肉まんがおいしい季節です。手軽に買えるのは、やっぱりコンビニですよね。各店から毎年こだわりの商品が登場していますが、どれがおいしいのか?

おいしい肉まんはどれ!? 3大コンビニで食べ比べてみました
イマイチよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが販売している“ごちそう系肉まん”に注目し、食べ比べをしてみることにしました(※重量はすべて今回用に測定。価格は税込み)。
それぞれ違う個性が光っていた

ごちそう系ともなると、大ぶりでずっしりしています
結論から申し上げれば、いずれも驚くほどおいしかったのですが、3者それぞれについて個性が大きく違っていることを発見しました。
つまり、違いをあらかじめ知っておくと、その時の気分や好みによって選び分けができるのではないかと思いついたのです。それでは早速ひとつずつご案内していくことにしましょう!
1)セブンイレブン:肉肉しさナンバーワン

豚肉の塊がごろごろ入っている!
【もちもち×ずっしり 大入り豚まん】
価格:240円、重量:162g
はじめはセブンイレブンから。半分に割ってみるてすぐに中の具材に驚くことでしょう。2社と比べてみると、具材の違いを強く感じました。主役は豚肉と玉ねぎであることが一目瞭然。
食べてみるとひき肉っぽさはなく、角切りの豚バラ肉がゴロゴロ入ってまとめられていて、肉そのものの噛みごたえを味わうことができます。味は限りなく控えめで素材の味がじゅわっと染み出す感じ。もっちりとした濃密な皮はプレミアム感があり他とは違うこだわりを味わえるでしょう。
肉の旨味や食感をしっかり味わいたい人にはオススメです。
2)ローソン:文句なしのボリューム感

とにかく大きい。皮は白くフワフワ系
【横浜中華街「江戸清」共同開発 特撰肉まん】
価格:297円、重量:207g
続いてはローソン。あまりの大きさにワクワクしてしまうほどの特別感あふれる雰囲気が漂う肉まんは、横浜中華街「江戸清」との共同開発商品です。
江戸清と言えば、横浜中華街で250gもの巨大な「ブタまん」が名物の老舗店。これは一般的な肉まんの2倍にも及ぶサイズで、価格は600円。この世界観を兼ね備えつつ、身近で買えるリーズナブルな商品として登場したのが今回の特選肉まんなんです。
皮はフワフワ系でさっぱりとした味わい。中身を開けると、中華の香りと旨味がぎっしり詰まった具材がたっぷり入っています。甘さはなく、たけのこや干しエビの風味をしっかり効いていて、中華街で食べるような味。本格肉まんの雰囲気を味わいたい人には断然オススメです。
3)ファミマ:全体的に安定感のあるおいしさ

とろけるような食感と濃厚な味わいの具材は、万人受けする王道のおいしさ
【極旨 黒豚まん】
価格:198円、重量:140g
3者の中で最も軽量ではあるものの、国産黒豚や淡路島産玉ねぎ、石臼引き小麦などを使って作るなど、原料や製法にこだわっているのがファミリーマートです。
食べてみると、くちどけが良く濃厚な味わいの具材は、肉まんのお手本になりそうなほど万人受けの味。皮ももっちりとふわふわの間くらいの食べ心地で、総合的には優等生の存在感と言えるでしょう。
どんなときにもおいしく食べられそうな味わいですが、他2社と比べるとインパクトに欠けているかもしれません。個人的には1番好きな肉まんであり、飽きずにリピートし続ける予感がしています。
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以上、いかがでしたでしょうか? どれも期待を裏切らない特別感ある肉まんですから、違いを楽しみながら、お気に入りを決めてみてはいかがでしょうか。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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