「アストロズ7-8オリオールズ」(18日、ヒューストン)
オリオールズの藤浪晋太郎投手が2点リードの六回からマウンドに上がった。しかし3安打を浴び、暴投も絡んで1/3回を3失点。後を受けたウェブが勝ち越しを許してしまった。
17日に続く連投でシーズン60試合目となった節目の登板。先頭のアブレイユに対して初球がいきなりインハイに抜けたが、3球目のスライダーを打たせて左飛に仕留めた。続くタッカーには2球目に151キロのスプリットで空振りを奪うとスタンドからは大きなどよめきがわき起こったが、追い込んでからの直球を捉えられ、左越えの三塁打を許した。
1死三塁のピンチからマコーミックにはギアを上げて160キロ超を連発したが、中前適時打を浴びた。直後に二盗を決められ、再び得点圏に走者を背負った藤浪。右打者のペーニャに投じた6球目が頭上を通過する暴投となった。最終的に三遊間を破られ、試合を振り出しに戻された。
ここで降板が告げられ、後を受けたウェブがアルトゥーベに勝ち越しの適時二塁打を浴び、藤浪は3失点となった。ただ七回、打線がラッチマンの適時打などで追いつき、藤浪の黒星は消えた。
9月に入り、7試合連続無失点と抜群の安定感でチームのプレーオフ進出に大きく貢献していた右腕。1イニングに何人の走者を許したかの指標・WHIPは、9月に入って0・82とトップクラスの数値をたたきだしていた。
前日、17日にはプレーオフ進出を決め、シャンパンファイトを行った藤浪。「日本でもビールかけをしたことがなかったので、めちゃくちゃ興奮した。最高だった」と思いを明かしていた。しかし翌日のマウンドで痛いリリーフ失敗。それでも打線が奮起し、2点を追う九回にムリンスの逆転3ランが飛び出し、地区優勝へ価値ある3連勝を飾った。