“テレビ業界の盟主”日テレが7年ぶりに視聴率3冠王から陥落! 阻止したテレ朝の原動力とは?

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2021/01/12

まさに“テレビ業界の盟主”といっていい日本テレビが2020年の年間視聴率において、7年ぶりに3冠王の座から滑り落ちた。

調査対象となったのは、19年12月30日から21年1月3日まで。日テレは全日帯(午前6時~深夜0時)で8.5%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)、ゴールデン帯(午後7時~10時)で11.7%をマークしてトップに立ったが、プライム帯(同7時~11時)ではテレビ朝日が11.4%で首位となり、日テレの3冠を阻止した。

テレ朝は全日帯8.0%、ゴールデン帯10.9%で日テレに次ぎ、いずれも2位。トップを獲ったのはプライム帯のみとはいえ、テレ朝が日テレの“3冠”の牙城を切り崩した原動力は何だったのか?
「テレ朝がプライム帯で日テレに勝った要因は、大きく分けて3つありそうです。20年はコロナ禍に明け暮れましたが、まず“コロナ特需”ともいえた『報道ステーション』の好調ぶりです。国内の感染者が増えたあたりから、『報ステ』の視聴率も上昇し、15%超えも珍しくなくなりました。緊急事態宣言下の4月には大台の20%を超えた日もありました。感染状況が落ち着いても好調な数字で推移しています。同番組が大きく貢献したのは紛れもない事実ですね。

2つめは、プライム帯での連ドラの視聴率の差です。もともと日テレはドラマが弱かったのですが、20年で2ケタを獲った作品は『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(天海祐希主演)、『ハケンの品格』(篠原涼子主演)の2作だけ。逆に、テレ朝は『相棒』(水谷豊主演)、『科捜研の女』(沢口靖子主演)を始め、『特捜9』(V6・井ノ原快彦主演)、『BG~身辺警護人~』(木村拓哉主演)、『未解決の女 警視庁文書捜査官』(波瑠主演)、『刑事7人』(少年隊・東山紀之主演)、『七人の秘書』(木村文乃主演)など、ほとんどの作品が2ケタを突破しました。この差は大きかったですね。

もう1点は、バラエティー番組『ポツンと一軒家』がハイレベルな視聴率を年間通して獲得したことでしょう。同番組は18年10月にレギュラー放送を開始しました。当初から好調でしたが、19年春あたりからグングン上昇し、20%超えも連発。20年に入っても、その勢いは衰えず。コロナ禍で同年後半から新作が放送できなくなってしまいましたが、それでも15%超えをキープしました。全局を通じ、これほど高い視聴率を獲ったバラエティー番組はほかにありません。

主に、この3点がプライム帯で日テレにまさった理由になるでしょう」(テレビ誌記者)

かくして、6年守った3冠王の座から転落した日テレだが、実際のところ、それほど焦りはないという。

「世帯視聴率がいいにこしたことはないのですが、年間の個人視聴率では日テレは20年も3冠王です。今の日テレが見ているのは、購買意欲が高い層にどう訴えていくか、現代の視聴習慣にどう対応していくかなんです。若年層はテレビより、むしろ動画を見る時間が長いといわれています。10月期には民放公式ポータルサイトTVerで主にプライム帯の番組をリアルタイムで配信する試みも行いました。4月からは、再びTVerでの同時配信を検討中だといいますし、傘下の動画配信サイトHuluとの連動企画も増えていくと思います」(テレビ制作関係者)

盟主である日テレが、目先の世帯視聴率にこだわることなく、動画との連係に一層舵を切ることになれば、他局は置いてきぼりになるかもしれない。

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