00年代のU15ジュニアアイドル・着エロ現場を振り返る~少女の我慢、良心の呵責

00年代のU15ジュニアアイドル・着エロ現場を振り返る~少女の我慢、良心の呵責

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  • 更新日:2017/08/12
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Photo byfreestocks.orgfrom Flickr

7月28日、当時13歳だった娘(16)を、児童ポルノビデオに出演させたとして、父親(46)らが逮捕される事件が発生しました。容疑は児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で、他にもフリーカメラマンとDVDメーカー社長らが逮捕されています。

少女は8歳から13歳までの間、12本の映像作品に出演したといいますが、おそらく「U15アイドル(またはジュニアアイドル)イメージDVD」といわれるジャンルのものでしょう。その名の通り、「15歳以下の少女」が出演するDVDです。

少女の8歳当時――2009年といえば、2月にU15界隈で一大ムーブメントを築いていた芸能事務所P(所属アイドル全員の芸名に”F”がついていたことから“F軍団”と呼ばれた)の社長らが逮捕され、7月には同じくU15界隈でDVDが爆売れしていた映像制作会社Rの社長らも逮捕された年でした。それぞれ逮捕容疑は児童買春・児童ポルノ禁止法違反。なお、Pの社長はその前年に、所属タレント50人との“枕ハメ撮り”を告白してもいました。

逮捕により、U15業界の二大巨塔が相次いで業界から身を引いたことで、それまで無法地帯とかしていた界隈が、じゃっかん“マイルド”になり始めていたのが、2009年でした。ーーというのが、U15界隈の動向を常に追っていた私が持った、同年の印象です。

U15アイドルとして売っているのに電マ

私がこの界隈に興味を持ったのは、2002年頃のこと。自薦か、スカウトされた素人女性のコスプレ写真を販売していたサイト『Mっ娘ネット』を知ったことから始まります。そこには、決して美人ではない女性たちの、ビジネスホテルで撮られたであろうコスプレ写真がズラリと並んでいました。アングルすら気にしていない、ただフラッシュを焚いただけのスナップ写真が、妙な生々しさを醸し出していました。

なかでも飛び抜けて“ちょいブス”な子の写真に、高値がついている……。なぜ? その疑問はすぐに解けました。彼女は中学生で、その画像はコスプレ衣装から乳首が浮いていたり、陰毛がはみ出ているなど過激なものだったからです。

中には“ちょいブス”ではない子もいましたが、そうした女性もパンチラはもちろん、回を重ねるごとにその衣装やポージングは過激になってゆきました。『Mっ娘ネット』にAという名前で写真をUPしていた、比較的可愛らしいルックスの少女を再び見たのは、2006年頃。U15アイドルとしてデビューし、Fという芸名をつけられ、”F軍団”入りしていたのです。高校生の年齢だったAは、しょっぱなから飛ばしました。

溶けたバニラアイスを胸元に垂らしながら舐めるとか、M時開脚、Tバックは序の口。乳首と股間だけが隠れるほどの極小水着を着て、バランスボールに座り上下に弾んだり、縄を股間に食い込まされたり、電マを全身に当てられたり、あげく、水着の隙間から乳首を“うっかり”はみ出させた状態でオイルマッサージをされたり、特製アナルパール下着(!)を着せられもはや大陰唇を見せたり。その“はみ出た”瞬間は、好事家の間で”お宝”とされ、キャプチャーを撮られ出回りました。

こうした内容のDVDは「着エロ」と呼ばれていますが、U15アイドル(または年齢詐称した上で、中学生や高校生の記号をつけ)の冠がついた着エロが主流になったのは、この頃でした。

この無法地帯が、前述の通り業界の有名人たちの逮捕、さらに何度かの「“都条例”が強化されて一網打尽にされるらしい」といった噂を元にした各々の自主規制により、それまでのようなとんでもない演出がなくなってきたのが、2009年頃であり、翌年にはAもアイドル業を引退、風の噂で「出産した」という便りがありました。以降、音沙汰はありません。

