コロナ禍であることを踏まえ、多くの地域で中止やリモート開催が打ち出された今年の成人式。そんな中、北九州市の成人式会場にて一人の新成人の放った言葉が、ネット上で話題になっている。
■発言がネットで「祭り」に
発した本人からすれば何故バズッたのか理解に苦しむが、気づけば自身の発言がネット上でいわゆる「祭り」と呼ばれるバズり具合を見せるケースは決して少なくない。
2017年には、秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約報道に関する街頭インタビューを受け、眞子さまのファンであるという男性がショックな表情を見せつつ、「でも幸せならOKです」とサムズアップする様子が「ファンの鑑」としてネット上で一大ブームを巻き起こした。
2006年には大人気ゲームハード・PlayStation3を求める人混みの中で突如「もう物売るってレベルじゃねぇぞ!」と叫んだ男性が注目を集め、こちらのワードはその汎用性の高さとインパクトの強さから、現在でも根強い人気を誇っている。
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■新たな伝説が爆誕
そんな中、ネット上で「新たな伝説」として注目を集めているのが、北九州の成人式にて、とある新成人の放ったひと言である。
同市の成人式といえば、毎年気合いの入った若者たちの姿が風物詩となっているが、それは今年も同様。11日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、旗やのぼりを手に、カラフルなリーゼント姿をした新成人の様子が多数確認できた。
そんな中、一人の新成人が「コロナなんて俺がぶっ潰してやるよ」と、凄みをきかせつつカメラに向かってコメント。こちらの発言にはしっかりテロップもつけられ、放送直後からツイッターを中心にネット上で大きな話題に。

(画像提供:りょーたさん)
当初は「どうやって潰すんだよ…」といったツッコミも散見されたが、次第に「後はお前に任せた」などの声が急増。気づけば「若者はこれくらい元気があった方が良い」「こういうメンタルこそが一番大切」といった好意的な声が多数続く形となった。
ツイッターでは本人のアカウントが特定され、その「意外な素顔」が話題に。今回応じてくれた取材でも、「俺がぶっ潰してやる」発言に秘められた微笑ましい事実が明らかになった。
■どこまでも真っ直ぐな”漢”だった
今回話題となっているのは、ツイッターユーザー・りょーたさん。もちろん本人も自身の発言がネット上で話題になっていることに気づいており、「俺がバズってる! という感じでした(笑)」と率直な感想を口にしている。
「俺がぶっ潰してやる」発言の経緯について聞いてみると、「正直、『勢い』っていう部分もあるんですけど、自分も含めて世間はコロナのことでいっぱいいっぱいな所があると思うので、それを少しでも和らげられたらなと思って」という回答が。
コロナなんて俺がぶっ潰してやるよ pic.twitter.com/Fx7aO223WZ
— りょーた (@Ryota_Dress)
January 11, 2021
from Twitter
「色々な意見があると思いますが、自分的にはある意味、パワーワードなんじゃないかなと思ったりしています(笑)」と前向きなコメントに続き、「いまだに色々なコメントや意見を頂いて嬉しい限りです!」と、感謝の言葉を口にしていた。
■ネット上で大人気なワケは…
真っ直ぐな発言で人気を博しているりょーたさんだが、支持の声が多数上がっているのには、もう一つ理由が。
じつはりょーたさんのアカウントを発見した多くのユーザーが過去のツイートを遡ると、自身の恋人に対する純情な想いがつづられたツイートが多数発見されたのだ。
微笑ましいエピソードを受け、ツイッター上には「めちゃくちゃ彼女大好きな、理想の彼氏だね」「こういうヤンキーは見てて応援したくなる」といった評価の声が爆増。
最後に記者が恋人とのエピソードについて聞いてみると、「彼女につきましては、今回は『いつも支えてもらってる』ということだけで」と、相手を大切にしていることが伝わってくる、非常に男らしく簡潔な回答が。
野暮な質問にも関わらず、キチンと筋を通してくれたりょーたさんの言葉には、確かな誠実さと真摯さ、そして恋人への深い愛が感じられた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)