見直される「木」 エリートツリーが救世主に?

見直される「木」 エリートツリーが救世主に?

  • FNNプライムオンライン
  • 更新日:2021/10/14
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シリーズでお伝えしている「地球を守ろう」。
14日のテーマは「木」。

飲食店のプラスチックスプーンが木製に変わるなど、今、木材の利用が進んでいる。

そんな中、新たにに注目されているのが、「エリートツリー」。

「脱炭素社会」の切り札となるのか、その現場を取材した。

木にこだわった、スターバックスの店舗。

丸太の柱をはじめ、店の外も中も、木をふんだんに使った仕様になっている。

スターバックスは、環境に優しいお店として、木材のメリットに着目。

地域で生産した木材などを活用した店舗を続々とオープンさせている。

脱炭素社会に向けた取り組みが加速する中、今、あらためて見直されている「木」。

10月から、民間建築物の木造利用を後押しする法律が施行されるなど、今、国内の木材に熱い視線が注がれている。

茨城県の林業の現場を訪ねてみると...。

国内では今、50年ほど前に植えられた木々が伐採の時期を迎えていた。

高齢化した木は、二酸化炭素を吸収しづらくなるため、植える・育てる・切る・使うの森林サイクルを維持することが、環境の面からも重要。

しかし、林業の現場では、大きな課題も。

笠間広域森林組合・星野哲郎さん「コストですね。(植えてから出荷までに)何百万という費用がかかる。(植えてから60年の木は)1万3,000~1万4,000円/立方メートル(柱材)で取引されている」

木材価格の安さや働く人の高齢化、管理者のいない山林などが問題に。

そんな悩みを解決しようと、林野庁がある取り組みに力を入れている。

成長スピードが通常の1.5倍。

伐採までの時間が、飛躍的に短くなると期待されている「エリートツリー」。

えりすぐりの木を人工的に交配し、育った木の中から、さらに優れた個体を選んだもの。

成長の早いエリートツリーは、この大きさの苗木を植えて、10年でこんなにも立派に成長する。

幹の太さを比べてみても、同じ10年でこれだけの差が。

森林総合研究所林木育種センター・倉本哲嗣さん「今までだと、例えば収穫までに50年かかると、30歳で植えて80歳。孫の世代までいくという話になるが、エリートツリーだと30年で切れる」

伐採までの期間が短くなることで、コスト削減に。

さらに、エリートツリーは、二酸化炭素の吸収量が多く、環境にも良い影響を与えることが期待されている。

国は、2050年までに、苗木の9割以上をエリートツリーにすることを目標にしている。

自分が育てた木を自分で伐採し、出荷できることは、林業従事者にとっては明るい希望だという。

成長の早いエリートツリーへの期待が高まるが、エリートツリーだけでは解決できない、人材の高齢化や木材価格への取り組みも、引き続き求められる。

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