中国の中央金融委員会、トップに李強首相 リスク監視強化訴え

  • ロイター
  • 更新日:2023/11/21

[北京 20日 ロイター] - 中国が金融部門に対する共産党の指導を強化するため設置した「中央金融委員会」のトップに李強首相が就いたことが分かった。国営メディアが20日報じた。委員会は李氏が主宰した会議で、中国が「金融大国」への歩みを加速する中、金融部門のリスクに対する監督強化の必要性を訴えた。

国営メディアによると、委員会は金融政策の安定性を維持しつつ、フィンテック、グリーンファイナンス、包摂的な金融、年金金融、デジタル金融の発展に一層注力するよう求めた。

中国指導部は10月末に開催した中央金融工作会議で、金融リスクの予防は「永遠のテーマ」と強調し、イノベーションは市場志向で法律を順守すべきとしていた。

中央金融委員会も今回、早期のリスク警告とリスク処理のメカニズムを改善する必要があると表明した。

また、61兆ドル規模の業界におけるリスク防止と抑制に動くと同時に、「主要な金融大国」になる取り組みを加速し、「中国式」の国家近代化をより良く支援する必要があるとした。

同委員会は今年、共産党による金融業界の監督強化のため党傘下に設置された。委員会の弁公室主任には何立峰副首相が任命された。

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