ニューイヤー駅伝〝優勝旗紛失騒動〟が終結へ 新調決定的で気になるお値段は...

ニューイヤー駅伝〝優勝旗紛失騒動〟が終結へ 新調決定的で気になるお値段は...

  • 東スポWeb
  • 更新日:2022/05/14
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2021年元旦、富士通の6区・鈴木(右)にたすきをつなぐ5区・塩尻(代表撮影)

もう待っていられない――。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の優勝旗が〝行方不明〟となってから約5か月が経過した。旗を紛失した富士通による必死の捜索もむなしく、いまだ発見には至っていない。そんな中、ついに大会を主催する日本実業団陸上競技連合(実業団連合)が新たな旗の製作に踏み切る見通しとなった。それにしても、完全復元は可能なのか。また、気になる費用の負担は…。前代未聞の騒動のてん末を徹底追跡した――。

前代未聞の騒動が発覚したのは昨年12月。同年1月のニューイヤー駅伝を制した富士通は優勝旗返還の準備をしていた際に紛失の事実に気付いた。保管場所の移動作業で処分した可能性もあり、対応に追われた実業団連合は大わらわ。結局、今年1月に初優勝したホンダ(埼玉)は優勝旗の授与がない異例の事態となっていた。

富士通は取材に「現在も捜索を継続中」としているが、状況からみて処分された公算は大きい。来年1月の大会まで猶予はあるとはいえ、実業団連合は「そろそろ結論を出さないといけない」と決着を急ぐ構え。26日の理事会で新たな優勝旗の製作を正式決定する見通しだという。

同連合の事務局は「優勝したホンダさんにいつまでも渡せないのは失礼。やっぱり優勝旗は少しでも長くお手元に持っていただきたい」と切実に訴える。今後の見通しについては「強化委員会や総務委員会でもヒアリングや審議を行って、さまざまな意見が出ている。それをもとに26日の理事会で整理し、正式に結論を出したい」と話した。早ければ来月にも、新優勝旗の製作に入るとみられる。

では、肝心の費用はどうなるのか。昨年末に「弁償」の意向を示している富士通は「当社が(費用を)負担する意向は変わっておりません」ときっぱり。実業団連合は「富士通さんから費用負担の申し入れはいただいているが、理事の中には別の意見もあるかもしれない。審議にかけて結論を出したい」と慎重な姿勢だが、旗本体と付属品、優勝チーム名のペナントなど合計約60万円とみられる費用は富士通の負担となる可能性が高い。

とはいえ、優勝旗の〝完コピ〟は至難の業だ。実業団連合によると「一度、作っていただいた会社にお願いするのが普通の考え方」という。紛失した優勝旗を約30年前に製作したアサコ株式会社(本社・大阪市中央区)ニ聞くと「当時の担当者はもういません。資料も残っていないんです」と現状を明かした上で「女子の旗をお借りして、現物を見ながらの作業になります」と説明。同社は全国実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の優勝旗も製作しており、昨年覇者・積水化学から一時的に借り受けることになりそうだ。

一連の騒動を受け、富士通は「栄誉あるものをお預かりしたにもかかわらず、このような事態を招き深く反省しています。改めて関係者の皆さまにおわびを申し上げます」と猛省。これで、一件落着となるか。

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