あだ名は「極妻」。15歳の女子高生と、チンピラみたいな家政夫のドキドキ同居ラブコメマンガ!

あだ名は「極妻」。15歳の女子高生と、チンピラみたいな家政夫のドキドキ同居ラブコメマンガ!

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2021/07/20
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『お嬢、お目覚めの時間です』(樫八重子/白泉社)

極道の人はなぜサラシを巻いているのかといえば、刃物を通さないように、もしくは斬られても内臓がこぼれないように、らしい(諸説あり)。なんて豆知識が、第1話の表紙をめくって最初に披露されるマンガ『お嬢、お目覚めの時間です』(樫八重子/白泉社)。内容はもちろん極道モノ……ではまったくなく、目つきの悪さと美貌の相乗効果で迫力の増す顔立ちと、発育のよさが相まって、幼いころから「極妻」とあだ名される15歳の女子高生・櫻田勇(いさみ)のピュアな初恋物語である。

母親はなく、やはり物騒な顔立ちをした父親と二人暮らし。自宅は、成金の父が建てた豪華な和装門構えをもつ邸宅。そのせいで、極妻のイメージは払拭されるどころか、ガチでヤクザの子どもでは? という誤解が深まっていくばかり。クラスメートにも敬遠され続け、友達もいない勇の前にあらわれたのが、家政夫の家守ツネだ。父親は、62歳の女性だと思いこんでいたが、実際は26歳のイケメン。が、勇同様、顔立ちのよさが裏目に出るほどの人相の悪さ。さらに柄シャツに古風な言葉づかいで、勇ですら「すごいチンピラが来た…」とビビるほど、妙な迫力のある男である。そんな彼と父の出張中、最低5日間はひとつ屋根の下で過ごさねばならないというから、年頃の娘たる勇が怯えるのも無理はないのだが……。

家政夫をなりわいとするだけあって、ツネはとにかく面倒見がよく、サービス精神も旺盛。勇がユニコーンのキャラクターが大好きなのを知ると、巧みな技術で弁当をデコってくれる……のは嬉しいのだが、「お嬢、お弁当をお忘れでーー!」と追いかけてくるからヤクザ疑惑がさらに深まってしまうし、キャラクターを競走馬と勘違いしたせいで、競走馬とジョッキーのイラストをそぼろと玉子でつくる始末。だが、そのおかげでクラスメートの女子たちから「おもしろい」と話しかけられ、はじめての友達ができるのだ。

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意外と親しみやすいかも? と勇に近づく男子を脅しつけたり、三者面談では口にする言葉すべてを担任にヤクザの隠語と勘違いされたり。ツネと過ごすようになってから、勇の気が休まるときはほとんどないのだけれど、それは、彼に少しずつ心惹かれてもいるから。勇の見た目に先入観をもつことなく、“かわいいお嬢”として扱ってくれるツネは、とにかく心根のまっすぐな男。勇の人相の悪さと素直な感情表現のギャップがたまらない、のと同じように、ツネが見せるとびきりの笑顔に、勇も読者も惹きつけられていくのである。

とはいえ、ツネは26歳の男。勤務先の娘、しかも女子高生を恋愛対象としてとらえる意識は、もともとない。己の恋心を自覚した勇は、いかに彼の心を射止めていくのか? 今後の展開に期待大である。

文=立花もも

ダ・ヴィンチニュース

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