石川県の地価2年連続上昇 金沢市が牽引... 新幹線敦賀延伸後も「素通りする人少ないのでは」

石川県の地価2年連続上昇 金沢市が牽引... 新幹線敦賀延伸後も「素通りする人少ないのでは」

  • MRO北陸放送
  • 更新日:2023/09/19

この色分けされた日本地図は、何を意味するかわかりますか?19日全国で公表された地価調査の結果をもとに都道府県を色分けしたものです。住宅地に限ったデータですが、明るい色で塗られている所は、去年より地価の平均価格が上昇した都道府県です。

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石川県は黄色。日本海側では数少ない、地価が上昇した県となります。公共交通機関の整備や商業施設の開業など、その街の利便性に大きく左右される土地の価格…県内各地はどう変化したのでしょうか。

19日公表された地価調査の結果、石川県内の平均価格は1平方メートルあたり6万7900円で去年と比べて0・6%上昇、平均価格・変動率ともに全国で15位でした。最も高かったのは、今年も…。

MRO 牛田和希アナウンサー
「北信越5県で1位となったのが金沢市本町2丁目です。飲食店やマンション、ホテルなどが立ち並ぶこの街、2位の新潟駅前と比べても倍近くの差をつけています」

JR金沢駅近くの金沢市本町2丁目は1平方メートルあたり102万円。去年と比べて3.6%上昇し、県内の最高価格地点となりました。また北信越5県の中でも最も高く、11年連続でトップの座をキープしています。

地価調査石川分科会 西郷悟 代表幹事
「(金沢は)観光施設が豊富にあるので敦賀まで延伸したからといって素通りする人は少ないのでは、反対に増えるのではないかと分析している」

このように、来年3月の北陸新幹線の県内全線開業は地価にも大きく影響を及ぼします。

JR小松駅前の小松市日の出町1丁目の上昇率は6.7パーセント。金沢の観光地・東山エリアを抑えて、県内の商業地では最大の上昇率となりました。

地価調査石川分科会 西郷悟 代表幹事
「小松駅を中心に今整備が進んでいて北陸新幹線の敦賀延伸を見越した投資が見られ上昇率が拡大した」

一方、住宅地では…。

MRO 牛田和希アナウンサー
「商業施設の跡地は開発が進み、向こう側には国道8号も。この道をまっすぐ進むと駅も近く非常に利便性の高い住宅地です」

野々市市御経塚1丁目は1平方メートルあたり9万6000円となり、変動率は7.9%上昇、上がり幅が最も大きくなりました。

「(商業施設も)あってここは丁度良いと思う」「歩けば何でもあるので便利。車がなくても」(近隣住民)

この一方で、珠洲市正院町正院では去年から10.6%下落し、1平方メートルあたり5900円。全国ワーストの下落率となりました。

アフターコロナの観光需要の回復や、新幹線の県内全線開業への期待感が表れた今回の地価調査。林地を除いた県内285地点のうち、地価が上昇したのは160地点、横ばいは26地点、下落したのは99地点でした。

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