【球界ここだけの話(1180)】侍Jのライバルはサッカー日本代表...稲葉監督の周到なメディア戦略

【球界ここだけの話(1180)】侍Jのライバルはサッカー日本代表...稲葉監督の周到なメディア戦略

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  • 更新日:2018/02/13

日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(45)が、豪州代表との強化試合「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日=ナゴヤドーム、同4日=京セラドーム)に向け、キャンプの視察行脚を続けている。宮崎、沖縄、そして米アリゾナと全12球団を回り、直接選手の状態をチェック。そこで指揮官から挙げられた「注目選手」は意外な名前が多かった。

例を挙げれば阪神・才木浩人投手(19)、広島・坂倉将吾捕手(19)、ヤクルト・広岡大志内野手(20)、DeNA・細川成也外野手(19)…いずれもプロ3年以内の若手選手ばかりで、1軍の出場経験はほとんどない。潜在能力は高く、熱心な野球ファンからはプロスペクト(有望選手)として認知されているのは間違いないが、一般的な知名度としてはこれからの選手ばかり。ましてや代表候補となると疑問符が付く。

ただ、発言の裏には明確な意図があった。日頃から稲葉監督は「僕の仕事はメディアに取り上げられてナンボだと思っています」と明言する。視察中に若手の名前が飛び出せばメディアも食いつき、記事にしやすい。現役引退後、テレビ番組でキャスターを務め、メディアの特性を熟知する指揮官ならではの発想だ。関係者も「もちろん若手選手には将来の代表を担ってほしいという思いがあってのことですが、そういう(メディア戦略の)考えもあると思います」と代弁した。

露出増を狙うのは、危機感があるからだ。自身の初陣となった昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」の韓国との初戦(東京ドーム)の観衆は3万2815人。6万人近いチケットが即完売するサッカー日本代表の人気との差を痛感したという。

人気で先行するサッカー日本代表に「負けたくない」とライバル心をむき出しにするだけでなく、「侍ジャパンもサッカーのように全選手の目標にならないといけない」と口にする。

至上命令は2020年東京五輪での金メダルだが、メディアを通じて侍ジャパンそのものの価値向上にも腐心する。稲葉監督の視線はさらに未来を向いている。(伊藤昇)

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6日、DeNAの宜野湾キャンプを訪れた侍ジャパン・稲葉監督(左)は今永に声をかけた

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