つみたてNISA「それ買って大丈夫?」後悔しやすいインデックス投資信託3選

つみたてNISA「それ買って大丈夫?」後悔しやすいインデックス投資信託3選

  • LIMO
  • 更新日:2022/09/26

インデックス投資信託の特徴は?

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近年、少額でも始められる資産形成への関心が高まっています。

特に、国の税制優遇制度である「つみたてNISA」は初心者向きの資産形成の制度として紹介され、若い世代を中心に注目されています。

一方で、NISA制度の改正なども複雑に感じる部分もあり、「正直、よく分からない」と感じる人が多い実情もあるでしょう。

投資をいざはじめるときには、本当に自分に合っている方法なのかを確かめることが重要です。

今回は、つみたてNISAを気になっている方に向けて、「買うべきじゃないインデックス投資信託3選」について解説します。

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【画像】つみたてNISA分散投資にはどんな分散がある?

1. つみたてNISAとは?投資信託や対象商品も解説

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

投資信託などの運用益は通常20.315%の税金が差し引かれます。つみたてNISAの制度を活用することで、20年以内の運用益が非課税になるという税制優遇制度です。

1.1 投資信託の仕組み

つみたてNISAをはじめる際には商品の選定が必要です。実際には、つみたてNISAの制度を利用して投資信託の運用をすることになります。

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出所:金融庁「貯める・増やす~資産形成」より

投資信託とは「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。

特徴としては、少額から購入でき、運用のプロが分散投資をしてくれます。

1.2 つみたてNISAの対象商品

実際につみたてNISAを始めるには、投資信託とETFの215本の中から自ら投資対象を選ぶ必要があります。

金融機関によっては取扱商品や費用面も異なるため、口座開設をしたあとに後悔しないためにも事前に調べておくと安心です。

金融庁が発表した「つみたてNISAの対象商品」(2022年8月18日時点)によると、以下の内訳になっています。

指定インデックス投資信託:185本

指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本

上場株式投資信託(ETF):7本

出所:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年8月18日時点)

つみたてNISAの投資信託の大半は、「インデックス投資信託」で構成されています。

「インデックス投資信託」とは、株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託のことです。

1.3 代表的な指標

日本株式…日経平均株価(日経225、日経平均)、東証株価指数(TOPIX)

米国株式…NYダウ(ダウ平均株価)、S&P500指数、ナスダック総合指数

全世界株…MSCI指数

指標連動のためコストが安く、値動きが分かりやすいというメリットがあります。

ただし、インデックス投資信託であれば何でも良いということでもありません。インデックス投信を選ぶ際に注意すべき3つのポイントをお伝えします。

2. 後悔しやすいインデックス投資信託選び1.投資対象を理解せず、人気ランキングで選ぶ

いざ、つみたてNISAをはじめようと、何とか口座開設までしたもののどの投資信託に投資したら良いのかわからないと悩む方も多いと思います。

そのため、つい「投資信託の人気ランキング1位の商品を買っておいたらいいかな…」と選ばれる方もいるでしょう。ですが、必ずしもランキング上位だから絶対安心ということは言い切れません。

参考にする分には良いですが、投資信託の中身を理解せず商品選択をした場合、以下のようなケースもあり得えます。

たとえば、全世界株式や米国株は人気が高いことで有名です。両商品を分散投資として買っておこうとされている方もいるかもしれません。

一見、全世界株式型の投資信託と米国株の投資信託であれば、分散されていると感じます。

しかし、実際には全世界株式の約6割は米国株で構成されていることもあるため、米国株の比率を高めたことになります。

このように似たような投資信託を複数持つということにもなるケースもあります。投資対象や組入銘柄上位などは確認しておきましょう。

3. 後悔しやすいインデックス投資信託選び2.信託報酬が高い

投資信託を選ぶ際の基準の1つが、運用や管理にかかるコスト「信託報酬」です。

金融庁が選定した指定インデックス投信の報酬には下記の決まりがあります。

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出所:金融庁「つみたてNISAについて(平成29年7月)」

国内資産を対象とするもの:信託報酬0.5%以下(税抜き)

海外資産を対象とするもの:信託報酬0.75%以下(税抜き)

数字で見ると、わずかな差と感じるかもしれませんが、これが20年近い長期運用となると運用効率を下げる原因となります。

同じ指標の投資信託であれば、信託報酬が安いものを選びましょう。

4. 後悔しやすいインデックス投資信託選び3.分散投資しすぎている

金融商品のリスクとリターンの関係は、振り子によく例えられます。

「リスクが小さいと、リターンも小さくなる」(ローリスク・ローリターン)、

「リターンを大きくしようとすると、リスクも大きくなる」(ハイリスク・ハイリターン)

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出所:金融庁「投資の基本」

「リスクは小さく、リターンは大きい」という金融商品はありません。

はじめて資産運用の場合、「出来るだけリスクを抑えた運用からはじめたい」という考えが浮かぶと思います。ですが、「分散すればするほど良い」という訳でもありません。

過剰に分散投資をしている商品やリスクを抑えた安定を売りにしている商品であると、その分リターンの見込みも低くなり、つみたてNISAの税制メリットが最大限発揮されにくくなります。

つみたてNISA自体の制度が「長期・分散・積立」というリスクを抑えた運用になっているので、気に入ったものがあれば1本に絞るという持ち方でも問題ないでしょう。

5. まとめにかえて

つみたてNISAはこれから資産形成を始めたいという方には、おすすめできる制度の一つです。

一方で、口座開設や各種書類の準備、商品選定など初心者にはハードルが高いと感じる面もあります。

長期的な資産形成をするにあたっては、漠然と商品を選ぶのではなく、自分自身の目的に合った商品を選択することが大切です。十分にリスクや商品性を理解した上で、資産運用の第一歩を踏んでいただければと思います。

参考資料

投資信託協会「そもそも投資信託とは」

金融庁「つみたてNISAの対象商品」

金融庁「教えて虫取り先生(第3回虫とりさんはどんな投資をしているのですか?)」

金融庁「投資の基本」

金融庁「つみたてNISAについて(平成29年7月)」

仲宗根 梨世

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