イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザ地区で、武装組織「イスラム聖戦」を標的とする空爆を始めた。この空爆で子どもを含む少なくとも10人が死亡した。同組織は報復として、イスラエル国内に向けて約100発のロケット弾を発射したと発表。イスラエル軍は作戦を続ける方針で、イスラエル軍とパレスチナ側の大規模な軍事衝突に発展することが懸念される。
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ガザ保健省によると、5歳の子どもら死者10人が確認された。けが人は75人に上るという。AP通信によると、イスラエル軍の報道担当者は、攻撃による戦闘員の死者数は初期の段階で「約15人」を見込んでいる、とした。イスラエル側の被害状況について、ロイター通信は、救急隊に報告はない、と報じた。
イスラエルのラピド首相は5日夜のテレビ演説で、軍事作戦の理由について、「差し迫った脅威に対して、必要な対テロ作戦を実施した」と説明。イスラム聖戦の司令官1人を殺害したと明らかにした。また同組織はイスラエルにミサイル攻撃の準備を進めていた、とした。同組織はイスラエルの「敵国」イランと近いとされる。ラピド氏はイランとの関係に言及し、批判した。