「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで

「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで

  • ラジオ関西
  • 更新日:2022/08/06

この世に生を受けたあらゆるものは、いつでも生き残るために必死だった­。その実感を深くする展覧会「大地のハンター展~陸の上にも4億年~」が、大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)で開かれている。

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大阪市立自然史博物館

陸上に進出して約4億年。動物たちがハンター(捕食者)として繰り広げてきた「食うか、食われるか」の営みを、国立科学博物館(東京都台東区)のコレクションを中心とした貴重な標本約230点を用いて紹介。動物たちの発達した顎や歯、高度なハンティングテクニックなどともに、生態系におけるハンターの役割、重要性まで知ることができる。

同展では、絶滅したものも含めた哺乳類、は虫類、両生類、鳥類、昆虫類の貴重な標本を「大地に生きるハンター」「ハンティングの技術」など4つのテーマに分けて展示している。

会場内に一歩足を踏み入れると、奥の方に大きな口を開けた何かが見える。白亜紀に生息し、恐竜をも食べていたとされる全長12メートルにも達する巨大ワニ「デイノスクス」の実物大復元模型だ。展示されているのは前部の半身だが、大きくとがった歯が並ぶ口のそばに立つと、「食べられそう!」と身構えてしまうほどの大迫力。

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デイノスクスを見る親子連れ

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デイノスクスの実物大復元モデル

デイノスクスの骨は一部しか見つかっておらず、骨格形態の全体像は明らかでないが、最新の研究成果を基に、国立科学博物館の研究員が監修、生きていた状態の模型を作り上げた。

「大地に生きるハンター」の中で特に目を引くのは、ヒグマ。またも大きな口を開けており、立ち上がった姿で入場者を見下ろしている。

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立ち上がった姿のヒグマ

展示解説によると、クマは北方に住む大型種ほど肉食傾向が強いそうだ。そのどう猛な表情は、人間が森林開発を進めた結果、クマの居場所を小さくしている現状への怒りも感じさせる。

世界中のフクロウ20種類以上の標本を集めたコーナーも。魚食、鳥・哺乳類食、昆虫食など食性によって異なる狩りの特徴も解説している。

日本に生息する「シマフクロウ」は全長約70センチ、翼を広げると2メートルにも達する世界最大級のフクロウで、夜、水辺にいる魚やカエル、甲殻類を狙って狩りをするという。映画『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみの「シロフクロウ」もダイナミックに翼を広げている。

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シマフクロウ(国立科学博物館蔵)

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「暗闇のハンター」コーナー

毒で弱らせて目的を遂げるタイプもいる。

世界最大のトカゲの一つ、「コモドオオトカゲ」は全長3メートル、体重160キロに達するものも。待ち伏せて得た獲物を噛み、唾液に含まれる毒素で弱らせる。大きな個体はヤギやシカ、イノシシなども食べるという。

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コモドオオトカゲ

ゴキブリ類をターゲットにしている「エメラルドゴキブリバチ」は、自身の持つ毒針で獲物を逃げられなくする。逃げられないが歩くことはできる状態となったゴキブリを巧みに巣穴まで誘導、自分より体の大きなゴキブリを食料にしてしまうテクニシャンだ。

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エメラルドゴキブリバチ(国立科学博物館蔵)

会場を出ても見どころが。出口の横に人気バンド「THE ALFEE」メンバーの坂崎幸之助さんが撮影したカメやトカゲの迫力ある写真が飾られていた。坂崎さんは、は虫類・両生類の愛好家としても知られているが、他のメンバーから「ヘビを飼ったら解散」と言われているため、ヘビ飼育はやめているそうだ(パネルの説明より)。

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坂崎幸之助さんが撮影した作品パネル

同展の総監修を担当した国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループの川田伸一郎研究主幹は「飛んだり跳ねたりして獲物を捕まえる動物、毒針を使って動けなくする昆虫など、多様な捕食の世界を楽しんでほしい」と話している。

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売店グッズ 川田研究主幹が監修したニホンカワウソのぬいぐるみも並ぶ

「大地のハンター展~陸の上にも4億年~」は9月25日まで開催。開館時間は午前9時30分~午後5時。休館日は月曜(祝休日の場合は開館、翌平日休館。ただし、8月8日、15日は開館)問い合わせは、大阪市総合コールセンター《なにわコール》電話06-4301-7285(8:00~21:00、年中無休)

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