
ソニー株式会社=東京都港区で2019年3月25日、二瓶朋子撮影
ソニーグループは23日、年内に打ち上げ予定の超小型人工衛星の「クルー(乗組員)」の募集を始めた。クラウドファンディング(CF)で募集する。クルーは支援額に応じて人工衛星で宇宙や地球の写真、動画を撮影するサービスが利用できる。
ソニーは宇宙空間での体験提供を新たな事業にする狙いもあり、衛星を使った新サービスを検討。宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京大と共同で開発を進めている。2022年10~12月の打ち上げを予定しており、サービスは23年前半に開始する計画だ。
衛星は地上約500キロに打ち上げ、約90分で地球を1周。ソニー製カメラを搭載しており、カメラの向きを360度変えられるほか、絞りやシャッタースピードなども細かく調整できる。クルーは、自分でカメラを操作して好みの画像を撮影できる。
あらかじめ用意された軌道で撮影するコースと、地球1周分を借り切り自分で軌道や撮影ポイントなどを設定するコースを用意した。今後のサービス展開などについて意見交換するイベントも開く。
金額は1口3000~7万円(システム利用料は別途必要)。1万5000円未満のプランには撮影サービスは含まれていない。応募はクラウドファンディングサイトを運営するREADYFORのウェブサイト(https://readyfor.jp/projects/starsphere)で。【中島昭浩】
毎日新聞