6位から1位への折れ線グラフ風になっている点も面白い。

たかがスローガン、されどスローガン。斬新さだけで優勝できるわけではないが、スローガンが“見えない戦力”となることは、これまでのソフトバンクが証明している。

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