普通がわからなくなる現場と、良心の呵責

さて、U15から「着エロ」が一掃されたといっても、好事家たちの目線は相変わらず同じ。少年漫画誌に載るグラビアレベルの露出度や演出でも、血眼で”チラリ”を探すし、水着の向こう側を想像する。いくらそうした行為がキモといっても、それが性癖ですからどうしようもないようです。

好事家が変わらないのと同じように、現場もそう簡単にはかわりません。というのは、私はU15から「着エロ」が排除されたある時期、現場の手伝いをするなかで、見たのです。

・毎現場に娘の付き添いで来ていたお母さんが、どんどん派手になってゆく様子。

・AKB全盛期、「うちの子もアイドルになれた!!」と、ローアングラーたちが集う撮影会に参加した娘の勇姿を見て、感涙した両親。

・中学生アイドルのグラビア撮影中、カメラマンの横から、まるでランボーのような傭兵STYLEでマシンガンぶっぱなすようにシャッターを切り続けるから、「熱心なマネージャーさんだなあ」と思って彼のカメラのモニターを覗くと、彼女の股間のアップばかりを撮っていたマネージャー。

・「準備体操」と称して毎シーンごとに入念なストレッチをしていたマネージャー(背中合わせで体外に体重をかけ合うアレ)。

・中学生所属タレントとの“真剣交際”を周囲に自慢していたマネージャー(と同時期に彼女はブログで謎の引退を発表)。

もちろん、U15業界といえど、法律に抵触せず“普通”に“きちんと“を仕事をしているマネージャー、編集者、ヘアメイク、スタイリスト、カメラマン、アイドル、親御さんのほうが多数派です。ですがふと、そんなランボーたちがいる現場で“普通”ってなんなのか我に返り、良心の呵責が堰を切ります。

レオタード姿の中学生に「かわいいー! いいよー!」と言いながら猫耳をつけさせてお尻上げて「にゃん☆」ってポーズさせてオフショットを撮る私は、セーフ? だって電マ当ててるわけじゃないし……。

シズル感が足りないから、スクール水着姿の女子高生の胸元にシャワーを浴びせる私は、セーフ? だって乳房をマッサージしているわけじゃないし……。

冒頭の、父親に児童ポルノに出演させられていた少女は、「生活のために我慢していた」と話していたそう。私がシャワーの湯を浴びせた少女たちは、我慢をしていなかったか。もし我慢をしていたとしたら、それは報われたのか。それとも、飲み込んだまま後ろ暗い過去になってしまったのか。

70年代、“芸術”とされ市販されていた少女の裸体が時代を経て“猥褻物”となり、2000年代には猥褻の目をかいくぐるようにU15着エロが生まれ、滅び、数年前には宮沢りえ写真集『Santa Fe』を所持しているだけで逮捕されるかもなんてまことしやかな噂が飛び交い、同時期に中学生や高校生を可愛くセクシーに撮るための仕事に、“時代”が後ろめたさを植え付ける……なんて、時代のせいにしてはいけませんね。

昨年、2006年頃から「Tバック小学生」として活躍していたグラビアアイドルの三花愛良さんが、21歳にして芸能界を引退しました。彼女はブログに、こう綴っています。

「小学生の時から働き続け、いろんな事を学びました。楽しかったり、辛かったり、辛い時の方が多かったです。(中略)失った物はたくさんあったけど、これからは前に進んで前を向いて自分の人生を歩みたいと思います」

かつてU15界隈で私が手伝っていた制作者たちは続々と足を洗い、それは業界全体の流れなのか、好事家たちがネット上で「今年は新作がほんとに全然出ない」「冬の時代到来」「形を変えて復活するのを気長に待ちたい」とぼやいている2017年現在。おまえらはいいよ、もう我慢汁だらだら流して我慢していればいいじゃん。ただもう、少女に我慢はさせるなよ。もういいじゃん。諦めてくれよ。そう切に、思わずにはいられないのです。

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