
10日にも内閣改造に踏み切る検討に入った岸田文雄首相=首相官邸で5日、竹内幹撮影
岸田文雄首相は6日、広島市内で行った記者会見で内閣改造を来週にも行うと明言した。10日に自民党役員人事と合わせて実施する。
首相は、新型コロナウイルスや物価高、ウクライナ情勢、台湾情勢などの課題を列挙し、「とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと考え続けてきた」と述べた。茂木敏充幹事長の留任を固め、松野博一官房長官や麻生太郎・党副総裁も続投させる方向だ。
安倍晋三元首相の銃撃事件で急浮上した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰された議員の登用については、「国民の皆様に疑念を持たれることがないように社会的に問題が指摘されるような団体との関係は十分注意しなければならない」と指摘。「国民の皆様から信頼される行政を行っていく観点から私の内閣においては新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚、副大臣なども含めて関係をしっかり点検してもらい、その結果を明らかにしてもらう。そして、その上で適正な形に見直すことを指示したい」と述べた。
自身の旧統一教会との関与については「私個人は当該団体とは関係ない」とした上で、「宗教団体において法令から逸脱する行為があれば厳正に対処する。被害者の救済に政府一体となって万全を尽くしていかなければならない」とも述べた。【中村紬葵】
毎日新聞