肉よりもハードルが高いと思われがちな魚料理。具体的な悩みが解消できればもっと気軽に作れるはず。よくある「困った」に上田淳子さんが答えます。
撮影・森山祐子 文・殿井悠子
|食べ方|魚のきれいな食べ方は?
小骨の多い部分を知れば、骨をきれいに扱えます。
「魚をきれいに食べられない」「小骨を取るのが面倒」といった声も。
「魚の骨格を知れば、その悩みは簡単に解決できます。頭に近い腹部分には内臓があり、それを守るためにあばら状に小骨がたくさんあるので、そこを避けて食べ進めるのがポイント」

1.中骨に沿って頭から尾まで箸を入れ、身をはがれやすくする。内臓部分を避け、背部分を頭のほうから食べる。

2.背部分をそのまま尾のほうに向けて一方向に、身をはがすようにして食べ進める。

3.次に腹部分に箸を入れる。頭に近い内臓部分を避け、 真ん中あたりから尾のほうに向かって食べ進める。

4.内臓部分以外の上身をきれいに食べたら、中骨と下身の間に箸を入れて骨を浮かせ、頭ごと中骨を外す。

5.下身も上身と同様に食べ進める。内臓部分は裏返すと小骨が見えやすいので、取り除きながら食べる。

5.下身も上身と同様に食べ進める。内臓部分は裏返すと小骨が見えやすいので、取り除きながら食べる。
上田淳子さん(うえだ・じゅんこ)
料理研究家
家庭料理からフレンチまでコツをおさえたわかりやすいレシピが人気。料理教室を主宰するほか、『55歳からの新しい食卓』など著書多数。
『クロワッサン』1081号より
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